322

自転車の士(福井、石川、富山、岐阜、長野編)

by
上兄らるな
上兄らるな
大阪から自転車で各都道府県称号を取りに行く企画 第八回!

だいぶ間が開いたのは天候のせい!酷暑か豪雨ばかりが続いて長期間出るのは控えてました。
そんな中、取りに行くのが困難な岐阜と長野の走行ルートを考えていたところ、朗報が・・・

乗鞍スカイライン 8月20日に開通!

軽く説明すると、乗鞍は岐阜と長野にまたがって存在する山の観光名所。
マイカー制限が規制されており、バスまたはタクシー、そして自転車でしか訪れることができません。
そして舗装路では国内最高標高の位置に存在するため、サイクリストなら一度は訪れたい箇所でもあります。

岐阜側から通じる乗鞍スカイラインは2年前に大雨の影響で道が崩落して、長い間通行止めとなっていました。
その乗鞍スカイラインが通れるようになったとなれば、行かねばなるまい!

先に作ってた中山道ルートを破棄して、乗鞍ルートに変更しました。
※ただし、走行難易度はくっそ上がる。

走行装備のほかカメラや観光装備を整えていざ出発!
はい、今回は一眼カメラ持ち!
つまり観光ライドです!

(そろそろ英傑大戦と関係ないと怒られるんじゃないだろうか・・・)

走行データ(大阪-加賀-高岡) ※一部走行データが飛んでます。
走行データ(高岡-白川郷-高山-平湯)
走行データ(平湯-乗鞍-松本)

2024年
8月21日 02:45頃 毛馬閘門

今回は淀川沿いからスタート。
深夜のうちにある程度距離を稼いで、午前中に福井県入りを目標にしています。

アスファルトタイヤを切りつけながら、暗闇走り抜ける!
走ってるのは首都高じゃなく淀川沿いですが。あとタイヤ切れないで。

夜の淀川沿いを走ってると虫がバンバンと身体中にぶつかってきます。
淀川沿いから宇治川沿いへ移り、京都、そして逢坂を越え滋賀へ。
このあたりは暗いし何事もなく突き抜けました。

明るくなって琵琶湖沿いのコンビニで最初の休憩。
身体を見てみたら蜘蛛の巣いっぱいでビックリしました。

休みもそこそこにして、涼しいうちに距離を稼いでいきます。
琵琶湖を走ってると数台のパトカーがサイレン鳴らしながら走り抜いていき、なんだろなー?とは思ってました。

それがわかったのは、滋賀と福井の県境のR161号線。
なんか事故をが発生したらしく、峠が封鎖されておりました。

そのためルートを調べたり、R8号線まで大きく迂回し8.5kmほど伸びたりで、大きくタイムロスすることになってしまいました。

8月21日 10:00頃 JOYLAND敦賀店
 
福井の士 獲得!

9時到着予定が1時間も遅れた。。。

ここから石川県までは海沿いのR305号線のしおかぜライン。
山を突っ切るR8号線よりも距離は伸びるけど、信号はほとんどなく快適に走れる道です。

そう思ってた・・・

あっつ・・・

日差しがきつすぎる!避ける場所がほぼトンネルしかない!
おまけにアップダウンがすごくて体力はガリガリ削ってくる。

鉾島を眺めながら休憩。

「もしもし、うえにいと申しますが、今日って部屋の空きあります?」
この日は金沢まで走る予定だったけど、身の危険を感じ加賀までとして宿の手配をすることに。

休み休み走ってもうすぐ石川県、牛山を走ってる最中、両足が攣りだす。
危ないと思って車が来てないタイミングを見計らって停止、そして転倒。

倒れたところを見ていた方々が心配し駆け寄ってきて、自転車を起こしてくれたり道端に避難させてくれたりと、助けていただきました。
ご迷惑おかけして申し訳ございません。ありがとうごうざいます。

加賀は目前だったので、焦りすぎたかもしれない。
自分がどういう状況なのかよく判断して走行するべきでした。

病院に運ばれ診てもらったら熱中症とのこと。
点滴を打ってもらい休んでいたら、すっかり夜に。

宿に着いたのは21時頃となってしまった。。。


8月22日
この日はパンク修理から開始。
転倒した時にパンクしてたっぽい。

最近よくパンク修理してるので出費がかさむ、ちょっと慣れてきた感じがする。

石川県も海沿いを走って、加賀海浜自転車道へ。

この自転車道は罠だらけでした。
海に近すぎて、突如現れる砂場にタイヤを取られて結構スリリングです。

で、パンクした。
立て続けにパンクしてるので、これは一度ちゃんと見てもらったほうがいいと思い、自転車屋をあちこち見回ったけど
ミニベロ用のタイヤやチューブって稀少すぎて置いてる店が少ない。。。

8月22日 11:30頃 GiGOイオンタウン金沢示野
 
パンクしたまま、石川の士 獲得!

石川には修理可能な自転車屋がない!なら富山だ!
ってことで、予備のチューブを使い切る形にはなるが、修理して走行再開しました。

が、やっぱり即パンク。
県境の俱利伽羅峠は徒歩で登りました。

8月22日 17:00頃 ゲームスポット207
 
パンクしたまま、富山の士 獲得!

近所なのにものすごい時間かかったわ・・・

このあとは高岡市にある大きめの自転車ショップに行き見てもらったら、タイヤの見えにくいところが裂けてた。
タイヤごと交換してもらってやっとまともに走行できるようになりました。
そして付近の快活クラブまで走って宿泊。
時間に余裕をもたせて翌日からのヒルクライムに備えようとしてたけど、結局遅くなってしまいました。

トラブル続きの2日間だったけど、
ここからが観光ライドだ!


8月23日
05:00頃から走り始めて高岡市を南下し、五箇山の峠を越えていきます。
目指すは白川郷。

距離としては65km程度だけど、山間のためトンネル多め。
観光地のため交通量は多いと思ってたけど、平日のためかかなり少なかった。

白川郷への道のりにも合掌造りの集落や渓谷や橋、見どころが沢山なので観光していきます。
このあたり車じゃ道端に駐車して写真撮るってのは難しいのよね。

相倉合掌造り集落
 
菅沼合掌造り集落
 
道のりにあったええ感じのところ
 

↑の古い橋と白川郷までにある最後のトンネル2連は、あわせて4kmぐらいある長さ。
心を無にしてただただペダルを回し続ける作業が10分以上続きました。
トンネル内はかなり寒いんだけど、炎天下につきいい感じに身体を冷やしてくれました。

観光してたのに13:00前には白川郷ついちゃったよ・・・
道の駅で昼食、15:00からの宿へのチェックインを済ませてから白川郷の中へ。
(もうちょっとゆっくり来たら良かった)

白川郷観光中
 
 

どうしよう!シャッターを切る指が止まらない!!

8月24日
この日も朝から白川郷を散歩して、明るくなってからスタート。
ガチの峠越えとなるので、熊対策!熊鈴を取り付け・・・アレ?
持ってくんの忘れたわ。

まぁ声を出しながら走るセルフ熊除けでいこう。
登坂中の声出しは辛いが天羽峠は平均斜度6%程度の峠。よゆーよゆー。
ってことで元気にヒルクライム開始!

・・・

・・・・・・

なんかサイコンが斜度17%って表示しとるんじゃがっ!?

一眼カメラ背負った状態でこの斜度は無理!
と思ったけど、なんとかなってフラフラと峠越え完了。

峠を越えたら高山市までは、ほぼ下りの道のり。
なんだけどストレートで日差しがキツイところを走ってる時はちょっと地獄を見た。

8月24日 11:30頃 GiGO高山
 
岐阜の士 獲得!

まぁ地獄はみたものの、なんとかたどり着いたぞ。
この後は高山市観光タイム。

飛騨の里へ行き、高山市街にある古い町並みをと思ってたけど人多すぎて引き返した。

飛騨の里
 
同じ合掌造りとはいえ、みどころは白川郷にも引けを取らない。
中の写真もいくつかありますが割愛。
是非見に来てほしいところ。


8月25日
この日は翌日の乗鞍に向けた、麓の平湯温泉への移動のみ。
というか、この日も充分ヒルクライムな日。
一気に登ったら確実にぶっ倒れる。

だが、観光はする!

途中にある飛騨大鍾乳洞へ寄ってきました。
まてまて、飛騨大鍾乳洞への道も激坂なんやが・・・

飛騨大鍾乳洞
 

アナウンスでは30分で見回ることができるらしいけど、1時間以上かけて写真撮りまくってました。
だってファンタジー感出まくってて30分で過ぎ去るなんて勿体ない!
これは仕方のないことなんだ!

このあとは平湯峠を死ぬ気で上り、乗鞍スカイラインの入口をスルーして平湯温泉側へ下っていきます。
下ってる最中「え?俺、この激坂を明日上らないといけないの?マジで?」って青ざめてました。

平湯温泉についたら天候が崩れたので、観光はほどほどにして温泉に浸かり明日に備えるのでした。


8月26日
今日が本番よ。
※忘れられてるかもしれませんが英傑大戦の記事のはずです。

元気なうちに平湯峠まで来て、元気がなくなったタイミングでいざ乗鞍スカイラインへ。

道中、私同様乗鞍スカイラインに挑むおじさんサイクリストを追い抜き、互いににエールを!
折り畳み自転車で挑んでる私を見たおじさんは目を丸くして

おじさん「そんな装備で大丈夫か!?」
らるな「大丈夫だ、もn・・・無理!」


もうちょっとで、どこかで聞いた気がする会話を交わしながらも、先に進みました。

上ってるといきなり霧に囲まれ、先が1~2mほどしか見えない状態が続いたかと思えば、
いきなり視界が開け、絶景が広がっていたときは感動しました。

そしてここからは斜度も緩まり、頂上までは一気に進むことができました。

上ってきた乗鞍スカイラインと、翌日下っていく予定の乗鞍エコーライン
 

09:40頃 乗鞍畳平 到着!

我ながらよくここまで上ってこれたなぁ。
達成感で満たされてはいましたが、小休止をしたら早速観光開始。

ここでサイクリング装備からトレッキング装備に変え(こんなの積んでるから重いんじゃ)
剣ヶ峰へ向けて出発!

乗鞍畳平(剣ヶ峰への道中)
 
 
ここでもシャッターを切る指が止まらないぃぃ!

ほんと絶景すぎる。。。

剣ヶ峰から戻ってきたあと、乗鞍からは下山はせず、乗鞍畳平の宿にチェックイン。
そして最終バスが行ったあと、誰もいない草原を独り占めして、心ゆくまで堪能してました。

・・・その夜。
星空撮影じゃー!ってわっくわくで宿から出たら、明かりは一切なくただ闇だけが広がる駐車場。
物凄く危険なレベルの強風。あと熊注意

めちゃめちゃ怖かったので、早々に切り上げて部屋に戻ったのでした。
で、部屋の窓から撮影することに。



8月27日
強風っていうか嵐やん。
部屋の窓がガタガタと震えて、風が吹き荒れて豪雨が降っておりました。

とてもじゃないが朝散歩は諦めました。
というか下山できる?場合によってはバスで下山することも考えていました。

朝ごはんを食べて様子を見ていたら若干風が弱まってきたのを見て、天気予報もこの先問題なさそうなことを確認したら、
即チェックアウトして、長野側に向けて下山を開始しました。


これでもマシになったほう。

とはいえ慎重にゆっくりと。たっぷり1時間近くかけて麓の村までやってきました。
そのころには空は晴れ、だんだん暑くなってきてました。

そこからは松本市へ向かい、忘れちゃいけないゲーセンへ。

8月27日 10:30頃 アピナ松本店
 
長野の士 獲得!

店員さんへ。
駐輪場の場所やらお手洗いのハンドソープが出てこない問題、即対応していただきありがとうございました。

このあとは美ヶ原とか諏訪とかも観光しようと予定をたてていたのですが、
なにやら台風来てるし、すでに運休の情報も出始めていたので、松本駅から輪行で帰ることにしました。
というか輪行で自転車担いでる間が一番体力消耗した。。。

これで今回の都道府県称号取得は終了となります。
自転車でゲーセンへ行ってる主君は数多くいれど、乗鞍を自転車で越えて英傑大戦しにきた主君はきっと私だけに違いない!


残す称号は、新潟、東北地方の県、北海道。
あとちょっとと言いたいけど、距離が・・・難易度が高すぎるところしか残ってないですね。
早ければあと2回の旅で終える予定。

最後まで安全運転を心掛け達成していきたいと思います。
では。
作成日時:2024/09/02 20:23
カテゴリ
雑談・雑感
コメント( 4 )
4件のコメントを全て表示する
上兄らるな
上兄らるな
9月2日 22時0分

ありがとうございます。
残りも頑張っていきます。

べし
楊狐
文士
文士
楊狐
9月3日 9時7分

お疲れ様です。
残りが見えてきたときが一番気を引き締めるときですな。
とはいえまだまだ距離がありそうです。
お身体には気をつけて走破してください。

上兄らるな
上兄らるな
上兄らるな
9月3日 12時4分

ありがとうございます。
今回の熱中症は猛反省です。
着実に距離を稼ぐ方法に切り替えてゴール目指します。

楊狐
コメントするにはログインが必要です
シェア