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ガトリング入門

by
佐伯
文士
文士
佐伯
様々な投稿でガトリング対策について語られていますね。
敵を知り、己を知れば百戦危うからずということでガトリングについて調べてみました


1:ガトリングとは
ガトリング砲は、1861年にアメリカの発明家リチャード・ジョーダン・ガトリングによって製品化された銃火器です
構造は、複数の銃身を(人力ないし動力を用いて)回転させ、連続的に銃弾を発射するというものです


2:ガトリングのメリット
銃身を回転させることで、給弾・装填・発射・排莢のサイクルを繰り返すことができます
また、複数の銃身を使うことで、連射しても銃身の過熱を軽減できるメリットがあります


3:ガトリングのデメリット
多砲身のため、重量が銃身だけで80kgほどの重さがありました
ここに砲架、弾倉、弾薬が必要となるため、設置や操作は複数人で行う必要があります
人力で銃身を回転させる場合は一定速度で回さないと弾詰まりを引き起こしやすく、回転速度を上げすぎると過熱による部品の破損の恐れがあります


4:日本におけるガトリングの記録
戊辰戦争に於いて、長岡藩がガトリング砲を実戦で使用した記録があります
攻撃を受けた新政府軍は局地的には大きな損害を出したとされていますが、配備数が少なく大勢には影響がなかったと思われます

幕府が購入して新政府軍に引き継がれた軍艦にガトリング砲が搭載されており、榎本武揚の軍が交戦した記録があります
しかし、実際にガトリング砲が使われたかどうかは不明のようです

西南戦争でも使われましたが、その後は実戦で使用された記録は途絶えたようです


5:現代におけるガトリング
歩兵銃が十分な殺傷力を持つようになってからは、扱いづらいガトリング砲は陳腐化していました
ところが軍用機の普及に伴い、航空戦力にガトリング砲の発展形となる銃が多く使われるようになっています
バルカンやミニガンが該当します


6:創作物におけるガトリング
「るろうに剣心」で武田観柳が使用しており、最新式の回転式機関砲(ガトリングガン)として紹介されています
当時の時系列で考えると、西南戦争の横流し品なのかもしれません

西南戦争をモチーフにしたとされる映画「ラスト サムライ」で最後にガトリング砲の斉射を受けて騎馬隊が全滅します
しかし当時のガトリング砲の操作性を考えると、歩兵よりも騎馬隊に命中させることの方が難しいように思います



最後に


武田観柳対策をしようと思って投稿をご覧になった方にはごめんなさい
更新日時:2024/11/03 21:16
(作成日時:2024/11/03 21:03)
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