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新・漫画の話#13 もしも徳川家康が総理大臣になったらー絶東のアルゴナウタイー

by
楊狐
文士
文士
楊狐
月に一度の漫画紹介!



自分ルール六条

一、英傑大戦の武将当人あるいは関連、所縁の人物が漫画作中に登場している。

英傑大戦に参戦しいる武将を題材にした作品を主に紹介していこうと思います。


二、漫画での主人公、協力者、敵役など。作中での役割は特に問わない。
ちょい役でも劇中に出ていればOKにしましょう(判定が緩い)


三、自分が実際に購入し作品を所有していること。
何処かで無料で読んだというのは無し。必ずきちんと購入して読んで行こうと思います。
すでに所有している作品紹介も兼ねていこうと考えていますので、過去に漫画紹介されている投稿者の方と内容が被るかもしれませんが、そのあたりはご容赦ください。


四、現在コラボされている作品はあえて扱わないこと。
公式ですでにコラボされているので割愛しようと思います。


五、月に一度、必ず投稿すること。
投稿するタイミングは月の何処でも良し。ただし、いかなる状況でも必ず投稿すること。
過去に挫折した年があったため。主に漫画のネタが切れたことが原因です。


六、英傑大戦の武将から著しく離れる作品は扱わないこと。
特殊枠は無しにしましょう。必ず武将が出てくる作品にすること。






今回の作品はこちら!







もしも徳川家康が総理大臣になったらー絶東のアルゴナウタイー

原作:眞邊明人
漫画:藤村緋二
出版社:秋田書店
レーベル:ヤングチャンピオンコミック

あらすじ
徳川家康総理大臣、爆誕!
新型の感染病が蔓延する日本。
かつてない混乱の中、政府はAIによって
英雄達復活させ、最強内閣をつくる計画を実行する。

官房長官・坂本龍馬、財務大臣・豊臣秀吉
経済産業大臣・織田信長、総務大臣・北条政子……etc.
そして英雄たちを率いているのは、総理大臣・徳川家康

現代に蘇った英雄達が、令和ニッポンに立ち向かう!
痛快SF政治劇、ここに開戦!


単行本背表紙より抜粋






作品紹介

説明不要!(うぉい!)

内閣総理大臣徳川家康ですよ!

内閣総理大臣徳川家康ですよ!(大切なことなので二回書きます)


あらすじの紹介というか読んで字の如くです。
この作品を映画館で知ったという方もいると思いますが映画化されます。
今年の7月26日(金)公開!となります。

いつもとは別の友人(大戦仲間ではない)と一緒に映画を見に来ていたらたまたま予告が入ってきまして、普段、歴史に興味の無い友人(大戦にも興味が無い)もこれには興味津々でした。
まぁ、日本の英雄アベンジャーズという感じです。

もともとは人気SFビジネス小説のコミカライズなのですが、もうタイトルがずるいよな(笑)
人気が出るに決まっているだろ!
上記にも書きましたが、普段歴史に興味ない方も映画館でこういう作品の紹介され方されたら見たくなるだろうなと思いました。
そんな感じの予告でした。
それがきっかけで自分も実際に漫画を読んでみた感じです。
ちなみに徳川家康役が野村萬斎さん、豊臣秀吉役が竹中直人さん。
この時点で自分は見てみたいなと思いました。個人的に好きな役者さんなので。
配役が気になった方は映画の公式サイトをご覧ください。






もしも徳川家康が総理大臣になったらデッキ
この他に漫画の方では徳川綱吉、足利義満、伊達政宗、菅原道真等が内閣にいます。
若干ネタバレになりますが、ロックダウン中の市中見回りは新撰組だったりします。
おとなしく家にいます。まだ斬られたくないので(笑)





感想:フィクションを超えた現実社会

作中で語られる家康内閣が挑む問題。
新型の感染病は、ここ数年で現実社会で起きた史実であり、人々が体験してきたことだ。
AIの技術に関しても今やSNS上で議論がされる時代となった。
そういう意味では作品で描かれる舞台は、過去であると同時に近未来的な位置づけもできると思う。
コミカライズを先に読んでいるので原作がどのような結末を迎えるのかはわからないものの、令和以前、もっと古くからSFや歴史シュミュレーション等のジャンルのなかでは語られていたテーマが過去になってしまったのである。
月並みだが、まさかこんな未来がくるとは思わなかったというのが感想だ。

時代が進めば当然、そうしたフィクションを超える、あるいは並ぶ現実が生まれるだろう。
しかし、その現実の瞬間に立ち会うとなるとなかなか難しいのではないだろうか。
幸か不幸か新型の感染病の流行った未来を自分も含め多くの人々が経験してしまった。
そして、それは過去となりつつも現在も感染病が完全になくなったわけではない。
恐ろしく身近に感じた現実の未来であり過去の事象だと言えよう。

今もって続くAIに対する様々な議論は賛否が分かれている。
作中では人格を持つAIとして描かれている英雄達。
現代でもすでに近いことができつつある。
こちらは現在進行形の現実だとも言える。
しかし、実際に技術可能だったとして、姿形を持つ英雄のAIを受け入れる姿勢が今の社会にはあるのだろうかとも思う。

作品中にもあった現代人に対しての感想を聞かれたときの何気ない坂本龍馬の言葉が印象的だ。
「ちぃとばかり、都合が良すぎる気がするのう」

何でもかんでもAIに任せきりで自分たちに課せられた問題を見ない、考えない都合の良い現代人……。
自分たちが何を作ったのかもわかっていない気がする。
さらに真に問題なのは新型の感染病ではなく。もっと根強い現代病、本質があることに作品は踏み込んでゆくこととなる。
仮に近未来においてAI技術が完成したとしても人類には過ぎたものではないかと思えてならない。




原作がSFビジネス書ということもあり、漫画の感想としては少し固めになってしまったかも。
映画に関しては映像、ビジュアルもかねて、もっとエンタメ感を強くだした作品になるのかなと思います。
しかし、ドリフターズコラボが来て漫画作品の枠が……。
次は何を紹介しようか。
考えておきます。






それではまた新・漫画の話でお会いしましょう。

再見

©SEGA

©眞邊明人
©藤村緋二
©秋田書店
作成日時:2024/05/20 16:15
コメント( 12 )
12件のコメントを全て表示する
楊狐
文士
文士
楊狐
5月20日 20時13分

さいとうさんコメントありがとうございます。
おそらく、自分も友人と見に行くと思います。
ゴジラ-1.0以来の邦画かも。
エクスペンダブルズ3! 自分はBD持っています!
4でいったん完結っぽいので揃えたいですな。

guriffon315
guriffon315
5月21日 0時34分

映画がやるのは知っておりました。
本はみたことないですね。
家康が総理になったら、いろいろと封建社会な気もしますが、今風な政策うつのかな。
興味あるので見てみようと思います。

楊狐
楊狐
文士
文士
楊狐
5月21日 8時3分

guriffon315さんコメントありがとうございます。
原作もあります🐘
作中の状況が状況なので合っていると言えばあっています。
ただ、内閣のメンバーがメンバーなのでそこをどう描いていくかも楽しみです。
自分も映画は友人と行く予定です。

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