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ほんとのほんとに初心者向け

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伏龍殿の覇者
伏龍殿の覇者
0.はじめに
当記事は本当に大戦シリーズにあまり触れていない、これから全国対戦に触れていきたいという方を対象に書いています。

私自身、特別上手いわけではないため最上位プレイヤーから見ればこのようにした方が良いという事もあるかと思いますが、そのような方が見た際にはコメント等いただければ後続のためになるかと思います。

また、これは所謂普通の初心者向けではなく、大戦シリーズにおける「戦闘ロジック」や「考え方」の部類になります。
大戦シリーズではケースに対するクエスチョンとアンサーをいくつ考えているかが大事だと思うので、講座ではなく読み物だと思ってください。

1.武力が高い武将は乱戦させる
当たり前のことのようですが、傾向として武力の異なる複数の部隊がいる場合に、武力が高い部隊のほうが乱戦せず兵種アクションを狙っているのをよく見かけます。
また近くにもER関羽を使っている初心者の知人がいて、忠義の大号令をかけた状態で突撃を積極的に狙っていました。

(言わずと知れた忠義の大号令)

それ自体が悪いことではないのですが、大戦での戦闘をざっくり数値で評価すると以下のようになると考えています。

武力が負けていて乱戦(1乱戦ごと):‐2
武力が同じで乱戦(1乱戦ごと):0
武力が勝っていて乱戦(1乱戦ごと):+2
突撃に成功:+5
迎撃される、斬撃される:‐5
突撃準備状態:‐(コストの半分)

突撃した方がポイントが高いように見えますが、乱戦はさせていればいるだけお互いにダメージを与えます。
そして乱戦は武力が高い方が「圧倒的」に有利に出来ているんです。
指標としては乱戦における戦闘力は武力の二乗になるというのが、直近の大戦シリーズでは通例です。
もし武力10(戦闘力10×10=100)のER関羽を乱戦だけで倒すとすると、武力9(9×9=81)のSR張飛と武力4のC井上源三郎でもまだ足りないという事ですね。

その為武力が勝っている状態では、槍をくぐるリスクをおかして突撃を狙ったり、槍がいて突撃が出来ない状態を高コストの騎馬がしているのはディスアドバンテージの状態が続いてしまうことになります。

反対に例えば、SR徳川家康の計略「葵紋の采配」をかけた状態のC石川家成であったらどうなるかというと、武力3に+4しても武力は7です。

(昔は槍だったんです)

この状態で乱戦しても、相手が城を守るために何かの計略を使っているという場合、武力は7より大きい数値になることが多いと思います。
その場合には乱戦してもこちらが不利で、多少のリスクを負っても突撃を狙った方が戦闘の結果はよくなるでしょう。
また、コストが低い武将が突撃の準備をしているというのは守る側にとっても嫌な状態で、こちらの低コストの馬と相手の槍がお互いに遊んでいる状態になっても盤面は有利になる場合があります。

2.1コストって難しい
上手い人が配信で使っているデッキを真似してみたけどしっくりこないという人、1.0コストの武将を他の武将のコストを削って1.5コストにしてみてはいかがでしょうか

(例えばこんなデッキ…)

1コストを入れるということは、戦闘力が低い武将にコストを割くことです。
過去作(三国志大戦、戦国大戦)であれば1コスの攻城力が英傑大戦より若干高かったり、三国志大戦のシステムである「内乱」や戦国大戦のシステムである「制圧」の中で誰でも良いから武将が特定の場所にいる方が良いという場合があり、枚数が多いことによる利点が担保されていました。

そのため比較的気軽に1コストの武将を入れることができましたが、英傑大戦ではよりデッキに入れる理由がシビアになったと感じています。
そうなると「なんであの人は1コストを入れているの?」「1コストって要らない武将なの?」という疑問があると思いますが、1コストの武将を採用するに当たって以下のような理由があります。

・他の武将の操作と並行して問題なく兵種アクションが使用できる
⇒これが最も初心者に難しい点だと思います。
1コストの武将は非常に戦闘力が低いため「1.武力が高い武将は乱戦させる」で書いたことと反し、兵種アクションが主なダメージリソースになります。
始めたばかりの頃は敵城側で攻城しながら、自城側で突撃しながら守城する、などの操作が非常に難しく、低コスト側の操作はおろそかになってしまいがちですよね。

そんな時1コストが乱戦してしまってあっさりと撤退してしまったということがあるのではないでしょうか?
もしそうなら、乱戦でも一定の戦果が期待できる1.5コストの武将に変えることで盤面が安定するケースがあります。
その際にも可能な限り素武力が高い武将を選ぶのがおすすめです。

・兵種的役割がある
⇒デッキに他の騎馬がない場合の騎馬、守城用の弓、馬をけん制するための槍等です。
剣豪や鉄砲は戦闘で火力を出すことを求められますが、アクション自体にクールタイムが必要なため、1コストの戦闘力で役割を持つことは難しいでしょう。
ただし、ER近藤勇など剣豪を強化する号令では、号令がかかる部隊数が多い方がアクションを多くできて良い場合などもあります。

(馬を近付けないために兎に角剣を振りたいね)

・計略が強力
⇒英傑大戦で早期にアップデートが必要となってしまったC陳宮がそうでしたが、「まつ」や「赤禰 武人」等の計略も強力で、リスクを背負っても戦術に組み込む価値があります。
また上の二人であれば「兵種的役割」の部分で「まつ」の方が、複合的により入れやすい理由を持つことになります。

・特技が欲しい
⇒特技「防柵」「伏兵」等は英傑大戦の対戦環境によっては、必要になることがあります。
試合開始時に低枚数で高武力かつ低知力の武将が攻城に来るデッキがありますが、どうしてもそれに勝てないというような場合には一考の余地があります。

・X枚よりはX+1枚の方が良い
⇒極端な話戦闘をするだけなら大戦シリーズは3枚でも戦えるのですが、攻城、防衛となると枚数が少ないデッキでは高い戦術眼が求められます。
その為積極的な採用理由がなくても、基本的には最低4枚のデッキになるように調整されます。

3.配置ってどうしてる?
なんか今回は開幕で4割くらい削られちゃってそのまま負けちゃったな…という試合ありませんか?
その場合、試合開始時の配置が良くなかったのかもしれません。

比較的多く使われる配置イメージを下に書いてみます。
以下は特に公式でも何でもない名前を使用しますが、見た感じで分かってもらえればと思います。

①中央集陣
遠距離兵種が強い場合や、高コストに槍が多い、計略の使用士気が多い場合などで多く使われる置き方です。(下図では伏兵に周瑜が隠れています。)
部隊を自城側近くに配置することで、槍を左右に移動させても守城に間に合いやすく、防衛に硬い陣形です。
デメリットも特にないので最も配置しやすい陣形ではないでしょうか


②前線集陣
戦闘力に自信がある際に多く使われる置き方です。また今作では剣豪で最も早くアクション出来る位置にもなるため、剣豪が多いデッキでは検討できるでしょう。
また敵城門までの距離が最も短く、相手がこちらの城門に来る際には全部隊と戦闘することになります。
デメリットとしてはぶつかり合いで負けてしまった場合に全滅しやすいこと、また後述の端に寄せた配置に対してはそのまま攻城に向かうのか、防衛に戻るのか、即時の対応が求められます。


③端集陣
攻城を最もアグレッシブに狙う置き方です。何故城門に近い中央でないのかというと、端にいる武将は左右からの攻撃に備える必要がなく一方を注視するだけでよいため、できる限り兵力を維持して敵城に到着することができるためです。
端にいる武将は遠距離兵種でも騎馬でも狙いづらいため、攻城力の高い武将を配置し多くリードを狙う際に検討します。また、左右のどちらに置くかは試合が始まるまで分からないため、防衛の備えもとり辛いです。
デメリットとしては、ぴったり相手の予想が当たった場合は防柵や伏兵がかち合ってしまったり、不測の事態で1部隊武将が落ちたりするとリカバリがし辛い傾向があり、そのため伏兵の万全な処理や戦闘にも必ず勝つ必要があります。


④端散陣
これも攻城をアグレッシブに狙う置き方です。これは武将単体の武力が高い場合に、敵との局所戦に勝ちつつ前に進んで攻城を狙っていきます。どちらか一方だけでも攻城を狙ったり、前に全体を押し出すことで「英傑呼応」を狙うなど、少しでもリードを取りたいけど全面的に相手とぶつかり合いたくはないという時に採用されます。
デメリットとしては敵が端集陣の場合に、一方的に武将を倒されつつ前に進むのを許してしまう場合があります。また中央集陣がそのまままっすぐ来て城門に攻城されてしまうこともあるでしょう。そのため少なくとも自分の方がリードを奪える戦闘力の差があることの見極めが必要です。


4.計略の打ち所
これについては、ケースバイケース…ですが以下の点には留意してください。

・士気は有限です。
⇒そりゃあ知ってるよ、と思うかもしれませんが初心者の時には、突然思ってもいなかった計略を叩くことが私もありました。
今思うとあれはプレイングとしてはあまり良くありません。

大戦シリーズに慣れてきたプレイヤーは基本的に、今からどのような展開になって、どの計略を使われるかもしれなくて…というのを考えてから武将たちを敵城に向かわせます。
そのため次に使う計略をロックしながら戦っているわけですね。

なんだか難しそうに聞こえますが、フレキシブルに盤面に応じて使う計略を変えていかなくてはいけないのは号令を用いないワラデッキやバラデッキだけです。
城を攻められたり、急に相手に計略を使われると慌てて乱戦が始まった武将の計略を使いたくなることがあると思いますが、そこは一旦落ち着いて、予定していた号令を使ってしまっても大丈夫なのか?相手が慌てて使ってきた感じだから一旦城に戻って仕切り直しても良いのか?それを判断しましょう。

これについては非常に簡単な練習方法があります、動画を見ることです。
動画を見て、このタイミングで自分であればいつ何をするかを考え続けましょう。
今であれば配信をしている方も多いので、「初心者です。何故このタイミングで計略なんですか?」等とコメントしたら返してくれる方も多いかと思います。

・その計略はいつ使う?
⇒大戦シリーズはあくまでカードゲームです。
そのため事前にある程度どう士気を使うかは考えておくことができますね。

例えば、ゲーム中有効に使える士気は大体24くらいだというのが通説です。(流派士気や昴揚をたくさんいれたもっと士気を使えるデッキもジャンルとしては存在しえます)
という事は天下布武を5回使って勝つ、というのは無理だという事は事前に分かりますね。
もっと細かく言うと天下布武を一回守りで使うごとに、敵陣で使える回数は一回少なくなるわけです。

号令であれば、攻めで2回、守りで2回を目指して計略を使うのが最も分かりやすいでしょう。逆に言うと攻めでも守りでも号令以外の計略はよほどの事態でなければ使わないように頑張るという事です。
号令を使用するデッキでない場合は、この計略は攻めで使うとどれくらいの戦果が出て、守りでこの計略を使うとこれに有利でというのを把握できるようにしましょう。また、号令のないデッキの場合は城を攻めるより守るために士気を使う方がプレイングとしては安定するでしょう。

5.終わりに
いかがだったでしょうか、あまりにも初心者向け過ぎて参考にならなかったという方もいれば、本当に昨日始めたんで一応頭に入れておいたよ、という方、特に後者が増えるとゲームの健全性が増えて大戦シリーズのヘビーユーザーとしても助かります。

今回はプレイングの指標について書きましたが、そもそも大戦シリーズはカードを動かすだけでも非常に面白いゲームです!
勝てないと楽しくない…という気持ちは勿論分かりますが、どこかで勝つための努力の過程も楽しんでいただければ幸いです。
更新日時:2022/09/29 12:53
(作成日時:2022/03/23 18:04)
カテゴリ
初心者向け
コメント( 4 )
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聡@技量十級
聡@技量十級
2022年3月24日 21時30分

はじめまして、こちらの記事、大変参考にさせて頂いてます。
「1.武力が高い武将は乱戦させる」にて関羽を例に挙げてありますが、徳川家康も同様に、積極的に乱戦をさせた方が良いでしょうか
武力9の弓で敵の兵力を削ると同時に流派ゲージを稼いでいきたいところですが、壁役が脆くて味方の騎馬が遊兵となってしまうジレンマをどうしたらいいかと考えております。

伏龍殿の覇者
伏龍殿の覇者
2022年3月24日 23時35分

「聡@技量十級」様
野戦においては家康の弓で流派ゲージを稼ぐのは最善に思えます。
壁が脆いと書いておりますが、5枚以上の構成なのではないでしょうか
でしたら逆にぶつかり合いになっていること自体を避け、どうしたら家康が一方的に弓を撃ち続けられるかを検討した方が良いかと思います。家康のラインに槍や剣豪をうろつかせ、普段前に出してしまっている槍・剣豪をガードに回すのです。
それであれば自軍馬と敵槍が遊びあっているのは弓の分有利になります。

聡@技量十級
聡@技量十級
2022年3月25日 0時25分

回答ありがとうございます。
4枚ですが、家康、夏侯月姫、張飛、甲斐姫という構成で、ここでいう脆い壁役は夏侯月姫を指してました。
しかし、おっしゃる通り槍持ちが不用意に前に出過ぎて夏侯月姫が落ち、枚数不利になる展開が見られるような気がします。
張飛と家康の距離を縮め、間に夏侯月姫を置く感じでけん制するように意識してみます。

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