断金の交わり　第4回

 周瑜「お疲れ様です伯符さん」
孫策「ん？ うん、お疲れ様というか。いや今から仕事し始めるんだけどな？」
周瑜「今日もね、いつもの通り大爆笑トーク？ 聴かせてあげよっかなーなんて考えてますよ」
孫策「いやハードル上げすぎじゃねェかなww」
周瑜「ただその前にね。伯符さん、あなたには今日この場を借りてお尋ねしたいことがあるんです」
孫策「な、何だよ？」
周瑜「伯符さんって、前科はありますか？」
孫策「なんてこと訊いてんだよwww あるワケねーだろ！！」
周瑜「本当にないんですね？ 髪に誓えますね？」
孫策「何で髪に誓うんだ、神に誓え」
周瑜「だって考えてもみてくださいよ。最近のニュースを」
孫策「ニュース？」
周瑜「いまよく目にするのが、芸能人の不祥事」
孫策「あー、まぁ確かに多いな」
周瑜「でしょ？ 結構、有名な人でも脱税してましただとか、当て逃げしちゃいましただとか、ロケで美味しいご飯食べましただとか」
孫策「最後のは不祥事じゃねーけどな。ただ仕事してただけだろ」
周瑜「あんな有名人が…ええっ！？ そんな…！？ ってこといっぱいあるでしょ」
孫策「まぁあるな」
周瑜「で、考えたんです。私たちって歴史に名を残す英傑じゃないですか」
孫策「いや強ち間違いじゃねェけどww 自称するのはどうかと思うぞww」
周瑜「だからこうして“英傑大戦”に出られてるワケですよ。ね？」
孫策「まぁそういうことにしとこうか。それで？」
周瑜「ところがですよ、もしも私たちが今から不祥事を起こしちゃいました、だとか。或いは逆に、実は隠れて悪いことしていました、後になって発覚しました、だとかが起こったらどうなりますか？」
孫策「いや……何も起きねェよwww」
周瑜「何でですか」
孫策「もう死んでるからだよww」
周瑜「いやそうとは限らないじゃないですか」
孫策「限るよww 断言してやる、そうとは限ると」
周瑜「もしかしたら今後ね、我々に不祥事が発覚して、“英傑大戦”、ひいてはSEGAを出禁になる可能性、大いにありますよ」
孫策「ねェよwww」
周瑜「だから今日確認したいんです。伯符さん、あなたに前科はありますか、と」
孫策「だからねェって言ってんだろ！www」
周瑜「本当にないんですね？」
孫策「当然だ。100%、確実に俺に不祥事なんてない」
周瑜「うーーん。いやこういうのって、『絶対にない！』って断言する方が逆に怪しいっていうか……真犯人こそ、開き直ったりデカい態度取るみたいな」
孫策「してねェってば！！ じゃあいいよ、調べてもらってもよ。だってねェんだからさ」
周瑜「そうですね、これは明らかにした方が、プレイヤーのためでしょう」
孫策「でもな、そもそもよ、俺とは"断金の交わり"と呼ばれたお前が、俺を疑うなんて、すげーショックだぞ」
周瑜「あ、今ので思い出した、タイトルコールするの忘れてた。4回目の！ 断金の交わり！！」
孫策「あッ！！ おいっ！！！ だから言わせろって！！！」
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
～おしゃべりの交わり～
周瑜「ということで今日は伯符さんの身辺を徹底的に調査していきましょう。事と次第によっては、今日が伯符さんをゲーセンで使える最後の日になるかも分かりません」
孫策「そんなことあるワケねーじゃねェかwww」
周瑜「まぁまずは女性関係ですかね。芸能人の方もこれで槍玉にあげられることは多い」
孫策「女性関係？」
周瑜「ここはストレートに訊きます。伯符さん、不倫していますか？」
孫策「してねェよwww っていうか、もし仮にしてたとしても、『不倫してますか？』って訊かれて『はい！』って答える奴なんかいるワケねーだろwww」
周瑜「じゃあ、不倫していない証拠を見せてくださいよ」
孫策「証拠？ ねェよ。“やっていない証拠”って言われたってよ。アリバイくらいしかねェじゃんか」
周瑜「……怪しいな」
孫策「どこがだよwww」
周瑜「最近、伯符さんのデッキを考えると、北条政子さんとか、徐夫人さんとかとばかり一緒に出陣していますよね？」
孫策「人聞きの悪いことを言うなww 弟の嫁に手ェ出す兄がいるか！ 普通に相性がいいから組んでるだけっての」
周瑜「相性がいい！？ 組んでるって…もしかして腕をですか！？」
孫策「変な受け取り方をすんな！ 一緒に戦っただけだっての！ 大体おかしいじゃねーか、一緒にいただけで不倫だなんだって騒がれたら、こっちは男としか出陣できねェよ！」
周瑜「確かにそれはその通りです。私も女性武将と出陣することはあります。確かに言い過ぎました」
孫策「だろ？」
周瑜「じゃあこうしましょう、不倫をしていないっていうことは、奥さんが自分にとって一番の女性ってことですよね」
孫策「え、あ、いや、うん……」
周瑜「じゃあそれを証拠にしましょう。このラジオ、世界中の大戦ファンが聴いていますから、今この場で、高らかに、奥さんを。大喬さんを愛していると。宣言するのはどうです」
孫策「いやあの…それはちょっと……」
周瑜「あのブサイクな嫁を、俺は一番愛しているんだと」
孫策「はっ倒すぞ、てめー」
周瑜「じゃあ何ですか。やっぱり他にもっと素敵な女性がいると、伯符さんはそう思っているってことですね？」
孫策「いや、それはねェよ。分かった分かった、愛してるよ。大好きだよ、大喬のこと」
周瑜「……怪しいな」
孫策「いやもういいだろ！ww 今の発言に嘘偽りはねェよ！」
周瑜「本当に愛しているなら、そんな気持ちのこもっていない言葉にはならないはずですよ。あーあ。やっぱり伯符さんは、大喬さんのことをブサイクだと思ってて、しかも北条政子さんと不倫してますよってことですね」
孫策「論理が飛躍し過ぎだろ。円広志もビックリだぞ」
周瑜「伯符さん。今の言葉を聴いたら大喬さんはどう思いますか？ 誠意のこもっていない言葉、むしろ落ち込みますよ。やっぱり本当は愛していないんだ、ってなりますよ。そしたら今度は大喬さんが不倫して、"英傑大戦"出禁になっちゃいますよ」
孫策「それはそれで面白い展開だなwww」
周瑜「なに笑ってるんですか。奥さんが不倫って笑いごとじゃないですよ。あ、やっぱりアレか。自分が不倫しているから、ショックよりも笑いの方が上回っちゃうってワケか」
孫策「あー、もう。分かったよ！！ 言えばいいんだろ！！」
周瑜「そうです。では被告人、言いたいことがあるなら言いたまえ」
孫策「何で俺、被告人呼ばわりだ。やってねーっつーの……だ、大喬。いつも美味い飯を作ってくれてありがとう。その、えっと……愛してるからよ」
周瑜「……怪しいな」
孫策「おいこれも怪しいのかよwww もうお手上げじゃねェか！！」
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
～エンディング～
孫策「全く、とんだ目にあわせやがって…！」
周瑜「まだ疑いは晴れていませんよ。他にも容疑はあるんですから。脱税疑惑、薬物所持及び乱用、それから詐欺窃盗の疑いもあります」
孫策「おい犯罪まみれじゃねェかwww どれも身に覚えがねェよ！！」
周瑜「次回以降も徹底的に追及していきますからね」
孫策「これ報道番組か。何で俺こんなに追い詰められてんだよ」
周瑜「ということで、えっと……
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…ということで、今回はここまでになります。ここまでご覧頂きましてありがとうございました」
孫策「また次回お会いしましょう」
周瑜「次回は主君の対戦動画の反省会を行います」
孫策「お相手は孫策伯符と」
周瑜「周瑜公瑾がしゃべっていましたとさ」
孫策・周瑜「それではまた～～！！」




～～～断金の交わりッ！！～～～