達人伝コラボに沸く新バージョンの中で、自分が使いたくなったカードがあった。
晋文公。今回アップデートを受けた、最高にイケてるイラストのカードだ。正直見た目だけで言えば英傑大戦のカードの中でもトップクラスに好き。
自分は前々から使いたかったんだけども、何せ「使いづらい」「弱い」という声が多かったので尻込みしていた。しかし今回のアップデートで走射突撃時に上昇する武力が+2になったという事で、ちょっと強いんじゃないかと思ってデッキを考案し始めたのである。
見るからに剣が溜まらなくね? という構造上の欠陥があるが、まあそれは後述の構築で改善するので一旦さておいてほしい。
別に剣を使わずに勝てる相手には晋文公+季隗の組み合わせで何とかしようというプランで当時は考えていたし、晋文公を使うのがキツイ相手には琥計略で剣を溜めて篠原で殲滅しようと考えていたのである。構築当時は。
晋文公の問題点①:そもそも弓兵なのに武力を上げるには接近しなければならない
走射突撃をしているという事はそれだけ敵兵に接近しているという事であり、接近したという事は相手の突撃やら槍撃やらをモロに食らう。という事は
育ち切る前に兵力が減っていて困る、みたいな事が多発する。この時点で、弓兵のメリットである兵力を残しやすいという利点が一つ潰れている。
例えばこれで一人に走射突撃を当てたとして、他の吹き飛ばせなかった面々に乱戦を取られたらもう走射出来ない上に一度離れる必要が出てくる。そして一回当てただけだとまだ武力15(先陣中でも16)。初期状態だとなんと武力13。それで頑張って2回くらい走射突撃を当てた頃には、
攻めているはずが兵力が半分以下になっている。どうなっているのか。
接近しないと真価を発揮できない弓兵の弱さは、登場からほぼ傾奇36ptに居座っているジャムカさん(彼は他にも問題があるにしても)辺りを見ると明らかである。これが零距離戦法くらい吹っ切れている高渠弥くらいになると需要がまた変わってくるのを見ていると、世の中半端な距離感は良くないなと思わざるを得ない。
晋文公の問題点②:効果時間が短い
そしてこれ、1回使ったことがある人なら分かると思うのだが
15cという効果時間があまりにも短い。走射突撃したとして足は遅いままなのでマジレスで逃げられたらおしまいだし、相手の号令発動を見てから頑張って突っ込んで守るにしても殲滅力が無いから号令とぶつかった際ちょいちょい守り漏らしが発生する。
一応ブリュネデッキ相手にラストサムライを守り切った事はあったが、それも季隗を使った後だったから実質的に士気を11使っている。7を11で守り切りました! は自慢にならない。
これが30cとかだったらとりあえず溢れそうになった時に使っておいて待つ事も多少出来るろうに、15cでは割と結果を出すために慌てた動きをしないといけない時点で厳しい。
と、ここまでやった辺りで少しデッキを変えた。
剣が必要な計略を全部抜いて、別の使いやすい騎馬の超絶強化と輝元による士気上限解放による待ちゲーへの対応、そして弓だとしんどい相手向けに騎馬2にシフトを変えられる結城を入れた別型である。
先ほどの構築よりは剣を使用しなくなっただけ改善されたが、何とも決定打に欠けるのは変わらず。そして使っているうちにあるデッキとマッチし、新たな問題が浮かび上がってきた。
晋文公の問題点③:島津豊久がいる
世の中は宝石をつければどんなカードでも強くなるという。そして琥の2.5コストの超絶強化で効果時間が長いヤツと言えば、彼を思い出すだろう。
何故島津豊久なのか? と思うかもしれないが、彼は宝石との相性が非常に良く、瞬間移動が出来るおかげで接近も戦線離脱も弓兵である晋文公よりも簡単に出来る。気合持ちなので多少無理をしても生きて帰ってきやすい。
何より彼は2度下方されたにも関わらず効果時間が16.7cもあって武力も13、宝石込みなら14になる。晋文公は2度上方されても基本の計略効果時間は15cで、しかも初期武力は先陣中ですら14なのは何故?
いわゆる豊久ワラみたいなノリのデッキにするとしても、「それ豊久で良くない?」と言われたら「そうだね……」としか言いようが無い気がする。混色で組むにしても、槍撃ダメージが上がる島津豊久と五龍姫のシナジーのような物は晋文公には存在しない(無理矢理かけても良いが、それなら豊久+五龍姫の方が槍撃ダメージ強化のシナジーがある分ダメージ効率が良い。さらに言えば司馬朗+豊久も武力低下のデメリットを槍撃ダメージ増加+瞬間移動での離脱効果で誤魔化しやすいのが利点であって、武力が下がるのは離脱がしんどい晋文公にとって致命傷になり得る。悔しいが、豊久は全てにおいて強い)。
どうなってるんだよSEGA!!
あ~あ!! 晋文公もテレポート出来て気合を持ってれば良いのにな~~~っ!!
晋文公をテレポートさせるデッキ構築
自分の尊敬するとあるデッキビルダーはこう書いていた。
カードの単体の性能に「A」という不足があるとき、プレイヤーは「『A』がないから弱い」と考えがちだ。だが、デッキビルダーは違う。「このカードが『A』を持ったら最強だから、『A』を持たせるデッキを作ればいい。」
そう。つまり、
晋文公が瞬間移動して、なおかつ兵力を回復出来れば良いのだ。
カードリストを探せばあるものである。
花山院師賢は、計略によって最も武力の高い琥の味方の兵力を回復させつつ自身の場に一瞬で移動させることが出来る。実質、
島津豊久の瞬間移動をしながら兵力を回復出来る、おまけに琥煌も溜められるというまさに晋文公の相方になるべく生まれてきたカードである。
豊久が計略中に無料で何回も出来る瞬間移動に士気3使うのかよとかそういう話は一旦置いておいてほしい
そして琥煌を溜められるという事は、琥軍ならではのハイスペックな計略を使う一助にもなる。よって、琥単で組むメリットが改めて生まれたという事だ。
晋文公特有の決定力の低さを小松司馬師のフルコンで補えるようにしたのが本デッキのミソである。他の2コス槍では同じく上方された九天、スペック良好かつ琥煌補充にも使える福島正則も捨てがたかったが、小松帯刀だけでは相手の号令に押し負ける予感がしたのでフルコン構築とした。
もし晋文公+花山院を上手く使えなさそうな場面なら黒田長政から入って琥煌ゲージを補充し、小松司馬師のフルコンに繋げる。まさに完璧な布陣。足が遅い、兵種アクションが微妙という弱点も、宝石の速度+20%と知力戦闘、武力+1を付ければかなり改善されるはずだ。
このデッキで幻を摑み、覇者たる資格を手に入れる!
1戦目 宋襄公入り左之助廉頗 ×
宋襄公の計略から攻めに入ってきたので、早速晋文公でディフェンスに移る……が、防護効果で撃破が遅れてモタモタしているうちに鎖子黄金甲を使われる。2連続で宋襄公を使われて半分ほど城を削られるが、なんとか城を残してフルコンで攻める!
だが攻めようとした途端に鬼庭の竜騎馬に帯刀が破壊され、次に長政が槍に刺さって詰み。これは操作ミスが多かったのであまり参考にはならない。
2戦目 清河八郎入り春日局 ×
江戸幕末にまとめているため、清河八郎の速度上昇でも攻めれるような形。ここで気付いたのだが、士気5とかで攻めて来た場合は黒田長政とかで凌がないと士気差がつくし、何ならこういうの相手に晋文公使っても結局討ち漏らしが発生するじゃないの!
結局黒田長政で守るのを選択した結果半分城を持っていかれ、その後フルコンで攻めたが春日局を2回使われたら普通に武力的に追いつかない。春日局ゾーンから逃げても相手も武力10増えてるからこっちのフルコンと同じくらいの武力になって守り切られておしまいでした。最初からフルコンでどうにかしましょうというのが間違いだった。
3戦目 伊地知 ×
新田対策に連環を用意していったが、そもそも伊地知の計略でゴリ押されるだけでこちら側はだいぶキツイ。士気7の号令に対して晋文公では瞬発力が足りないのである。
それで諦めてフルコンで攻めに行けば、結局伊地知で守り切られて終わった。新田&文鴦に武力+8が入ったら武力18で守られるのに対して、こっちは武力+11しても晋文公で武力20程度、武力16程度の騎馬マウントしか出来ないのだから、そりゃ攻城が通る訳が無い。
先の構築の反省
フルコンは無理筋だった
そもそも今フルコン、あるいは号令をするなら荘丹もいるし盗跖もいるというのに、号令をやる意味が無かった。よって先ほどはワラなら豊久で良くない? と書いたが、ワラじゃないと晋文公を活かせない可能性が高いと思われる。
花山院師賢を使っている暇はない
士気の都合からも効果的にも、花山院を使っている暇はなかった。花山院はもう一度ストレージにしまわれた。
ワラ晋文公を作る
晋文公で兵力を回復しつつ計略開始直後の貧弱な時間を誤魔化したい! となれば、もう残っているのはハンニバル大先生しかいない。
困ったらハンニバル+美福門院やら、季隗+美福門院でも良いだろう。
……そして、これも使って来たんですよ。
一戦目で左之助廉頗に破壊されて、もう完全に折れてしまいました。
ここまで一勝も出来ずに14連敗くらいしてしまい、自分にはもう晋文公は使いこなせないとよくよく実感しました。何かしらの上方が入るまで、封印と致しとうございます。
ネガティブな感じの終わり方になってしまいましたが、自分より弓兵を使い慣れている人なら今回の上方で勝てるようになった……のかもしれません。いい感じの構築が出来たら真似しますので、よろしくお願いします。
仙石権兵衛+驪姫辺りとワラで組むのは弱いんですかね?
速度の上がらない号令を晋文公で見れるなら結構楽しそうなワラ作れそうな気がしました。
晋文公、カッコいいですよね!
自分も使いたくて戦祭りとか戦友イベントでは試してみるのですが、全然うまくいかず…
タックル時の増加よりも初期値を上げて、無限走射を活かしやすくしてほしかったなぁと思いました。
さいとうさん
初期値がある程度無いと15cじゃ足りないし、無限走射だけだとそれはそれで多分他のカードでも良くない? という感じになってしまうのが厳しい要因なのかな・・・とは思ってしまいました。
まあまだまだ伸びしろはあるかもしれないので、何か思いついたらまたチャレンジします!
桜井華奈さん
権兵衛は思えば試してなかったし、驪姫もいたなあと思いました。意外と視野が狭まるもんですね。
一回晋文公に対してのネガティブイメージが自分の中から抜けた頃に改めて試してみようと思います!
自分も色々使おうと思いましたがキツイですね。
正直フルスペックでも無いのに単体士気6使って圧倒的に強い場面がほとんど無い…
ただ乱戦中でも静止してれば走射は可能になるので一応オーラは纏うことができます、あまりにも無防備ですが。
METROさん
乱戦中でも静止してれば走射可能になるのは初耳でした。次回使う時には参考にしてみます。
計略の構造自体がしんどいのは使っていてよくよく分かったので、何かしら無いかは探しつつやっていきたい・・・
晋文公、各個撃破は得意そうな感じなので弓連環とか合うんじゃないですかね。
相手が分散してたら晋文公、集合してたら連環って感じで。