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司馬伝 一章所感

by
桜井華奈
桜井華奈
いつもの

三国志の知識は横山光輝三国志をなんとなく一周して、あとは三国無双(emp)しかないのでほぼ無学です。
三国志大戦もほぼやっていませんでした。
なので、史実/演義との比較や検証なんかをするつもりは一切なく、深夜アニメの感想とかそういうテンションです。
よろしくお願いします。

ア、ネタバレは余裕でします。

感想まとめ:https://taisengumi.jp/posts/173935


司馬伝、群雄伝の中でも結構異質で、占星術や呪い(まじない)の話が多くあった。
既存群雄伝で露骨にファンタジー路線を行っていたのは安倍晴明伝(英傑時代)なので、少し驚きがありつつも、
まだ見えない力が活躍していた時代だとするならばこの話づくりもまた正しいのかもしれない。


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【物語】
赤壁後~司馬氏クーデター(司馬懿没)まで。だと思う。

個人的に4話(孟達反乱)が面白くて、ここに関しては既存の群雄伝の中でもトップクラスで面白かった。
ただ、諸葛亮の死後から話が弱く感じてしまった。理由は敵役(主に曹爽)に魅力が無いからだと思っている。


まあそれはそれとして。
この群雄伝、一気に対象年齢が上がったとでもいうか、めちゃくちゃ難しくなった。
今までの群雄伝は曲がりなりにも理解できていたと思うんだけど、今回は置いて行かれた自覚がある。正直半分も理解できなかった。
占星術とか漢詩の引用とか、その他不勉強分野で殴られ続けたので大まかな話の流れしか書けない。
まあ深夜アニメをガチ考察するのは私の得意分野ではないので、書きたいことを分かった範囲で書くだけです、が。

ただ、同時に質は高く感じた。
今まで群雄伝の更新遅すぎだろ!!!って怒っていたけど、
このレベルの質を続けてくれるなら満足できる気がする。


さてこの群雄伝、キーワードは「人と獣」だと思う。
司馬昭とかは過去作から獣の世の王とか言い続けてるし狙ってるのは間違いないでしょう。
さながら「獣の世(これまでの中華)から人の世(司馬氏のけん引する世界)へ」とでも言うべきか。
狙っているのかは分からないが、人の世(仮)が混乱した際に活躍する人物が12話で出てきたっぽいのも面白い。

獣については覚えている範囲でも張魯、曹丕、孟達なんかは露骨に獣トークしていた。
少し変化球だと、麒麟や妖狐なんかも出てきたり。
まあいずれにせよ人ならざる者(人に寄り添う獣)の話が多かった印象。


余談だけど、曹丕夫妻は永遠について結構こだわっていた。
永遠の国や墓、永遠の想い、とかとか。
曹丕と司馬懿のやり取りから「史書の作成=歴史の勝利者」を目的とするとなるので、このやり取りも好き。


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【キャラクター】
獣トークしてた三人が特にお気に入り。
なのでこの三人についてちょもっと書く。


張魯
五斗米道トークは置いておく。(これなんだったんだ?)
個人的に張魯で良かった点が、
司馬懿の「人はいつまで経っても獣か?」に対し張魯が「私はそうは思わない」って返すところ。

張魯は先祖の逸話にあった妖狐を指して言っていると思うけど、
司馬懿は自身の野心について語っていそうで。
このダブルミーニングがね。大好物なんでねうへへ。

終わってみると張魯も司馬懿も仕える先が魏ではないって点は近いのかもしれない。
張魯は漢王朝、司馬懿は王たる器を持つ者。


孟達
個人的に4話が好きだったのもあるが、孟達のやるせない立場って部分がとても良い。
こう、孟達は司馬懿と話しているのに司馬懿は諸葛亮と話しているのが最高で、
それに気が付いた時の孟達がとても良い。

そういう感情を表に出すのも一番人間らしいよ孟達!


曹丕
曹丕がこの群雄伝で一番好き。

中国って漢詩とか故事成語が多くある印象があるし、
三国志にわかの私でも曹植の七歩の詩を知っているから当時から文学の格式は高いものだと思っていたのだけど、
そんなことはなかったから曹丕が立場を向上させたって話なのは単純にへ~ってなった。

あと上でも少し書いているけど、曹丕の思想が司馬懿を変えているような気がして好み。
曹丕の思想が、
「人も建造物もいつかは滅びゆくが、文字は残り続ける。最後まで記憶に残るのは私だ」みたいな感じ。
これは司馬懿を範囲に入れて計略発動した時セリフも「滅びぬ国も暴かれぬ墓も世には無い」なので、
開発陣の拘りみたいなものを感じてよかった。

曹丕の退場前、「司馬懿の野望を見抜けなかったから私はお前に負けた」みたいなことを言うんだけど、
司馬懿に思想を刷り込ませてるから勝ってる感じが良いし、
もっと言うと曹丕の特殊セリフと「曹丕の墓は現代でも見つかっていない」って文から曹丕は結果全てに勝利した感もあり最高。
12話のイベントでもここを少し触れていてとてもよかった。


まあ司馬伝1章の主人公たる司馬懿について触れないのもあれだし少し。
序盤読んでると司馬懿が不器用で、そこを司馬朗が補ってくれているみたいな関係性で良いな~ってなる。
なるものの、シナリオ上意図しているか分からないが司馬朗没後は割と専横的になっていって、正直個人的な好感度は下がっていった。
一応は曹爽が権力の独占を図っているから成り行きで曹爽を倒すみたいな描写はあるものの、
曹爽にその役目を負わせるには流石に無理がある(これは群雄伝における曹爽の活躍等の描写からくる感想)。

だからじゃないけど司馬朗が死んだあと、4話で鄧艾に叱責するシーンは相対的にクるものがあった。(4話大好きオタク)


張春華とかも結構面白かったけど評価が難しい!
司馬伝として読むとそんなに必要性を感じなかったから結構スルーした。
「司馬師たちはお前に育てられたから私とは違う道を選べる」って件は好き。

王元姫ちゃんはそっちで子上くんとラブコメしてたよ。


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【雑記】

二話で張魯について丁寧に触れていた(想像の5倍くらい触れている)んだけど、あれはなんだったのか本当に分からなかった。
てっきり後半で五斗米道についての逸話が出てくるのかと思いきや、それらしきものは曹爽の「飢えを恐れていた」くらいしかなかったと思うし。
一応人に化けた妖狐が狼の群れに囲まれて身動きが取れないって状況もあったから「獣」の話繋がりではあるのか?
だとしてもそれを司馬伝に入れた理由は分からないんだよなぁ。

まあ他の群雄伝で張魯に触れる予定が無いから少し掘ってみたってところなのかもしれない。

それはそれとして、わざわざ郭嘉の病の話を張遼がしていたので、曹操伝は作成予定あるのかな。


本筋と本当に関係が無くて申し訳ない。
日本三國の主人公君は諸葛亮モチーフな気がしていたんだけど、
群雄伝4話(4話大好きオタ)の鄧艾見てるとこっちの方がモチーフとしては強そうな気がしてきた。
農政官+測量オタクな辺りにね。まあ青角くんは吃音ないけど。コラボ待ってます。


ワタクシ、フジリュー封神演義で義務教育を終えましてね。毎回コラボ発表の時にワクワクしているんデスヨ。
まあでもコラボで来たら時代特殊になるのかな~(封神演義のためだけに時代区分は新設しないだろうという読み)くらいで、
それだと嬉しいけど喜びきれないみたいな。そんな感じなんですよね。

それがですよ。群雄伝4話(4大オ)で周公旦と文王の名前が出てきちゃったらチョットだけ期待したくなっちゃうぜ。
殷周革命もまあギリ春秋戦国と言えそうだし、
周公旦や文王が出てくるならファンタジー世界の封神演義軍団も春秋戦国として許されそうじゃん?みたいな。


曹丕の墓の件、
少し調べると「墓の在処が分からない→墓が暴かれない→魂を穢れから守る最大の術」って意図らしいけど、
英傑大戦では司馬懿との特殊セリフにしているくらいだから司馬懿に勝った点として強調したと解釈したい。
いずれにせよ当時の価値観からするとこの曹丕の埋葬法は特殊っぽいので、曹丕のオモシレ~男感を加速させてくれる。
司馬懿の埋葬先が首陽陵(曹丕の埋葬先)って点もしっかり触れていて、曹丕関連は大満足です。


朱然の「呉は篝火」って話好き。
三国志にわかの私も呉は豪族の集合体って話は知っていたので、
この火を保ち続けることこそが呉の生命線っていうのは良い解釈。

何となく赤壁とか夷陵とか孫権とかのイメージから放火魔みたいな風評被害を受けているけど、
その火を用いて上手い事呉を表現したの好き。

王淩も烈士の火を後継へとか言っていたので、そういう言い回しが普遍的な可能性はある。


立ち絵が無かったけどカードとして今後追加されそうなのは、卑弥呼、壱与、於夫羅、劉淵か。
卑弥呼と壱与については何も分からないしそんなに書くことも無さそうなので劉淵について。
まあ劉淵は何も知らないから今書きながら調べているんですけども。


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劉淵
司馬伝の最後に「呼延氏」って女性が出てきて、まあ当然知らんわけですよ。
でも会話中に名前が上がる於夫羅は存在を知ってた。yockyさんのイラスト好きなので。
まあでも匈奴の人がなんでこんなにピックアップ(スタッフロールの後にCパートみたいな感じで出てきたからかなり異質)されていたのかがわからん。
という事で何となく調べました。(そもそも匈奴もよく分からん)


”劉淵は劉豹(匈奴の人)の子として生まれた五胡十六国時代(316~420)の人物。
八王の乱(司馬炎の後継者問題)の際に漢(前趙)を建国した。その後、劉淵の子孫が晋王朝を滅ぼすに至る。
また、これまでは傭兵とされていた匈奴が初めて台頭した。”
みたいなことが書いてあった。すご。

”五胡十六国時代後、魏晋南北朝時代(420~589)は隋統一され終わる。”
↑これ、二天双龍要素。
最後に勝ったのが「隋」とかいう歴史の授業で聞いたことある国名が出てきてちょっとテンション上がった。
次のコラボはギャグマンガ日和で決まりですね。

劉淵、前提として三国志の時代の人物ではないからまあ知らなくてもしょうがないかって感じはしたものの、
わざわざ名前を出した辺り時代区分追加の匂いもある。
五胡十六国時代は私的に春秋戦国時代以上に馴染みがないので、
どうせなら大々的に追加してほしいと思いました。(チンギスハンとジャムカだけみたいな中途半端な追加だと普通に悲しい)


匈奴について調べてたら楚漢戦争時代に劉邦とか陳平とかの名前も出てきたしそっちもそのうち出てきそう。
というか冒頓単于さん逸話が面白すぎるから早く英傑大戦に参戦して♡呂稚にセクハラして♡

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【終わりに】

司馬伝1章で(私的に)最も株を上げたのは曹丕でした。
いやぁ散々書いたんだから曹丕の話はもうするなヨって感じですけど曹丕がネ、良いのヨ。

主人公以外を好きになるのはあらゆる読み物でよくあることながら、
主人公を立派に立てつつも自身の格をそれ以上に魅せるのは中々出来ることでは無いと思うんですよね。
ここは単純に群雄伝としてではなく読み物として好みだった点。


群雄伝の不満というかシステム面の不満だから司馬伝の評価とは関係ないけど、
セリフをじっくり聞いてたら自動で次のテキストに進んじゃうのは何とかしてくれwって思った。
長台詞の途中でプウォンって横殴りされるのちょっと笑っちゃう。

誤植がちょっと多かったけどまあ話自体が面白いし、脳内修正も容易だからそこまで気にはならなかった。
ただ直せるなら直した方が良いんだろうなとは思う。


曹爽のキャラを威厳あるヴィランとして描いてくれていたら文句は何も無かった!それだけ!



参考にしたサイト
曹丕の墓の話:https://wl.yesx.org/column/weijin-simayi-caopi-mausoleums.html
劉淵とか匈奴周り:https://www.y-history.net/appendix/wh0301-030_1.html
作成日時:2025/01/06 00:09
カテゴリ
雑談・雑感
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