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英傑大戦専用のオリジナルデッキケース2作目を作る 2

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ettol
ettol
はい、どうもettolです。
前回から引き続いてのpart2です。

ちなみに前回の投稿はこちら



前回からさらに3回ほどレーザー加工機を試してみました。
失敗もあり成功もあり、得た知見も多くあるので、備忘録を書いて行こうと思います。

・制作の試行錯誤

まずはこちらの写真を



ここ最近で制作したものの一覧です。

左から
① 3mmアクリル 内寸 90mm×60mm×20mm
② 3mm黒アクリル 内寸 90mm×60mm×20mm
③ 2mmアクリル 内寸 96mm×60mm×15mm
④ 3mmアクリル 内寸 96mm×60mm×15mm
⑤ 3mmアクリル 内寸 93mm×60mm×18mm


①は前回制作済みの初期制作物です。

3mmのアクリルが良い感じで特別感が出ていましたが、それでもいくつかデメリットを感じていました。
①のデメリット
・厚み20mmだと蓋を開けたときにカードが取り出しにくい(左手の親指で送り出す動作がし難い)
・縦が90mmだとカードサイズギリギリすぎて、収納するときに引っかかる

というデメリットがありました。

そこで①から変化をつけた型をいくつか作成して2回目のレーザー加工機を試す時に制作したのが②~④となります。

② 
サイズは①と同じで黒色のアクリルを採用してみる。
使用感は同じだが、半透明の黒とは言っても印象が大きく変わる。
透明アクリルの方が良いかも

③ 
厚みを20mm→15mmとして、カードを出しやすく。縦を90mm→96mmに。そしてアクリルの厚みを3mm→2mmに

そして④は③と同じサイズですが、アクリルの厚みは3mmのままとしています。

厚みについては15mmだと操作はしやすいと感じました。ですが、一方でカード収納枚数が大きく減少していますので、これだけ重厚なケースを持ち運ぶにしてはやや枚数が寂しい
縦は6mmも遊びを作れば、スムーズに出し入れ出来ます。多少おおざっぱにまとめて入れたとしても入ってくれます。
ですが、カードを入れた状態で観賞用に飾ると考えると上側の余白がちょっと気になる。
そして、アクリルの厚み2mmですが、実際にやってみるとどこかカセットテープのケースみたいな印象になりました。
たって1mmではあっても印象に大きな違いが出る事が分かりました。

そこで、③④の改善案として3回目4回目のレーザー加工機制作にて⑤を制作しました。



厚みは18mm、縦は93mm、としてみました。
これまで制作したものの中間という感じですが、まぁまぁ許容できる操作性とデザインの落としどころになったのではないかと・・・
今後はこのサイズ感を中心にさらにデザインを詰めていきたいですね。





・接着について


アクリルの接着ということで、まずはホームセンターで売ってるアクリサンデーのアクリル用接着剤を購入して使ってみました。
ただ、これがかなりの難物
後で知ったのですが、このアクリサンデーの接着剤はアクリル制作のプロでも扱いが難しいものらしいです。
相当アクリルの特性を理解して、熟練しないといけないらしい・・・

特にこの接着剤は、接着剤自体が硬化するものではなく、アクリル溶かして固着しあうという溶剤なので
接着剤が想定した場所以外にぽとりと一滴おちたら、すぐにそこが白く変色してしまうほどの即効性です。

ちょっとした失敗をやり直したり、拭きなおしたりは一切出来ない代物でした。

まぁ、それだけの即効性なので、固着するのもものすごく早いので、そこはありがたいのですが・・・


で、この接着剤は右側の容器が付属しているのですが、この容器がさらに曲者ですわ

本体から容器に移し替えて、アクリルを接着させたい部分に針を添わせながら少しずつ浸透させていくという感じです。
ですが、一度注いだ後に針を上向きに持ち直すと、容器の中の空気が手の熱で温められ、針に残っている溶剤がピュッと吹き出すのです。

この飛び出した溶剤がアクリルにかかってしまうと・・・もうそれで大失敗なのですね

ということで、色々調べると、付属容器ではなく、注射器のようなものでやると良いと出てきましたので
写真手前の注射器で注ぐようにしました。
この注射器を使う事で精度は大幅に向上しました。アクリル接着をやるときは注射器もセットで購入がおすすめです。

ただ、精度は高くなったと言っても、それでもアクリル接着は綺麗にするのは難しいですね。
綺麗に注いだと思った接着面も乾燥して固着すると、小さな気泡が出てきたりします。
さらには、レーザー加工機+溶剤接着の場合に発生する問題なのですが
レーザー加工機で焼き切った面を接着すると、小さいひび割れ、クラックが入るということです。

これは特にアクリル押し出し板で発生するようです。キャスト版だと起こらないようなのですが・・・

(アクリルの押し出し板とキャスト板の違いは割愛します。)



ということで、この接着についてはさらなら研究が必要そうですね。

アクリル用接着剤はこのアクリサンデー以外にもあるそうですし、あとはUVレジンによる接着方法もあるとか
次回の投稿ではこのあたりもレポートしていきたいですね。



・レーザー加工機の彫刻

さて、これまでレーザー加工機は全てカッティング目的で使用していましたが
じつはレーザー加工機にはもう一つの機能があります。それが彫刻です。

これは素材の表面に弱いレーザーを当て、傷を付けて行くことで
文字や写真、イラストを表面に描いていく手法です。

今までのカッティングと彫刻を組み合わせる事で、さらなるアイディアをデッキケースにこめられそうですね。
ということで、彫刻もいくつかチャレンジしてみました。

画像

ということで、自分のSNSアイコンとイラストレーターのジョージ先生のアイコンをアクスタ風に仕上げてみました。
(許可済み)

この彫刻も気を付ける設定が結構多いので、このイラストを出力するまでに5~6回失敗がありました。
レーザー加工機の種類によっても、イラストによっても、彫刻する素材によっても、最適な設定が変化するので
これはひたすら納得できる設定を探す必要がありますね。

でも、レーザー加工機でこういう遊びが出来ると色々なアイディアが浮かんでくるので、今後も試していきたいですね。



・今後の方針

・サイズ感は良いので、細かいデザインを詰める
・接着はUVレジン方式を試す
・彫刻の練度と知識を高めて、デッキケースと組み合わせるアイディアを形にする。


という感じでしょうか。

また、part3のご報告にて
 
作成日時:2025/02/06 23:36
カテゴリ
雑談・雑感
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