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新・漫画の話#15 斬魔剣伝完全版/羅候伝

by
楊狐
文士
文士
楊狐
月に一度の漫画紹介!



自分ルール六条

一、英傑大戦の武将当人あるいは関連、所縁の人物が漫画作中に登場している。

英傑大戦に参戦しいる武将を題材にした作品を主に紹介していこうと思います。


二、漫画での主人公、協力者、敵役など。作中での役割は特に問わない。
ちょい役でも劇中に出ていればOKにしましょう(判定が緩い)


三、自分が実際に購入し作品を所有していること。
何処かで無料で読んだというのは無し。必ずきちんと購入して読んで行こうと思います。
すでに所有している作品紹介も兼ねていこうと考えていますので、過去に漫画紹介されている投稿者の方と内容が被るかもしれませんが、そのあたりはご容赦ください。


四、現在コラボされている作品はあえて扱わないこと。
公式ですでにコラボされているので割愛しようと思います。


五、月に一度、必ず投稿すること。
投稿するタイミングは月の何処でも良し。ただし、いかなる状況でも必ず投稿すること。
過去に挫折した年があったため。主に漫画のネタが切れたことが原因です。


六、英傑大戦の武将から著しく離れる作品は扱わないこと。
特殊枠は無しにしましょう。必ず武将が出てくる作品にすること。






今回の作品はこちら!







斬魔剣伝完全版/羅候伝

漫画伊藤勢
出版社:角川書店
レーベル:ドラゴンコミックス 

あらすじ(斬魔剣伝完全版)
炎の広がるように、拡大してゆく戦火!
戦国乱世に繰り広げられる超戦国裏伝奇!

あらすじ(羅候伝)
雷鳴轟く戦国の世に葛城衆・羅候丸参上!
斬魔剣伝を超えるスケールで繰り広げられる超戦国裏伝奇!


原典がある、最終形がある
「羅候伝」
「斬魔剣伝完全版上下」
同時発売!


単行本帯より抜粋

©伊藤勢
©角川書店








作品紹介
作者は新・漫画の話#4でも紹介した伊藤勢先生。
帯にも書いてありますが作品の順番でいうと、まず斬魔剣伝が某雑誌で連載(雑誌の休刊)、全3巻で単行本が出た後、別出版社で完全版が発売。
同時に設定を一新したセルフリメイク作品となる「羅候伝」も発売されております。
なので、斬魔剣伝→完全版→羅候伝という形になります。

大阪夏の陣(斬魔剣伝)

物語の設定としては真田方真田十勇士とも旧知の仲)にいる乱波(忍者)の主人公、羅候丸が不死身の宝珠を巡る徳川方(家康。服部半蔵)、南蛮勢(名称仮。異形の集団)の争いに巻き込まれていくという感じです。
この宝珠が羅候丸の身体の一部と同化したことにより、不死身となるのですが……。不死身と言うだけで、それ以上の化け物たち(主に南蛮勢、超人的な服部半蔵)と戦うことになります。
物語が進むと大坂夏の陣で真田信繁(幸村)と共に戦へ。一応の決着を付けて物語は幕を閉じました。
羅候伝のほうは割愛、物語の設定自体は変わらずですが、より伝奇を意識した物語へと変わっています。


※旧作品の方はまだ続きそうでしたし、話の謎も残っていたりします。
気になる部分も多かったです。






感想:物語背景としての偉人達の役割
これは漫画に限った話ではなく。主人公、物語が土台にあった上で、そのディテールをより強くする要素として重要な役割かなと思います。戦国時代の架空の武将を作るよりも、実在した武将の方が説得力があり時代や出来事もより明度が高くなってくると思いました。この場合は主人公と物語の方が歴史上、架空の存在となりますが、だからこそのifというのは漫画ならではの表現であり、エンターテインメントだと思います。


徳川家康服部半蔵など、戦国時代においての強大な敵を描くにふさわしい存在だと思います。
他にも織田信長だったり、豊臣秀吉だったりと題材や視点を変えることによって偉人達は物語上の敵役を演じることが今昔関係なく多く、それだけ誰もが知る偉人なのだと思いました。
また、真田幸村のような主人公と関連性のある存在(主従関係)も、物語上、助けてくれる役割として登場する意外性や驚きが読者にも伝わると思います。まさかここで歴史上の偉人が出てくるというのは歴史の好きな読者にとっても嬉しいサプライズであり、どう作品に絡んでくるかも期待が持てるというものです。

今後も歴史物、時代劇、あるいは架空の伝奇においても偉人達が登場する作品は出てくると思います。
そうした作品にも出会えるようにアンテナを張っていこうと思いました。






それではまた新・漫画の話でお会いしましょう。

再見


©SEGA
©
伊藤勢
©角川書店
作成日時:2024/07/24 13:49
コメント( 2 )
Chaos
Chaos
7月24日 21時15分

本の帯にそれぞれ炎、氷、雷とある…
それに応じて本もその色になっているんですな。
真田十勇士、英傑にも出るかもしれませんね。
忍びも居ますし。
読み物として知っている・聞いたことのある実在の人物の方がストーリーに入りやすいのもあるかもしれませんね。
やっぱり自分が知ってて好きな武将が出てきたりすると、おっ!となりますし。

楊狐
楊狐
文士
文士
楊狐
7月25日 7時42分

Chaosさんコメントありがとうございます。
自分も気づきました(遅い!) 作品自体古いので当時は気づかなかったかも。
真田十勇士を題材にした作品もありますし、調べたら戦国大戦ではいたので、十勇士は来るのではないかと思います。
その前に幸村か。
自分も英傑大戦はじめてから過去に読んだ作品を読むと、ああ、○○が出ている!って武将や偉人に気づくようになりました。

Chaos
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