断金の交わり　第11回

周瑜「参りましたね」
孫策「おう、どうした、何に参っちゃったんだ？」
周瑜「いや…特にないです、言ってみたかっただけです」
孫策「ンだよ。こっちが親身になって訊いたのに。損したわ」
周瑜「まぁ落ち着いてください伯符さん、そんなに鼻息を荒くしないでくださいよ」
孫策「さほど荒くねェよ。俺はゴールドシップか」
周瑜「……？？ いや、伯符さんはゴールドシップじゃないですよ？？」
孫策「分かっとるわww 例えツッコミだよ！ww」
周瑜「まぁともかく。今日はね、私の方から報告がございます」
孫策「お。何だ」
周瑜「題しまして、“周瑜公瑾、クリボッチ回避計画”。略して、“ワダツミ作戦”を実施いたしました」
孫策「どう略したら"ワダツミ作戦"になるんだ。あと『ゴジラ-1.0』面白かったな、俺も見たよ」
周瑜「ということで始めましょう。11回目の！ 断金の交わり！！」
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
～おしゃべりの交わり～
周瑜「伯符さん、今のはタイトルコールできたんじゃないですか？ww」
孫策「公瑾がタイトルコールやり過ぎて、自分がやらないのが、さも当たり前のことになっちまったww で、どうなったんだよ。わざわざ自分から語るってことは、何か進展があったのか？」
周瑜「そうなんです。その前に前回のブログを見ていない方のために、計画の説明をさせてください。おい、ミキサー。BGM流して！」
ミキサー「よしきた！」カチッ
～♪『新世紀エヴァンゲリオン』より、「DECISIVE BATTLE」（ヤシマ作戦のやつ）
孫策「おい、ツッコミどころ多すぎて追いつかねェって」
周瑜「去る令和5年11月17日、私、周瑜公瑾。（以降、乙とする）は、このままいくと、クリスマス独りぼっち。略して“クリボッチ”となる未来が示唆された。そこで乙は、迅速に恋人、もしくは彼女、あるいは浮気相手、及び遊び相手、ないし結婚相手候補（以降、πとする）を、来たる12月24日夜までに作る計画。即ち、“ワダツミ作戦”の立案、及び敢行した。なお、現在も作戦は実行中である」
孫策「特撮ものの見過ぎというか、庵野秀明の影響が強いよ」
周瑜「果たして、乙は、πと交わり、おっぱいとなれるのであろうか」
孫策「お前、それが言いたかっただけだろwww」
周瑜「本日は、その中間報告を行います。作戦本部の一同、よくぞ集まりました」
孫策「一同って、俺しかいねェし。っていうか中間報告って！ 作戦完了してねェってことだよな？ もうオチが見えちゃったよ！ お前、まだ遊び相手できてねェってことだろ？」
周瑜「そうです。ということで以上。中間報告を終わります」
孫策「何だったんだよこの時間！！ 報告より概要説明の方が長かったわ！ww」
周瑜「まぁ聴いてください、今から詳細を説明しますから。まずね、前回、呉国王の孫策伯符さんの薦めで、マッチングアプリを始めたんですよ」
孫策「本当に始めたのかよww あと俺が薦めたことをあんまりオオヤケにすんなよ。こういう時だけ国王呼ばわりしやがって」
周瑜「始めたら、まず何をやるのか。伯符さんご存知ですか」
孫策「ん。やったことねーから分かんないな」
周瑜「プロフィール欄を埋めるんですよ」
孫策「へー。まぁでもそうか。普通に考えたらそうなるか」
周瑜「なんて書きます。趣味の欄とか」
孫策「趣味なんて普通に埋まるだろ。狩りとか、武器の手入れとかよ」
周瑜「いま令和ですよ。そんな趣味の奴いませんってば。私、最初に“火遊び”って書いたんですけど、まぁ見向きもされませんでしたよ」
孫策「お前、火遊びが好きなのかよww じゃあもう、令和っぽい趣味を書くしかねーよ」
周瑜「令和っぽいって何ですか」
孫策「……映画観賞とか？」
周瑜「逆に古いでしょそれww 大正時代か！！」
孫策「失礼なこと言うな！ そんなことないわ、映画館が好きな男だって今でもいるだろーよ！！」
周瑜「せめてスキューバとかスノボとかを出してくださいよ」
孫策「あぁ、それがあったなww」
周瑜「…なんかもう、そのリアクションがおっさんですってば」
孫策「うるせぇw まぁ三国志の武将に、その発想を求める方が無理あるって。何千年のジェネレーションギャップがあると思ってんだ」
周瑜「まぁともかく、マッチングアプリは私には合わなかったので、次の作戦に移行しました。はっきり言います。もうストレートです。知り合いにお願いする」
孫策「お。まぁでもそれが一番いいって。男らしいじゃんか」
周瑜「ところがぎっちょん」
孫策「また古いな、おい。ダメだったのか？」
周瑜「出陣前とか、合戦後とかに、声かけてみたんです。対戦終わった後の、リザルト画面ですよ、友好度上がるあの時」
孫策「あの一瞬の画面な。あそこで口説いたのかよ」
周瑜「『出た』って。噂のやつじゃん。と」
孫策「噂の？」
周瑜「いま情報化社会ですから。私が、遊び相手を探しているっていうのが、既に評判になっているらしいんですよ。で、『出た』と。知ってるよ、と。『ワダツミ作戦、おっぱい作戦でしょ』と」
孫策「そこまで知ってんのかよww」
周瑜「だから連敗中です。対戦でも負けて、リザルト画面でも負けて。このままだとクリスマスも負ける。踏んだり蹴ったりラジバンダリですよ」
孫策「古いってw」
周瑜「だから伯符さん、一つお願いがあります。こうなったら第3の作戦。ただ、この作戦は伯符さんの協力なしでは行えません。お願いです、伯符さんが最後の頼みなんです」
孫策「…まぁ取り敢えず聞くだけ聞くよ」
周瑜「さっきの作戦で分かったのは、私のイメージが良くないってこと。つまり、私のイメージを変える必要があると」
孫策「ほう」
周瑜「そこで、私のイメージを一緒に変えていきましょう」
孫策「成程、悪くない作戦かもな。第一印象って大事だし」
周瑜「そこで、伯符さんは、明日から台詞を全て変更しましょう。例えば出陣台詞」
孫策「台詞を変更…？？」
周瑜「『おい、みんな聞いてくれ。ここにいる周瑜公瑾。この子、真面目でいい子で、真剣に彼女を探してんだ。だからみんなよろしくな～』って。それ言ってから開戦しましょう」
孫策「何だよその台詞www この子、真面目にいい子で～、って言うかよ！！www」
周瑜「あとは、“断金の遊んでる方”が、私ってことになってるから、立場を逆転させればいいと思うんです。つまり、伯符さんの方を、遊んでるキャラにする。そのために台詞も変える」
孫策「おかしいな、この流れ。おかしくなってきたぞ」
周瑜「だから、計略台詞とかも『おっぱいの大きな女の子、俺のところに集まれェ～！』とかに変えて」
孫策「言うワケねーだろwww」
周瑜「そしたら私も『コラッ！』って言いやすい。そうすると周りの女性武将は、『あれ？ もしかして周瑜さんって、真面目で素敵な武将なんじゃない？』ってなるじゃないですか」
孫策「ならねーよ！www 第一、俺が許すワケねーだろ！ 俺の評判ダダ下がりだよ！！ww」
周瑜「撤退した時は『ちょっと胸触らせろよ』。攻城したら『LINEやってる？』、リザルト画面で友好度上がったら『俺のケツ見て～！』って、1個ずつ変えていきましょう。それを私が毎回訂正していきますから」
孫策「何で俺、リザルト画面でケツ出してんだwww」
周瑜「そうしたら私のイメージがどんどん良くなるって寸法ですよ」
孫策「俺のイメージが悪くなるだけだよ！！www そんな作戦やったところで、お前も彼女作れねェし、俺のイメージも悪くなるし、クリスマスどころじゃねェよ！！www」
周瑜「その時は、伯符さんのイメージ上げないとですから、私も台詞を変更しますって」
孫策「は？」
周瑜「だから、伯符さんが撤退して『ちょっと胸触らせろよ』でしょ？ 私の撤退台詞も『いや、私が揉んじゃいますよ～！』に変えますから」
孫策「二人揃ってなにやってんだwww」
周瑜「リザルト画面も、伯符さんが『俺のケツ見て♡』って言ったら、次は私が『私のも見てくださいよ☆』って。そしたら相対的に伯符さんの評判上がるじゃないですか」
孫策「上がるか馬鹿！！www 二人揃って“英傑大戦”界から永久追放だよ！！www」
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
～エンディング～
孫策「今すぐに知力11を返上してこい」
周瑜「あ、伯符さん。たった今、LINEが来ました。クリボッチ回避です」
孫策「お、何だ何だ、遊び相手が見つかったのか？」
周瑜「まぁ残念ながら、2人っきりじゃないんですけどね。でも1対2ですよ」
孫策「え、女子2人と！？ すげーな、超楽しいじゃんか！！」
周瑜「はい。小喬と大喬さんの2人と、3人でディズニーです」
孫策「って何だよ、結局は小喬とかよ」
周瑜「まぁいいですよ、クリボッチ回避できましたからね」
孫策「まぁ、最初っからそうしとけば良かったんだよ。これが一番いい解決方法だったな。大人しく奥さんと楽しめよ」
周瑜「そうですね、じゃあ伯符さん、頑張ってくださいね」
孫策「ん、待てよ、小喬と大喬と周瑜……？？ おい、俺は！！？」
周瑜「クリボッチです」
孫策「ちょっと待てって！！w 俺もつれていけよ！！」
周瑜「というワケで、えっと……
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…ということで、今回はここまでになります。ここまでご覧頂きましてありがとうございました」
孫策「また次回お会いしましょう」
周瑜「次回もフリートークを行います」
孫策「お相手は孫策伯符と」
周瑜「周瑜公瑾がしゃべっていましたとさ」
孫策・周瑜「それではまた～～！！」




～～～断金の交わりッ！！～～～