番外編として、英傑大戦のワラの解説記事を書く理由の一つとなった、「三国志大戦のワラとの違い」についてです。
システム周りやカードプールなどが大きく変わり、根底こそ同じであるものの、かなり上級者向けのデッキになりました。
その理由を紐解いていきます。
■内乱→争覇への変更
三国志大戦では、武力押しの4枚は征圧ランクが低いうえ、前に出ると後ろを塗られやすいのがネックだったが、争覇にはそれが無い。
ワラの主力城ダメとなる内乱戦の優位性が下がったことで、塗りが主な役割だった低コストの武将を多く採用するリターンが下がった。
これにより、士気・城ダメが±0で捌き続けるだけでは争覇ダメージ差が付かず、些細なミスが勝敗に直結する。
もう一つの城ダメソースである端攻城も、1コスなら三国の頃ほど痛くないので、端攻めに処理コストを割かせづらくなっている。
■流派システムの追加
部隊/城塞/兵種流派は、それぞれ対応するための流派を強要することで優位性を確保できるとも言える。
・部隊流派
スペックが永続で向上するため、相対的に単体強化や妨害計略の価値が下がる。
相手が部隊流派を選ぶことが予想される場合は、こちらも同じく部隊流派を選べば±0のため、ほぼ影響なし。
・士気流派
1試合に使える士気の総量が増えるため、フルコンや大型号令が使いやすくなった。
これにより、ワラ側は主力に重ねる計略が必須になり、枠を圧迫してしまう。
・城塞流派
城ダメージを抑えやすくなり、城塞3で一方的に勝てるため、守り主体のワラと相性がよい。
ただ、相手も城塞を選択すると引き分けとなるため、あまり影響がない。
・兵種流派
兵種アクションが強化されることが多い、単体強化主体のワラと相性がよい。対騎馬単の対策にもなる。
相手に繊細な操作を要求したり、特定流派・戦器の選択を強要したりできるため、ワラ側に恩恵が大きい。
■対ワラ計略の増加
三国志大戦には少なかった、撃破時追加効果や、回復号令が増加した。
■攻城力の変化
三国志大戦の攻城力表
英傑大戦の攻城力表
表より、攻城機会が少ない1.5~3槍の攻城力を据え置き、戦闘で有利な他兵種を下げ、端攻城しやすい1コストも下げている。
また、攻城速度について、知力5を基準とした際、知力1は約0.9倍、知力8は約1.1倍される。
知力8を基準とすると、知力1は約0.8倍、知力5は約0.9倍される。
このことから、三国志大戦と比較すると、
攻城機会が多い(端攻城しやすい、戦闘で有利)武将の攻城力を下げることで、
攻城機会が少ない(1.5~の槍兵、低武力高知力の計略要員)武将の攻城力が相対的に上がっている。
攻城力のコスト対比だと1と1.5が低いんですよね。
2コス2枚と4コス1枚の攻城力はほぼ同じですけど。
1コス4枚が2コス1枚分くらいです。