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情報処理の話~試合中に何が起きているのか~

by
pizzahakuro
pizzahakuro
どうも、大戦呪霊白露です。
皆さん大戦やっていますか?今回は情報処理の話です。

試合中こんな出来事に経験したことはありませんか?
・相手のデッキが何をしてくるかが分からない
・相手の立ち回りが想定と違い、対処方法が分からない
・勝ったと思ったが、思うような成果を出せずに負けた
・振り返っても家宝何を選んでいたらいいか、どこがターニングポイントだったか分からない


………皆様あると思います。私もしょっちゅうです。これは困ります、改善の糸口が掴めません。
勿論根本的に白兵と言われるカードの動かし方にそもそも相手と差があり、それが原因の場合も結構あります。馬が刺さるとか、守城時にカードが撤退するなどです。

しかしそれ以上に、そもそもの認識が違うことがございます。その突撃は必要だったのか?ローテもそこまで頑張る必要がなく、スルーしていい箇所は無かったのか。それを判断できていれば、実は白兵の問題ではないことなのかもしれません。


そういった所に今回の話は焦点を当てていきます。



以下目次です。

①試合中に得られる情報量と情報処理能力について
②ゲームの理解度が与える情報処理能力への影響について
③情報処理能力に合わせた、やれることと意識することについて
④おわりに

この流れで、試合中に起きていることを出来る限り言語化し、意識することによって得られる効率を上げていって勝てるようになろう、が今回の記事の趣旨となります。それでは始めていきます。


①試合中に得られる情報量と情報処理能力について
試合中に得られる情報は極めて多いです。まずマッチ画面で相手のデッキ構成が分かり、これだけでもかなりの方針が決まることが多いです。例えば相手が以下のデッキだったとします。どう感じるでしょうか。


四枚毛利です。少なくとも走破を取り合うような試合よりかは、士気7の毛利元就の計略を軸に攻城を取りに行くデッキだと感じるはずです。また、小早川が絆になっているということは、大半の場合小早川に思い入れがあるという予測もなされます。このため、小早川を撃つ可能性も少し高そうに思えます。そもそも武力6の弓である小早川を採用している段階で計略要因の可能性は高いと思われます。
このように、デッキリストだけでも色々な情報を我々は得ています。そして上記の想定を前提に、自らのデッキと相談して試合展開を想像していきます。例えばこちらに岡田以蔵がいる場合、元就および吉川にはかなり有効な対抗策になるかと思います。その場合ケアすべきは小早川となります。大戦相手も近い想定をしていることが多く、その結果シンプルな士気7のやり取りとはなりにくくなったりします。
一方、以下のデッキではどうでしょうか。




信長包囲網デッキです。一見信長包囲網ということだけはわかりますが、試合展開を想像することはかなり難しいかと思います。中岡は長時間計略であり、中岡を一回撃ってからくるのか、それとも先に包囲網で士気6即で攻めてきてリードをとってから中岡で守るのか、それとも頼長で荒らしてくるのか。全体の試合プランはかなり読みにくくなってるかと思います。
このように、試合前に得られる情報は同じくデッキリストをみたとしても同じとは言えません。そこにはプレイヤーの経験値が響いてきます。

次にプレイヤーの情報処理能力です。情報を処理するというのはデッキタイプによる情報を経て、試合展開を予測し、それに対する有効な手立てを打つということです。一部のプレイヤーは後者の包囲網デッキをみても、最適とは言えないまでも有効な対策を打ってくることでしょう。これは情報処理能力が長けているということです。しかし、処理能力自体を伸ばすことは個々人の個体差に依るため難しいのが殆どです。ここには差があるのは当然のことです。それを踏まえて次の項にいきます。


②ゲームの理解度が与える情報処理能力への影響について

先程のデッキを再び例にとります。前者の毛利はなぜ動きを措定しやすく、後者の包囲網デッキは想定しにくいのか。それは過去の経験により理解度に差があるからです。4枚毛利は皆さんそこそこのマッチ経験があるので経験があるわけです。後者の包囲網デッキは当たること自体が正直稀で、しかもこの形はほぼ初めてなのではないでしょうか。そのように経験がないので、動きが想定しにくくなっています。
これらにより何が発生するか。それは情報処理能力の一部、試合展開を予想する所に使う負荷が高いなるということです。
情報処理能力は白兵における突撃、槍だし、弓のサーチや端攻めをスルーするか止めに行くかの判断、奥義を撃つタイミングなど、全てに関わる部分です。ここに試合展開を予想するということも含まれており、その負荷が大きくことなるということです。
そうした場合、白兵にも大きく関わってきます。皆さんも一度は経験があるはずです、計略範囲を入れようとしていると馬が操作できなくなり刺さってしまったり、相手の端攻めから開幕奥義などを叩かれて慌ててしまい、効果的な判断が出来なくなってそのまま負けてしまったり。
これらは別のことを意識して処理能力が落ちているために発生すると考えられます。
包囲網デッキでも、例えば同じ人と同じ日に二回マッチしたらどうでしょうか。また、包囲網デッキを使っている配信を過去にみたことがあればどうでしょうか。はるかにやりやすくなることが多くなると思います。このように経験を積むことにより、情報処理能力自体は変わらなくても負荷を減らすことが可能です。



③情報処理能力に合わせた、やれることと意識することについて。

前項の最後に経験を積むことにより負荷を軽減することが出来ると書きました。他にはどのようなものがあるでしょうか。

例えば相手の動きがどうであろうとも、こちらは中盤にフルコンをするという決め打ちをしてしまう。その行動は最適ではないかもしれませんが、選択肢を考えなくてすむため負荷は軽減されます。
また、相手がワラのようなデッキだった場合、ローテを一部スルーすることなども有効です。あとから捲れる算段があるのなら無理して守ろうとして部隊を落とすリスクをとるよりも、城を殴られることを許容することで結果的に良くなることが多いです。
無理して突撃を最短で入れることと、そのときに迎撃取られて撤退するリスク、流派が溜まるとはいえ余計なリスクを負わないのも大事ということです。自分の白兵が下手だなーと感じている場合、実はリスクとって最善を狙っていることがままあります。
また、己のデッキを固定して使い込むことも有効です。馴染んだデッキは白兵も安定する他、試合展開なども経験が活きやすくなります。敵を知り己を知れば百戦うんたらかんたらは、大戦でも結構大事なことっぽいです。

このように自らの処理能力に合わせて、やることに優先順位をつけていくのも大事かと思います。とにかくパニックになると悪手をしてしまい、試合が「壊されて」しまう恐れがあるからです。
慣れてきたらまた一つやれることを増やす。ローテを少し頑張ったり、相手の部隊を撤退させるのを遅延させたりが出来るようになっていけば、また勝率に反映されるかと思います。
いずれにせよ、自分の試合を振り返ったり他者の試合をみて、負荷を軽減することが大切なのかなと思います。
『自分と同じか少し上くらいの人の試合を良く観ると上達する』というのはこういったことも含まれていることでしょう。


④おわりに
最後にまとめると、「自分の情報処理能力を意識して、極力負荷を上げない」ことが大事だよね、という話となります。その方法は動画をみたり、数をやって経験を増やしたり、白兵のいい意味での手抜きなど多岐に渡ります。どれか一つという訳ではなく、最近思うように勝てないなぁという人は違う方法を試したりするのは如何でしょうか。

ちょっと纏まってないかもだけど、この記事はここで終わりとします。良い大戦ライフを。




 
作成日時:2024/02/13 00:00
コメント( 4 )
4件のコメントを全て表示する
pizzahakuro
pizzahakuro
2月13日 18時38分

>桜井華奈さん
そうですね、相手に選択肢の多い動きを迫って「どうするの?」とする動きが強いのはそういう理由です。
逆に相手が強いと、端投げの槍が槍だしてくる率が非常に高いので、こちらはケアをする必要がある。
そういったところも大事だと感じております。

桜井華奈
裂 友善
裂 友善
2月13日 19時40分

ハンドスキルや知識量からではなく情報処理能力からのアプローチが面白く大変為になりました。負けが込むとつい他のデッキを使ってしまいがちな自分ですが、一度じっくり一つのデッキで何十戦かして情報処理の練度を上げてみたいと思いました。

pizzahakuro
pizzahakuro
2月14日 11時50分

>裂 友善さん
ありがとうございます。他のデッキを使う事でも得られる情報も多いので、ちょっとずつパーツを変えることや、同じデッキを使っている人の動画をみるなどして情報を得ていくのも大事かもです。頑張ってください。

裂 友善
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