自分でも何となくの使い分けに留まっていた緋の平安2コスト騎馬、平忠常と平重衡の2枚ですが、ここをちゃんと比較してデッキに入れていくことが大掾維茂道の一助になるだろう、ということで、ここで改めて言語化、比較していこうと思います。
平忠常のいいところ
1.常に武力8である
これは充分なメリットでしょう。重衡は後半戦において先陣が切れて武力7になるのに対して、こちらは最後まで武力8で戦えます。部隊流派も絡めれば後半は武力9ということで、相手の素武力が高くても突撃ダメージがある程度期待できるし、乱戦になった場合も安定して当たり負けしづらいです。
その分知力は3なので、ダメ計に弱いのは構築次第で結構困ります。あと伏兵を踏んだらコスト2騎馬が落ちちゃう、というのも困る。
2.計略の性能が安定している
常に武力+4、そして撃破すればそのコスト分の士気が戻ってくるということで、うまく行けば士気増加も狙えます。平重衡は栄華計略である分、士気4ピッタリで撃った日には何も起きないし、コスパが見合ってくるのはだいたい士気8くらいからと場面を選ぶ効果になっているのがデメリット。大体士気7以下までは、忠常の方が優位であると思います。
ただし士気5使うのはそのままだとコスパが悪いので、最低でも1部隊は撃破出来るタイミングで使いたいというのは賛否分かれるか。とはいえ1コストの部隊を倒すだけで士気4だからまあ許されるし、士気2以上の部隊を倒せれば余裕で収支プラスだと思います。
平重衡のいいところ
1.いつでも知力が最低7ある
先ほどの忠常と異なり、重衡は常時知力7以上あるので伏兵を踏んでも大体生き残るし、ダメージ計略もまあ生き残ります。先陣が切れた後も7/7というスタッツ自体は平均的なものなので、そこまで悲観するほど弱体化するようなことはありません。
この武力1の差が出てくるのは乱戦になった時やら守城の際やらで、忠常なら生き延びてたのに重衡だから落ちてしまった……みたいなことも多分あったと思います。ここは明確に数値として出てくるところじゃないですけども。
2.最終的な計略のコスパは忠常よりも高い
もちろん忠常の場合撃破数に応じて消費士気0になったりするので一概にコスパで比較するのは難しいですが、最高出力は士気4で武力+8、効果時間も忠常より長いとなるとさすがに強いです。士気が溢れそうなタイミングで雑に打つのも良いし、他の計略とコンボするにしても先に使っておく計略の性能としては申し分ない。
先述の通り割に合う効果になってくるのは士気8以降なので、それ以前のタイミングに攻められた際、あるいは号令を使った後に守る手段が欲しいみたいな状況の場合は使えません。そういう意味では重衡が入っている時点で、超絶騎馬で守られるタイミングをある程度相手に予想されてしまうというのもデメリットに勘案出来るかもしれない。
また混色にする場合は士気上限が下がる分、計略を有効に使いづらくなってしまうのもデメリット。
結論
単色なら大体重衡の方が強いが、混色にするとか、常時武力8かつ士気5の効果で見た安定感が欲しい場合は忠常の方が強い、みたいな結論になると思います。
そもそも混色にするなら他の2コス騎馬の方が良いだろみたいな話もありますが、士気バックする都合から忠常は紫の渾身なんかと組み合わせる道も実はあるのかもしれない。やったこと無いですけど。
それを踏まえての今回の構築が上記。ただ冷静に見てみるとこのデッキはあまり良くないかもしれなくて、士気が無いと守れない栄華計略3+7コスト号令、誤魔化すための士気3計略と、軽い号令が来た際の対処に欠けるデッキだなあと思います。このタイプの構築の場合、士気5でいつでも同じ効果を発揮する忠常の方がいざという時の守りに便利なように見えます。
とはいえ士気8あれば概ね効果としては及第点なので、最悪士気流派2を使って無理矢理有用なラインに引き上げるとか、そもそも戦器でしのぐプランにするとか、一応対処のしようはある範囲です。
そして動画も撮ってきましたが、思考上では考えられる弱点があっても実践ではそこまでその弱点が気にならない、なんてこともある。何故問題なく勝負できたかを考えるなら、先陣のおかげで序盤の総武力が34という高水準になっているからなんじゃないかと思う訳です。
1戦目なんか宝石を持っている孫権なんかがいたら結構困るもんだし、2戦目の槍単もこちらは騎馬2で有効に働きづらいんだから、本来もうちょっと白兵で困るべき対面だと思うんですよ。それが何となく勝負になっているのは、やっぱり先陣のおかげで序盤に攻められた際の計略に困る、という弱点は一定補われていると言えるんじゃないかと考えられるんですね。
こうしてみると先陣ってのは偉大なんだな、と改めて思いました。