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上杉謙信伝 二章所感

by
桜井華奈
桜井華奈
いつもの
感想まとめ:https://taisengumi.jp/posts/173935


運営も全然更新しないことを反省しているのか、前回のあらすじから始まったのは笑っちゃった。
まあでもあらすじはあっても困るものじゃないから他の群雄伝にも実装してほしい。
なんならこの感想も実質あらすじ確認用みたいなところはある。

以下感想

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【物語】

北条の謀反~第五次川中島の戦いまで。


この群雄伝のキーワードは「声」なのかな。
謙信が様々な「声」に悩まされている中、武田信玄その他強敵と向かい合う事で聴くべき声をはっきりとさせる。というような話。
この「声」がかなり概念なので、解釈の幅も広く、一人ひとり感想が変わっていそうなのもこの群雄伝の面白いところだと思う。

キーマンは武田信玄と足利義輝。
川中島での戦いが主となっているので武田信玄は当然ながら、足利義輝の存在は謙信の方向性を確定させる上での大きな指針となっていた。
好敵手としての信玄と、乱世の指針の将軍みたいなものを感じました。
家臣団もまあ良いんだけど、この二人が影響力は大きそう。


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【キャラクター】

謙信と甘粕が好みでした。
というかこの群雄伝は目立って苦手なキャラクターはいなかった。ほぼみんな好みな中で、この二人が上位だった。


謙信、たまにガレヲンみたいになって笑ってしまう。「不識。」
七話外伝の「お前らの声を聞かせろ」はかなり好き。


謙信が中心なのは間違いないのだけれど、裏主人公を一人挙げるなら甘粕景持。
副題の一つに甘粕の名前が入っているのもそうだけど、川中島の戦いの要所要所で甘粕が光っていた。
一章の時点で光ってはいたけど、二章ではもう言うことが無いのでは?ってくらい。
六話で計略使うと知力99になるの滅茶苦茶で好き。「熱くて死ぬぜ」も亡霊歓喜。


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【雑記】

二話の、
宇佐美「敵は全員知ってるからこの戦は余裕よ」
山勘 「コンニチワ!」
宇佐美「なんか知らん奴おる...まあええか!」
↑ここ好き


北条氏照、八王子氏照のイラストが好きだったけど、如意成就氏照の方が印象深いからどっちで実装されるのかな~って思ってたら普通に全然違うイラストで笑ってしまった。笛ぇ~


六話の村上イベントで「我が槍を見よ!」みたいなのがあったんですけど、実装前は槍兵だったのかなみたいな憶測も一つまみ。
戦国の時は2.5の馬だった気がするから、やっぱり馬にしましょう!みたいなやり取りが開発内でもあったのかもしれない。


劉備伝然り、足利義輝伝然り、異聞パートは基本的に演義枠(創作回)なので、読み物として読んでて楽しいし、演義なのでまあ多少のフィクションも良いよね~みたいに流せるんですが、南光坊天海=明智光秀で確定させてしまったのは驚いた。黒衣の武士って天海を指してたと思うし、明智のシルエットで真っ黒にするのかと思っていたので。
いや、でもいいんですよ。それするなら源氏伝で義経をチンギスハンにしてくれれば色々と帳尻も合うので。

ただ危惧しているのが、戦国大戦では南光坊天海≠明智光秀としていた(統一名称が別だった)のに対して、今作であの演出はもう統一名称が同じになってしまう。つまり南光坊天海=明智光秀としてしか実装できなくなったし、そんな陰謀論染みたカードを実装するのか?みたいな不安。
いやまあ色々割り切って謙信ちゃんとか本能寺で死ななかった信長みたいなものを実装してくれればもはや笑って飛ばせるんですけど。そもそもこれ異聞だし。


余談ですが、井伊直虎=女の子ってのは流石に無理があるってのが最近の定説らしいので、もはや英傑大戦は定説吹き飛ばす前提のゲームで良いのかもしれない。

↑ここまで書いて読み返したら「上杉には明智光秀、武田に南光坊天海」だったから同一人物ではなかった。先入観で書きすぎた。
部下=天海な気がするし。


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【安田長秀と安田有重について】

めっちゃネタバレになる(まあこの投稿自体がネタバレの塊だろみたいなところはある)んですけど、安田長秀が死んだ以降の回で安田有重なる人物が出てきましたが、同じイラストで登場しているんですね。ちょっと喋り方は違うのかな~くらいで他は同じ。
で、これはどういうことなの?って思ったのでここだけ枠を取った。


事の発端は七話。終幕にて戦傷と病気をきっかけに亡くなる。背景も白くなり天国(仏教的には極楽浄土とかかもしれないがまあそういうニュアンス)に向かっていくような演出がなされていくものの、先程までの苦痛から解放されケロっとしている。まあ死に触れると感覚が薄れていくみたいな話はよく聞くからそういう演出なのかな~シンミリとか、英傑大戦特有の三千世界へのゲート解放かな~とかと思った。

思っていたんですけど、九話で普通に出てきた。一応名前こそ安田有重になっているが。「俺は安田長秀ではなく安田有重だ」と言わんばかりの演出。だったが、どう見ても安田長秀。
改名したのかなくらいに思ったんですけど7話での退場の仕方的にそうは見えないからちょっとだけ調べようというアレ。


安田長秀
まあwikiで調べるレベルに留まるけど。

要約すると、

・安田有重は安田長秀の子。
・安田長秀は1556年に没しており、以降の"安田長秀"は安田有重の功績である。
 
みたいな感じ。
ちなみに七話の第四次川中島の戦いは1561年らしい。さて困った。

好意的に意訳するならば、「壮絶な戦いであった川中島の戦いにて病気に蝕まれながらも戦った功臣・安田長秀は謙信への忠義心から安田有重として生まれ変わったのだ。」みたいな感じでしょうか。多少フィクションを織り交ぜてもまあエンタメ的には盛り上がるのでOKかな。

ただ、異聞とか英傑伝と違って普通の回でこの演出をしてしまったのは驚いた。転生系とかそういうのはそっちでするものだと思っていたので。


ちなみに七話での終幕で発していた「あちこたなかった」は、新潟県魚沼地方の方言で「心配ない」「大丈夫」を意味するらしい。
この時点でなんてことないから次から戦うぜ!みたいなことを暗示していたのかもしれない(苦しい解釈ではあるがたぶんそう)


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【終わりに】
余談で書きたい小話が多い群雄伝は良い群雄伝。

それはそれとしてクレジットのplannerに見覚えのある名前があっておぉ~となった。
傑士列伝、好みな企画だったので続きがあれば嬉しい...なあ。


 
更新日時:2024/11/13 14:09
(作成日時:2024/11/12 20:34)
カテゴリ
雑談・雑感
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