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式神六合の弓鉄主構成における所感

by
伏龍殿の覇者
伏龍殿の覇者
はじめに
本記事は安倍晴明のデッキ検討から始めた、雑感の雑記の雑文の雑考えです。

はぁ、まぁそんなこと考えてはったんどすねぇ、くらいの気持ちで読んでください




1.既存のデッキ比較
自分は以前より弓主体の晴明デッキが苦手でした。

以下のような渡辺綱と安倍晴明を組み合わせたデッキは鉄砲を補助火力としており、リーグ制の時にはそこそこ良い結果を残すことができました。

安倍晴明のデッキでは、現在でもよく使われる形の一つのように思えます。

(ただこれは最新のハンニバルを加えた形です)

鉄砲構成の動き

①仕組みとしては通常のワラのように三方のラインを上げ、追従するように式神・鉄砲のラインも上げます。



②式神展開中は基本的には武力が低い武将を式神の周りに出すように誘導できるため、攻城と武将奪取を天秤にかけ、出てきた武将に鉄砲をアクションする事により武力5以下程度であれば撃破することが出来ます。
(そのやり取りには狙撃や抜き切り=攻城を外して斬撃すること、も含まれます)



③武将の数が減ってからは残った武将のバリューに応じて式神で相手の武将を奪う圧力をかけていきます。
(1コストや取りたくない15コストの武将などが残っていれば、②の工程を繰り返します。)


この動きは非常に強力で、ほとんどの式神・六合デッキにおけるベースとしていましたが、これの遠距離兵種を弓に置き換えた時に以下のような問題が起こりました。

弓構成の動き

デッキはやや歪んでいますが、貼り付ける部隊は同じとしています。
そしてこのように弓を配置した場合、鉄砲と異なりこの盤面となっても低コストの武将を瞬時に取ることは出来ません。

それでも4~5c後の結果としてはおおよそ同じ盤面に見えますが……


狙っていた低コストの武将自体は帰城出来てしまっている場合があります。
これは弓に速攻性やマウント火力の認知の揺れの部分がほとんど存在せず、計画的にローテーションできるためです。

その後のローテーションでは順当に次のコストの武将が出てきますが、時間がかかった分メイン以外の箇所は既に処理されてしまっていることも多く、武将が取れることの旨味はそこまで多く残りません。


弓そのものと組み合わせるデッキが作り辛い訳ではなく、貼り付ける武将を強くした形にすると展開は違うものに移行します。
武将にある程度の強度がある場合は、単純戦闘で撤退しづらいことを活かし、ひたすら式神を動かして武将を取るふりをして攻城を狙います。相手に単純に士気を使われてしまうと瓦解してしまうので、相手の1部隊が欠けている状態などのカウンターでの使用や、上図ではその後の祇園女御の展開を狙います。

加えて上図では1部隊にコストを大きく割り振っていますが、202015の弓15、252015の弓10などいずれのパターンでもほとんど同じような形になります。
この弓のコストの高低における分岐点が難しく、20コストの弓を入れるのを汽水域として、残りのコストが槍槍剣豪という形はやや歪に思えてきました。


貼り付ける武将の構造

一つ前に流行したハンジバラも核となるのは両端の20コストの武将の強度にあって、どちらかが15コストであったら瓦解しやすそうにも思えます。(こちらは中央から両端にアプローチが可能で、そもそも鉄砲ですね)

両端の強度からデッキを考えてみましたが、弓を中央においても両端にはアプローチ出来ず、また式神を左右の端に振るには距離が遠すぎます。やはり3点攻めた方が横に振りやすいように思えました。

弓自体を貼り付けてしまうという考え方もありますが、その場合にも鉄砲と比べると弓兵は退却または、撤退してしまった後の盤面へのリカバリーにやや難があります。
兵力が低い状態で中央に置くのも、復活後に相手を迎え撃てる中央に配置できる時間も、やや不安があるためです。

上記のような点からER安倍晴明と高コストの弓を組み合わせると言えば、基本的にはワラ構成、更に言えば主軸を弓に持っていくことが多いように思います。


検討、課題
しかし……弓主体ワラ型に入っている晴明ってかなり打つ状況が制限されてしまうんですよね。
基本的に弓で守城するというのはほとんどの場合に進軍から始まっていて、城からポッと出して横に打ったら全員倒して、全部守れるというのは周泰の2部隊掛け等の強力さをもってしてもそうはないでしょう。

そうなると構築上武力的な白兵に寄せる事の少ない弓主体のワラでは、高めのラインで弓を強化する必要があり、かなり均衡した状態で士気が余ったから使うのであったり、相手が待つタイプのデッキで式神を起き攻めに使う形になるのではないでしょうか。
軽くザッピングした限りではあまり使うことがないからか、白兵戦闘の精度を少しでも上げるべく武力8の馬が採用されている傾向にあるようです。

しかしというかなんというか、それでは満足できません。私は式神を出したいのです。
ということで考えた結果、そもそも奪って貼るというアプローチの種類のデッキではないのだろうと考えを改めました。
ただこんな所で苦悩や変遷、過程の話を書いても読んでいる人がそんなに楽しくないので、結論として以下のような馬槍槍という編成にすると具合が良くなりました。

2.新しいデッキの構成


正直言うとこれが(一つの)正解なのかはまだ検討している最中なのですが、幾つかの要素を言語化することが出来ました。その中には鉄砲と弓で明確に差別化できる箇所があるように思えます。


・両端に貼らなければ2か所は弓の届く範囲内に収まる
→これは鉄砲でも同じですが、そもそも両端に貼って攻めるというバラ(ワラ)の定跡を改めました。

・両端に貼らなければ式神を振るのも許容範囲内に収まる
→これも1.とほぼ同内容ですが、両端に振りがちだったのでこれも自分の定跡を改めました。

・騎馬を入れることで晴明が移動不可状態でも騎馬を使うことが出来て、更にマウントが強力になった
→同コストの鉄砲を積めば良いかもしれませんが、剣豪にはない利点です。弓でも比較的ローテが出来てしまうポイントは変わらないでしょう。
弓と鉄砲の併用を嫌いましたが、15の枠は鉄砲でもいいような気もします。(じゃあ何故剣豪ではいけないのか?という話になりそうではあります)


・ラインの上げ方がスムーズ
→バラデッキにおいて、剣豪・槍・槍・弓を同列に揃えてラインをあげるというのは実はタイミングが限られていました。馬が入ることで先に露払いをしたり後追いをしたりするのが容易でした。


・兵種のバランスが良い
→これは私見ですが、鉄砲と複数の馬、剣豪と複数の馬よりは弓と複数の馬の相性は良いと思っています。
単純に弓を動かさなくて良いから楽そう、という話もありますが、式神には幾つかの天敵がいて「ワラ構成」「1コスの馬」は特に大敵です。
1コストの馬は特に対処が難しく、鉄砲では幾ら威力が高くてもヒットさせるのが困難でした。ですが、晴明の他に馬がもう一部隊いる場合、馬同士をぶつけあい弓は足を止めた低コストの馬に大きなダメージを与えることが出来ます。

・騎馬単編成にも弱点がない
→弱点が無いから勝てるという訳ではありませんが、槍は2枚、弓もあり、騎馬は2枚というのはクールタイムがある剣豪や当たり辛い鉄砲に比べると弱点がありません。

終わりに
ここまでなんとなく良いことづくめのような気がしますが、現行存在しているデッキと比較すると白兵の破壊力は下がっていると言わざるを得ません。
皇甫嵩であれ、司馬昭であれ、基本的には槍は1枚採用でアクションが強力な兵種を採用しているものが多いです。それらとぶつかり合いになった時、騎馬が2枚よりは鉄砲や剣豪がいる方が分厚くぶつかれるように思います。

既存の形よりずっと良くなったものの、正解なのかどうかは分かっていません。ですが、苦手意識は消えたように思います。特にワラに対してそこまで厳しくない展開を弓が主体となって作れるという点が気に入っています。
そもそも当初渡辺綱を採用したのも、ワラに対して強く出ることの出来ない安倍晴明をカバーするために採用したものでした。仮に様々な弓が、ワラに対して強い部類のデッキとなるのであれば、晴明のバリエーションは大きく広がったと言えます。
近いうちに大会、続けて新しいバージョンが始まることを考えると、それらにも対応することの出来るデッキについて、もう少し検討が必要そうです。
更新日時:2024/09/13 16:07
(作成日時:2024/09/13 15:48)
カテゴリ
雑談・雑感
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