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新・漫画の話#17 天上天下

by
楊狐
文士
文士
楊狐
月に一度の漫画紹介!



自分ルール六条

一、英傑大戦の武将当人あるいは関連、所縁の人物が漫画作中に登場している。

英傑大戦に参戦しいる武将を題材にした作品を主に紹介していこうと思います。


二、漫画での主人公、協力者、敵役など。作中での役割は特に問わない。
ちょい役でも劇中に出ていればOKにしましょう(判定が緩い)


三、自分が実際に購入し作品を所有していること。
何処かで無料で読んだというのは無し。必ずきちんと購入して読んで行こうと思います。
すでに所有している作品紹介も兼ねていこうと考えていますので、過去に漫画紹介されている投稿者の方と内容が被るかもしれませんが、そのあたりはご容赦ください。


四、現在コラボされている作品はあえて扱わないこと。
公式ですでにコラボされているので割愛しようと思います。


五、月に一度、必ず投稿すること。
投稿するタイミングは月の何処でも良し。ただし、いかなる状況でも必ず投稿すること。
過去に挫折した年があったため。主に漫画のネタが切れたことが原因です。


六、英傑大戦の武将から著しく離れる作品は扱わないこと。
特殊枠は無しにしましょう。必ず武将が出てくる作品にすること。






今回の作品はこちら!







天上天下

漫画大暮 維人
出版社:集英社
レーベル:ウルトラジャンプコミックス

あらすじ
訪れた太平の世は、嵐の前触れにすぎなかったのか……。
友の死を、仲間の犠牲を乗り越え
たどり着いた場所に凪一葉が見たものとは!?


最後の決戦に向け、今、時代の流れがひとつとなる
その流れは大きなうねりとなり、全ての欠片は統道学園予備選へと結実していく。

運命を拳で切り開く者共の戦いに刮目せよ!

天上天下、ついに佳境へ!!

単行本16巻 背表紙より抜粋


©大暮 維人
©集英社





作品紹介

前回の「うしおととら」に引き続き、「ええ?!」ってなった方も多いかと思います。
なので少し解説しますと。

百余年の歴史を持ち日本中の武道家の子弟が通う統道学園、そこは戦国(パラダイス)だった。
強大な力で学園を支配する執行部に対し、新入生3人が加わり総勢7人の柔剣部が戦いを挑む。
それはまた、数百年に渡り日本の武道界を裏で支配する謎のフィクサーとの時代を超えた因縁の対決の始まりでもあった。
血ぬられた宿命、叶わぬ想い、取り戻せぬ命。
この戦いの最後の勝者とは。


wikiより、あらすじ抜粋

もともと現代劇というか、いわゆる学園バトル漫画であり、異能を持つ主人公を含めた少年少女たちの群像劇的な作品……
それが天上天下となります。
ここで語られるのは少年漫画によくある過去回想編。
戦国時代まで場面は戻り、刻は大坂の陣。ここに真田幸村が出てきます。
なので今回のあらすじは、彼が登場する単行本16巻の背表紙より抜粋。

実はタイミング的に先月紹介しようか迷いました。
しかし、今月の追加武将を想定して、もしかしたらと思い止まりました。
案の定。関連する武将が追加されました。良かった良かった。
しかも、今が旬で大注目の武将!! やったぜ!

一応、自分ルールの二があるので、現代劇含め、どんなジャンルの漫画だろうと一コマでも英傑大戦に登場している武将がでてくればOKです(笑)
ルールに合ってさえいればどんな漫画でも紹介します🐘

作中では他にも徳川家康、千姫、小野次郎、柳生厳勝、淀君など登場しています。
豊臣秀頼も後ろ姿と遠目のショットで出てきます。
本当にわずかなシーンではあるものの、歴史上の人物に関連した出来事に立ち会う話というのは感慨深いです。
特に当時は何も考えず読んでいた感があって、出てきた人物に対しても「徳川家康だ! あっ真田幸村」程度ぐらいしか感想がありませんでした。
しかし、こうして大戦シリーズを続けてきて英傑大戦で戦国武将に出会ってしまうと、当時読んだ漫画の同じシーンでも違う感想が生まれてきます。

そんな真田幸村も出てくる天上天下。気になった方はぜひ、読んでみてください。
幸村の登場シーンは短いですが、かなりインパクトがあります。お読みのさいは気をつけてください(意味深)






感想:必ずしも少年漫画が王道をゆくとは限らない
少年漫画というのは、必ずしも王道というわけではなく、ときには回り道をする事もあるものだと感じました。
読んだことのある人ならわかると思いますが、結構展開が二転三転するので話が全て終わってからでないと、物語の全体像をつかむのが難しいかも知れない作品です。

明確に○○編というのが始まるわけではなく一つの流れがあるなかで様々な登場人物が増えていきます。
あるとしても上記のように回想編が挟まる感じです。それでいて話がすんなりと進まないので、完全に話が完結した後でもう一度読み返してみて見えてくる作品だと思いました。
物語の形も最初から群像劇として読まないと、誰が主人公なのか混乱するかも。
今回改めてwikiのあらすじ読んですごく、自分の中で納得がいく感じでした。

少し読み手を選ぶ作品かもです。

少年漫画と書きましたが、どちらかというと青年誌なので、結構、過激なシーンも多かったです。
今だとコンプラに引っかかるかもな展開もありますので、読まれる方は心してください。
ちょっと毛色の違う作品に触れてみるのも良いかもです。




それではまた新・漫画の話でお会いしましょう。

再見

©SEGA
©
大暮 維人
©集英社
作成日時:2024/09/27 20:22
コメント( 4 )
4件のコメントを全て表示する
さいとう
さいとう
9月28日 8時57分

懐かしいですね、天上天下。ダブリ…もといダブルインパクトさんが好きでした。
確かに出てましたね、幸村とか家康とか!
柳生家はいずれ剣豪で出そうですが、小野忠明も小野派一刀流の開祖ですし出ないかなぁ…

楊狐
楊狐
文士
文士
楊狐
9月28日 9時16分

Chaosさんコメントありがとうございます。
誰か来るかなとは思っていましたが、まさかまさかでした。できれば宮本武蔵や佐々木小次郎も来て欲しかったですな。
一応、徳川家康も出ていますが……。なんか困ったときの徳川家康ぐらい漫画の登場頻度高いです(笑)
当時の青年誌としても内容が過激でしたな。徐々に異能力者が出てきたりと、ただのバトル漫画で終わらない感じでした。
完結して読み返すと、それほど難しくは無いです。ただ、異能力者関連の話を削るとものすごくシンプルで少年漫画の展開に近くなると思います。あとは主人公だと思ってストーリーと一緒に追いかけていた人物が、どうやら主人公のひとりだったらしく。
そこの理解があるか、ないかでも読みやすさが変わってくると思いました。

Chaos
楊狐
文士
文士
楊狐
9月28日 9時19分

さいとうさんコメントありがとうございます。
ダブルインパクトさん!! ひとりだけ違うというか、何の異能力もなくただただ強いのが良かったです。
幸村がダブルインパクトさんに似ているので、先祖みたいなことwikiに書いてましたな。
今後、剣豪枠も増えてくると思います。流派がたくさんありますからな。剣豪大戦になる日も近いか?!

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