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4枚は繁栄しました

by
葵水
葵水
(」・ワ・)」(⊃・ワ・)⊃ パッパッパラッパッパッパラ♪
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0.はじめに

英傑大戦では過去作と比べて4枚デッキをよく見かけますね

自分もずっと4枚デッキを使っていますし、4枚に特化した動画を投稿していますが
「4枚デッキが強くて勝てる」から使っているのではないです


自分の場合は、戦国大戦でとある4枚デッキをずっと使っていた延長で
ゲームを楽しむために「縛りプレイ」をしているだけです
(1コスのカードの大半を印刷しないでいいので、お金とカード管理の節約にもなる)

なので私は
「4枚デッキは使いやすいし強いぞ!みんな使おう!」
という立場ではない
んですね

そんな私ですが、4枚デッキという存在について思ってることをまとめてみます

1.初心者が4枚デッキを使うという事について

最初のうちに使うデッキは4枚でも5枚でも良い、というのは正しい
勝てる枚数・デッキでやればいいというのも正しいと思うんですけど

それと同時に初心者さんへの

「5枚を操作しきれないなら、4枚が扱いやすくていいですよ」

といった感じのアドバイスを見かけると
───────────────────────────
相手のフルコンボに対抗する手段がなく押しつぶされる
マッスル5枚号令に普通に押しつぶされる
ワラデッキの端攻めに対処できない
開幕、伏兵を酷い踏み方して城ゲージを大量に持っていかれる
高コスト武将をダメ計で焼き払われて何もできなくなる
高コスト騎馬を迎撃で落としてしまって何もできなくなる

───────────────────────────
という具合に、あとあと苦しむ初心者さんの姿が目に浮かぶんですよね

あくまで「英傑大戦というゲームの操作に慣れるまで」なら4枚デッキはお勧めですけど
ある程度慣れた後に「勝てるように」練習していくなら5枚デッキが良いと自分は思います

2.低枚数デッキが過去作よりは使いやすくなってはいます

近年の宝石戦器の追加により、高コスト武将が強化されたという要素もありますが
その前から、システム的に過去作と比べて低枚数デッキに良い調整がかかっています

英傑大戦の争覇システムは、部隊を散開させる必要がなくて
高コストの部隊を前方に出すと争覇が多く貯まる仕様になっているので
低枚数でも不都合はあまりないです
(旧戦国大戦・三国志大戦はそうではなかった)

他にも、高コスト高知力部隊の攻城性能が高く
1コスト部隊の攻城力が非常に低くなった、という要素もありますかね

3.低枚数デッキの「扱いやすさ」は事実でもあるし、幻想でもある

初心者さんからは
「デッキの枚数が多いと、手元が混乱して操作しきれません」

という声がよく聞かれます

でも、例えば5枚デッキの1~1.5コストの部隊1つがうまく操作されてなかったとして
それが直接的・決定的な敗因になることはあまりない
です(※最上位層では話は別)

初心者の内の勝敗はもっと他の部分で決まってることが大半ですから
操作しきれてないから勝てないんだ、と結論付けて「扱いやすい4枚」に移行しなくて良いんです

諦めず、そのまま5枚デッキで練習を続ける方が、きっと強くなれます

4枚デッキが「扱いやすい」というのは「盤面のカード操作が混乱しにくい」
「部隊の平均武力が高いので乱戦させても落ちにくい」

という点
ですが

その裏で
「端攻め対応、伏柵などの特技、兵種の確保、サブ計略」
といったもので得られる
「勝利に直結する扱いやすさ」を失っている側面があるんです

4枚デッキを人に勧める場合、そういう弱点があることや
それを克服する技術も、伝えないといけないと思います

4.4枚デッキが失っている「扱いやすさ」

4.1.端攻め対応力

4枚デッキで、相手の5枚デッキと戦う場合、
相手の1.5コストの部隊が左端を攻めあがってきていて
残りの4枚が右端を攻めあがって来たとしましょう

4枚デッキ側として、1.5コストを完全放置は城ダメージが無視し難く
いずれかの部隊でケアしたいところです

1.5コストの部隊が入っていればそれでケアすればいいですが
入っていない場合は2コストの部隊などでケアしないといけなくなります

そうすると、左端の戦いでコスト差が生まれてしまい
逆の右端側では「7.5コストの4枚」vs「7コストの3枚」という状況が生まれます


これは相手の方が部隊コスト合計が多い上に枚数も多い、という状況であり
4枚デッキ側がおおむね不利な状況です

このように「デッキの部隊数」に差がある場合、例えば端攻めをされるだけで簡単に
低枚数側は不利な状況を強いられそうになる
のです

4.2.総兵力

よくデッキ診断で「総武力が低い」という評価を聞くと思いますが
デッキの部隊数が少ないということは「総兵力が低い」という評価になります

低枚数デッキは総兵力が低い分、部隊の平均武力が高いですが
ダメージ計略や伏兵、部隊アクションの固定ダメージといった
武力以外の部分で兵力を削られる状況では、「総兵力が低い」ために不利
になります

そういった武力だけでは対抗できない手段で部隊を1枚落とされてしまうと
残り部隊数3枚ではかなりできることが少なくなり、厳しい戦況となってしまいます

開幕の伏兵処理で、頻繁かつ簡単に発生する状況なので
毎試合、よく注意・警戒をしなくてはなりません

4.3.特技や知力の確保

大雑把に言って、コストの大きい武将

・強い計略
・高い武力
・高い知力
・有効な特技

この4つを兼ね備えることを許されていないケースが多いです

計略が強い武将は、武力が少し低い
計略が強く武力が高い武将は、知力が低く無特技
有力な特技を持った武将は、武力や知力が低い
高い武力と知力を持つ武将は、計略が平凡


などといった具合に、バランスが取られます

デッキに入れる武将を選ぶに際し、これらの要素から何を優先するかと考えると
知力と特技の優先度を下げざるを得ないことが多い
です

結果、伏兵や防柵を採用できないので序中盤が弱くなり
ダメージ計略等の搦め手に弱いデッキに仕上がりがち
になります

そうなるのが嫌で、知力がある程度あって伏兵/防柵や有益な計略持ちとかを採用し始めると
「4枚デッキの扱いやすさ」であるはずの「平均武力の高さ」が失われてしまう
のです

4.4.兵種の確保

5枚デッキに比べて、4枚デッキの方がデッキ内に採用できる兵種の数が少なくなる
なんてことは当たり前の話ですが

この問題を単純化して一例を挙げると「剣豪/鉄砲の採用が難しい」という問題になります

強力な攻城を仕掛けてくる相手や、高武力気合い持ちの武将に対して
弓兵による攻城/気合い阻害効果は非常に効果的なので
デッキにぜひ採用したい兵種の一つです

同様に、狭い場所でも兵種アクションを出せ、範囲攻撃・ノックバック効果、
騎馬を痺れさせられる、といったユーティリティの高さから
剣豪もできればデッキに入れたい兵種です

しかし、4枚デッキの場合、バランスよく弓・騎馬・槍兵を1枚ずつ採用するとして
残り1枚の枠に剣豪や鉄砲を入れられるか?

と悩むことになります

似た状況で、ある鉄砲隊の武将を使いたいと思ってデッキを組む場合にも
弓の代わりに鉄砲を入れるので問題ないか?


と悩むことになります

弓がいないと高武力気合い持ちへの対応が難しくなりますし
槍が1枚だと強力な騎馬を相手するのが難しくなります


5枚デッキなら、素直に槍を2枚用意したり、弓鉄をデッキに同時に入れるのも
難しくないわけで、このように兵種の確保という点でも4枚デッキは不自由さを抱えています

4.5.サブ計略

4枚デッキは1枚当たりのコストが重めになることから
その武将が持ってる計略が消費士気多めのメイン級計略である事が多くなります

このため、例えば、単体超絶強化計略を支援する士気3ぐらいの投げ強化計略を
デッキに採用しにくいことが多いです

また、「4.4.」で書いたように兵種バランスを取るのが少し難しいこともあって
その兵種バランスを保ちながら
士気4~5ぐらいのメインの号令に重ねるサブ号令計略だったり
相手の超絶強化をいなすためのダメ系、妨害といったサブ計略だったりを
採用するのが難しく
、戦器や立ち回りなどでカバーすることを強いられがちです

4.6.戦器選択

時代縛りのある戦器について、先述のコスト/兵種バランス/サブ計略要員の確保といった
デッキ編成の不自由さもあって、5枚デッキなどよりも採用が難しいです

とはいえ、選べないわけではないですし
バージョンアップを重ねるごとに使える武将が徐々に増えていくので
これまで選べなかった時代縛り戦器が使えるようになっていくこともあるでしょう

しかし、ピンポイントですが「楯無」と「三国志」だけは絶対に
4枚デッキでは今後ずっと使うことはできません
(驚きの仕様変更があれば別ですが)

「三国志」はまだしも「楯無」は特定のデッキに対して効果的で強力な戦器なので
これを使えないというのは、戦略上無視できないデメリット
になります

5.弱点を理解した上で使っていきましょう

長々書いてきましたが、上に挙げた問題点を解消するようにデッキ編成を練ったり
立ち回りを心がけて実践したりすることが、4枚デッキで勝つために必要なこと
だということでもあります

端攻めは、してきた相手を見て、適切な部隊で適切に対処できるようにする(スルーするという選択も含めて)

伏兵がきついなら開幕は無理をしない、だれで伏兵を踏みに行くかをちゃんと考える
相手の鉄砲の初撃をしっかりと避ける、ライン上げ中に撃たれる鉄砲もちゃんと避ける

低知力高武力の武将ばかり採用しない、逆に計略ばかり見て低武力の武将を採用しない

槍1枚編成なら、相手の超絶騎馬に対してその1枚の槍でしっかり対応する
剣豪を採用したなら、斬撃で騎馬を痺れさせるなど、斬撃操作を修練する
鉄砲を採用したなら、狙いたい相手をちゃんとロックできるようにし、潜り射撃もしっかりとやる

安易に計略を使わない想定のスペック武将を採用せず
使いどころを考えて適切なスペックと計略を持った武将を採用する

自分が選べない「楯無」を、相手は選べることを忘れない

などなどです


6.だが「革命」が起きれば話は別

そして、これまで書いたことのすべてのちゃぶ台をひっくり返すことを言いますと

極論

「4枚デッキが弱いのは、5枚以上のデッキがこのゲームで流行っているから」

でもあるので、4枚デッキがこのゲームの主流になればいいんですよね

対面に出てくる相手が4枚デッキなら、お互いに同じ条件なので
色々書いてきた欠点とかは全部帳消しです

英傑大戦はデッキ構築型TCGであり、そこにはメタゲームがあるのです
作成日時:2025/06/26 22:49
カテゴリ
デッキ全般
コメント( 2 )
べし
文士
文士
べし
5時間前

慣れるまで多少時間がかかるが慣れればそれほど難しくない5枚、慣れるのは早いけど慣れだけじゃどうしようもない難しさがあるのが4枚って感じですかね~。
3枚と6枚はそれぞれをさらに顕著にした感じでしょうか。
.
普段あまり4枚デッキを使ってなかった自分としてはとても参考になりました。

信乃崎秀壱
信乃崎秀壱
1時間前

5枚デッキは相手に応じて戦い方を選べますが、4枚デッキはそれが難しいので自分のやりたいことを貫き通す強さが必要ですよね。

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