今回は、大型バージョンアップで追加された新計略で、現在、猛威をふるっている旗陣形対策について考えてみます。
全国対戦では、以下の構成のデッキとマッチングすることが多いです。
旗陣形デッキに、ジャンヌダルク、エイリーク、グィネヴィアは、ほぼ必須で、どの構成にするにしても固定でデッキに入っている。
現在、最も強いと言われている構成が、1番上のヘンリー5世が入っているデッキ。ただし、ER ×1 SR ×3 必要になるので、カードを揃えるのが難しい。
真ん中のマッチ構成はノーマルカードが2枚入るので、ヘンリー5世構成に比べ、カードを揃えるのが簡単なため、よくマッチングする。
ヘンリー5世構成の方が評価は高いが、対戦したときの強さは、ヘンリー5世構成もマッチ構成も、私の体感だと、ほとんど違いが分からない。
アーサー王の旗陣形は範囲内の部隊の武力+4。自身の武力がさらに+4、知力上昇、兵力がなくなると全回復、と効果が強力なので、城に張り付かれたアーサー王を排除することは難しい。
ただ、アーサー王構成でなく、ヘンリー5世構成やマッチ構成であっても、城に張り付かれると排除は困難で、どちらにしろ城を割られる。
総武力が低く、通常の立ち回りが弱いアーサー王構成より、ヘンリー5世、マッチ構成の方が全国対戦でのマッチング率は高い。
「旗陣形の効果時間」
最初に使用した旗陣形 9c
追加で使用した旗陣形 +3c
エイリークの計略効果 +2.5c or +3c
グィネヴィアの計略効果 +5c
効果延長の上限値 15c
※ 全てネットで拾った情報。エイリークの計略効果を受けている部隊が相手部隊を撤退させると旗陣形の効果時間が延長される。
ネットでのエイリークの延長効果は
+2.5c or +3c 2つの情報が上がっている。
「旗陣形デッキの立ち回り」
旗陣形デッキは多色コンボデッキ。中盤から旗陣形を複数発動してくる。旗陣形ひとつひとつの効果は大きくはないが、効果が重複されるので、複数の旗陣形が発動すると、フルコンぐらいの火力が出る。
旗陣形を使用すると、盤面に旗が挿さり、旗の周囲に計略範囲が発生する。複数旗陣形を発動させると旗と旗が結ばれた線上が全て計略範囲になる。
そのため、盤面の四隅に旗を設置すると、盤面全体が旗陣形の効果範囲になる。旗陣形は使用するたびに効果時間が延長されるので、長時間効果が続く。
ようするに、旗陣形デッキとは、長時間、広範囲でフルコン並みの火力の出る計略を使用する、割とどうにもならないデッキである。
旗陣形デッキは多色コンボデッキなので、流派は「士気」で固定。流派1で最大士気を増やし、流派2を使用してくる。
旗陣形デッキは先陣持ちの武将が2人いるので、開幕は弱くはないが、伏兵持ちがいないうえ、開幕に攻めてくるデッキではないので、開幕が強いイメージはない。
50c辺りからエイリークの旗陣形 + 士気の軽い旗陣形を使用してからジャンヌダルクの旗陣形につないでくるのがセオリー。
エイリークの旗陣形は相手部隊を撤退させると、効果時間が延び、1部隊撤退させるだけで、時間延長効果があるグィネヴィアの計略が安定してつながるようになる。
グィネヴィアの計略をつなげられると、部隊を撤退させずに守ることは困難。エイリークの旗陣形中に部隊を撤退させてしまうと、旗陣形が永続になるぐらいの認識で良い。
旗陣形を重ねるとフルコン並みの火力が出るうえ、部隊が撤退させてしまうと効果時間がほぼ永続になるので、守ることができずに落城してしまう。
「対策」
まず、個別のカードで旗陣形の対策になるものがあるかを考えてみる。
旗陣形デッキは知力が高い武将が多いうえ、旗陣形は範囲が広く、部隊を散開できるので、ダメージ計略、妨害計略は効果が薄いように思う。
アーサー王の旗陣形の復活効果は、ダメージ計略や毒のダメージで倒したときには発動しないが、アーサー王だけ撤退させても残りの部隊を排除できないので、対策になっているとは言い難い。
雲散計略は試してないので、分からないが、旗陣形を使用した部隊を撤退させても効果は残るので、おそらく雲散計略は効果がない。
4コスト槍の項羽のような爆発力のある計略なら押し返すことは可能だが、効果時間差が違いすぎるので、散開して後方に下がられるだけできつくなると思う。
このように考えてはみたものの、旗陣形の対策になりそうなカードは思いつかなかったので、次は立ち回りでの旗陣形対策を考えてみる。
「フルコンで落城させる」
号令 → 増援 → 号令 士気6号令 + 士気5号令 + 戦器のフルコンを使用して、旗陣形を展開させられる前に落城させる立ち回り。
実際に試してみたのだが、号令 → 増援 → 号令は、エイリークの旗陣形が武力+4なので、他に軽い士気の旗陣形を重ねられると、武力がこちらと同じぐらいになる。
さらにジャンヌダルクの旗陣形までつなげられると、武力を大きく上回られるので、こちらの部隊が全滅し、そのまま落城させられてしまう。
士気6号令 + 士気5号令 + 戦器のフルコンの場合だと、エイリーク + 他の旗陣形を使用したときの武力上昇値を大きく上回るので、大きく攻城を取ることができる。
ジャンヌダルクの旗陣形を重ねられると、守られてしまうが、フルコンを使用するタイミングでは、まだジャンヌダルクの士気がない。
ジャンヌダルクの旗陣形を重ねられたとしても、武力上昇値は、こちらのフルコンと同じぐらいなので、継戦自体は可能。
しかし、ジャンヌダルクが旗陣形を使用してから少し経つと、こちらのフルコンが切れてしまう。部隊を取られると旗陣形が永続になるので、落城負けをする。
また、相手からすれば、落城さえしなければよいので、無理をして守ってこない。フルコンを使用しても弓2構成の旗陣形デッキを落城させるのは難しい。
「開幕終了型デッキで落城させる」
高武力の武将でデッキを組み、開幕、部隊を端に寄せて攻城に行き、戦器+軽い士気の計略を使用して、旗陣形コンボをされる前に落城させる。
旗陣形デッキは伏兵がいないので、知力を気にする必要がないので、武力を盛った開幕終了型デッキを使用するのが有効。
ただ、実際に開幕終了型デッキを使用してないので、想定になるが、旗陣形デッキは伏兵こそいないものの、先陣持ちが2人いるので、開幕の武力は低くない。
また、弓兵が2部隊いるうえ、旗陣形の士気は軽いので、開幕終了型デッキ側の計略に合わせて旗陣形を使用されると、落城は無理だと思う。
「号令を使用して引く立ち回り」
こちらがラインを上げて、士気6号令、士気7号令を使用すると、旗陣形側はエイリーク + 軽い士気の旗陣形を使用して守ってくる。
エイリークの旗陣形は士気5、他の重ねる旗陣形は士気3、士気4なので、こちらが号令を使用してから引くと士気差を作ることができる。
こちらが引いたとき、相手がラインを上げてこずに帰城した場合は、こちらも城に戻って仕切り直す。次の攻めのときに相手は士気がないので、攻城を取ることができる。
もし再び、エイリーク + 軽い士気の旗陣形を使用してきた場合は引いて、また同じように士気差を作って仕切り直しをする。
仕切り直しになって士気差をつけられると、旗陣形コンボがつながらなくなり負けが濃厚になるので、こちらが引くと旗陣形側は無理をしてでもラインを上げてくる。
旗陣形の範囲外に出ると効果がなくなるので、相手側は追いかけてくることが難しい。旗陣形の範囲外で待ち、相手の進軍に合わせて、こちらの部隊を下げつつ遠距離兵種で相手の兵力を削る。
追加で旗陣形を発動されると、旗と旗の線上が計略範囲になるので、飲み込まれないように注意する。相手の進軍を遅らせることが目的なので、無理はしないこと。
帰城したら守りのターン。相手は旗陣形を張れるだけ張り、士気が続く限り、グィネヴィアの計略を使用してくるので、こちらは計略+戦器で守る。
フルコンボ旗陣形を止めることは無理なので、こちらは攻城を受けつつ、試合の終盤まで粘って、旗陣形の効果時間切れを待つ。
旗陣形の効果が切れたらカウンター。相手側は旗陣形を維持するのに士気を使いはたしているので、こちらのカウンターを止めることはできない。
この号令を使用してから引いて士気差を作る立ち回りが、現状、対旗陣形のセオリー的な戦い方になっている。
注意事項として、こちらが攻め上がるとき、士気6、士気7号令をビタで使用すると、相手は旗陣形を重ねることができないので、無士気で守ってくる。
士気差をつけられると、旗陣形フルコンボを止められなくなるので、相手が計略を使用したくなるよう、士気10辺りで攻め込むと良い。
また、こちらが攻め上がるときに端攻城を許してはならない。こちらが引くときに、端攻城をしている部隊が旗陣形を使用すると、盤面に大きく範囲が拡がってしまう。
なお、引くときに、転身再起の戦器を使用する人がいるが、グィネヴィアがいる場合は効果時間切れまで、かなりの時間を要するので、戦器を残してないと守りきれないと思う。
この立ち回りの最大の問題点は、士気差を作って引くときと、守りのときに、部隊を撤退させてしまうと旗陣形がほぼ永続になり、負け確になること。
士気差を作って引くときと、守りのときに、部隊を撤退させないようにすることは相当難しく、高いハンドスキルが必要になる。
「私の考えた立ち回り」
士気差を作って引くときと、守りのときに、部隊を撤退させないことは相当難しく、高いハンドスキルが必要になるので、私にはできない。
そこで、私が考えたものは、「開幕終了型デッキで落城させる」と「フルコンで落城させる」を組合わせた、落城を狙う立ち回り。
まず、「開幕終了型デッキで落城させる」パターンと同じように、開幕は全部隊を端に寄せ攻城を取りに行く。
落城を狙う立ち回りなので、相手の部隊が端攻城に来たときは完全に無視する。流派ゲージ溜まるので、攻城してくれるのは逆にありがたい。
ただし、アーサー王が端から攻城に来た場合は放置すると城が割れる。落城しなければ攻城は受けても良いので、帰城するのは1.5コストの部隊でよい。
端攻城する部隊が城にたどり着いたら、戦器を使用して攻城を取る。目標は城ゲージの1/ 3。ただし、この場面では計略は使用しないこと。
攻城している部隊が撤退したら騎兵を城に戻したいが、こちらは攻城を受けても良いので、落城しないなら、部隊は全滅してもかまわない。
撤退した部隊が全て復活したら、ラインを上げて攻城に向かう。このタイミングで、だいたいフルコンの士気が溜まる。士気が足りない場合は少し待つこと。
城付近に着いたら、フルコンを叩き込んで城を割る。このタイミングだと、使用できる計略は、エイリーク + 軽い士気の旗陣形までで、ジャンヌダルクの士気はない。
ここで、落城させれば勝ち、できなければ負け。よって、部隊撤退時のエイリークの延長効果は気にする必要はない。部隊は全滅してもかまわないので、全力で攻城する。
おすすめ戦器は武力上昇+兵力回復があるもの。フルコンのタイミングを早めるため、士気が付いたものでも良い。自分のデッキに合ったものを使用する。
おすすめ流派は、部隊、城塞、士気。部隊は流派1で知力を上げ、攻城速度を早くする。城塞はギリギリで落城させることができなかったとき用に流派 3を使用する。
士気流派は、流派2を使用して士気を増やせば、フルコンのタイミングを早めることができる。ただ、攻城を受けないとフルコンのときに流派2が間に合わないと思うので、士気流派は微妙かもしれない。
「総評」
以上が私の考えた立ち回りです。引くタイミングを計らなくて良いうえ、エイリークの延長効果を無視できるので、この立ち回りが最も簡単だと思います。
ただ、旗陣形側が冷静に対応すると、こちらに勝ち目がない気がします。旗陣形が強すぎるので、仕方がないですね。
相手の部隊を撤退させても計略効果は消えず、長時間続く旗陣形に対して、こちらは1部隊でも取られると負けというのが、きつすぎます。
まあ、それでも追加されたカードが弱いよりはマシです。追加カードが弱いと、まったく盛り上がらない大型バージョンアップになってしまいます。
初めて旗陣形とマッチングしたときは、まだ旗陣形側の立ち回りが確立しておらず、弱くてビックリしたぐらいなので、強くて安心しました。
前回の大型バージョンアップのときの全盛期の王翦に、私は1度も勝ててません。単純に計略が強すぎただけなので、対策を立てることもできませんでした。
王翦と比べて、旗陣形は対策を立てる余地があるので、実戦をまじえて試行錯誤しながら対策を考えるのは楽しいですね。
対策を考えておくと試してみたくて、旗陣形とのマッチングを望むようになります。まあ、対策を考えてきたときに限って、マッチングしないものですが・・・
追加されたカードが強すぎて怒る気持ちも分かりますが、新カードを刷ってもらわないと、セガにも店にも利益がでません。
大型バージョンアップは、こんなものと割り切って、追加された強いカードを使用して楽しみましょう。
おしまい