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きらきらひかる宝石たちよ・前編(小話つき)

by
劉龍華
劉龍華
【石のおもひで/緋勢力・真田の子供たち】

~幼き日の事でございます~

信幸「φ(..)」(勉強中)

どたどたどたどた…すぱーんっ!(襖オープン)

信幸「!?」
村松殿&幸村「「源三郎(兄上)!この石、虫が入ってる!!😱😫」」
信幸「…は?😓」
村松殿「ほらこれ見てよ!こんなにおっきい虫が入ってるの!」
幸村「絶対この石危ないって!祖母上が言ってた蠱毒の道具じゃないか!?」
信幸「…ああ、これは琥珀という珍しい石だ。玉のように価値のあるものだよ」
村松殿「ええ!?こんな気持ち悪い石が?」
信幸「樹脂が長い年月をかけて固まると、玉のようになるのです。虫が入っている方が珍しいとされていて、その分価値が上がるのですよ」
幸村「へ~、そんなに価値があるものなのかぁ。兄上は物知りだな😄」
信幸「ところでこれは、どこから持ってきたんだ?…まさか、父上の部屋からじゃないだろうな?」
幸村「Σ(゚Д゚;)」
村松殿「え?あんた勝手に持ち出したの!?😨」

この後滅茶苦茶怒られた(by幸村)


9月に追加されてから、良くも悪くも話題になったり物議を醸したりしている宝石。
今回は戦器としてではなく、実際に存在する宝石はどのような物なのか取り上げてみようと思います。
理由はブーケの花言葉が気になった時と同じく、宝石についても気になったからです✨💎✨💍✨

まず「宝石」とは、鉱石の一種です。
AI様によると、鉱石はさまざまな鉱物や岩石が混在している状態のものを指し、その中でも、
「色や輝きが美しく、貴重なもの」
を宝石と呼びます。
しかし中には真珠や珊瑚のように、鉱石でなくとも稀少価値があるために宝石扱いされるものもあるようです。

英傑大戦には6つの宝石が存在しますが、今回はそのうちの3つについてご紹介しましょう。
参考資料に最近から20年前の本を使用したので、最新情報と異なる箇所があるかもしれませんが、ご了承くださいませ。



【琥珀】戦器効果:再起(レベルMAXで復活ー5秒)





再起効果があるために最も選ばれる率が高く、故に再三下方修正の対象となってしまった宝石。
琥珀は石ではなく、針葉樹の樹脂が長い年月をかけて化石化したものを指します。
石ではないので非常に柔らかく、爪で引っかいたり擦ったりすると傷が付いてしまうので、優しく丁寧に扱いましょう。

英語では「アンバー/Amber」といいますが、アラビア語で「香気を放つ」という意味。
その名の通り熱を加えると芳香が立つと言われていますが、やったら最悪燃えてなくなってしまうので火気厳禁🔥🧯
また、樹脂が固まる行程で虫や木の葉が混ざることがあり、特に虫入り琥珀は稀少価値が高いとされます。虫嫌いな人にはウギャーな話ですが🐝

主な原産地はロシアやポーランドの他、岩手県久慈市が一大産地です。
同市には久慈琥珀博物館もあり、琥珀について学べる場となっております。
が、久慈市は岩手県沿岸北部に位置するかなり遠い所(盛岡市からバスに乗ると、片道約2時間半)なので、足を運ぶ際は時間に余裕を持った方がいいと思います⏰
と言いつつ、私も行った事はございません😅



【紅玉】戦器効果:武力+1(レベル上昇で効果時間延長)
【蒼玉】戦器効果:移動速度+15%(レベル上昇で効果時間延長)

 
 


紅玉は「ルビー/Ruby」、蒼玉は「サファイア/Sapphire」です。
どちらも鋼玉(こうぎょく/コランダム)という石が基になってできる宝石で、濃い赤色のみがルビー、それ以外の色はサファイアと呼ばれます。
よってサファイアは濃い青色の他、ピンク・ホワイト・イエロー等が存在します。

ルビーが赤くなるのは、コランダムに含まれるアルミニウムの一部がクロムに置き換わるため。
採掘できる場所が少なく、ルビー自体もあまり大きく成長しないため、5カラット以上のルビーは非常に高値で取引されます。
(1カラット=0.2グラム)
主な産地はミャンマーの他、タイ、スリランカ等。
ミャンマー産のものは最高品質とされ、「ピジョン・ブラッド/鳩の血」と呼ばれています。
物によってはダイヤモンドより高値がつくそうな🕊️

一方サファイアが青くなるのは、コランダムに鉄とチタンが含まれるため。
ここにクロムが含まれるとピンクサファイアと呼ばれ、可愛らしい印象の宝石になりますが、クロムの含有量が増えるとルビーと遜色なくなるため、専門家でも鑑定結果が分かれることがあるそうです🔍️
主な産地はスリランカやインド。
インドのカシミール地方では最高品質のブルーサファイア(コーンフラワー・ブルーサファイア)が産出されていましたが、残念ながら現在は枯渇しています😞
ルビーと比べると割安ですが、もしカシミール産のものであれば、価格は普通のサファイアの数十倍に跳ね上がるとか💥

両者とも光の線が星状に表れる場合があり、それぞれスタールビースターサファイアと呼ばれます❇️


今回はここまで。残り3つの宝石は次回解説いたします。
以下に参考文献を記載しておきます。久しぶりに図書館行って本で調べたら、思いのほか時間がかかりました📚️



【参考文献】

○『宝石・鉱石おもしろガイド』
 辰尾良二著、築地書館株式会社発行、2004年8月20日初版発行

○『天然石のエンサイクロペディア』
 飯田孝一著、株式会社亥辰舎発行、2011年2月19日第1刷発行


○『ネイチャーガイド・シリーズ 宝石』
 ロナルド・ルイス・ボネウィッツ文、伊藤伸子訳、株式会社化学同人発行、2015年6月1日第1刷発行


○『ときめく鉱物図鑑』
 山と溪谷社編者、株式会社山と溪谷社発行、2021年8月1日初版第1刷発行
更新日時:2024/11/25 00:49
(作成日時:2024/11/25 00:27)
カテゴリ
雑談・雑感
コメント( 1 )
さくま
文士
文士
さくま
2時間前

村松殿と幸村にもこんな微笑ましい時期があったのですね(笑)
虫の命を閉じ込めた琥珀に復活の力を当てはめたセガさんなかなかセンス良いなと思っています。
長い歳月をかけて作られた琥珀にはロマンがありますが劉龍華さんが虫がダメな方でないことを祈ります(笑)

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