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新・漫画の話#16 うしおととら外伝

by
楊狐
文士
文士
楊狐
月に一度の漫画紹介!



自分ルール六条

一、英傑大戦の武将当人あるいは関連、所縁の人物が漫画作中に登場している。

英傑大戦に参戦しいる武将を題材にした作品を主に紹介していこうと思います。


二、漫画での主人公、協力者、敵役など。作中での役割は特に問わない。
ちょい役でも劇中に出ていればOKにしましょう(判定が緩い)


三、自分が実際に購入し作品を所有していること。
何処かで無料で読んだというのは無し。必ずきちんと購入して読んで行こうと思います。
すでに所有している作品紹介も兼ねていこうと考えていますので、過去に漫画紹介されている投稿者の方と内容が被るかもしれませんが、そのあたりはご容赦ください。



四、現在コラボされている作品はあえて扱わないこと。
公式ですでにコラボされているので割愛しようと思います。


五、月に一度、必ず投稿すること。
投稿するタイミングは月の何処でも良し。ただし、いかなる状況でも必ず投稿すること。
過去に挫折した年があったため。主に漫画のネタが切れたことが原因です。


六、英傑大戦の武将から著しく離れる作品は扱わないこと。
特殊枠は無しにしましょう。必ず武将が出てくる作品にすること。






今回の作品はこちら!







うしおととら

漫画藤田和日郎
出版社:小学館
レーベル:サンデーコミックス 

あらすじ(うしおととら)
蔵の中に、500年も閉じ込められていた妖怪。
ヤツはその昔、人を食い、悪行の限りを尽くしていた。
ひょんなことからヤツを解き放ったのが、蒼月潮。
うしおはヤツにとらと名づけた。


単行本背表紙より抜粋

©藤田和日郎
©小学館





作品紹介

これまで様々な漫画を紹介してきましたが、今回は異例中も異例な形での作品紹介となります。
というのも、本来紹介する漫画「本編」「外伝」を紹介するわけですから。まずは本編のあらすじを書きました。
あらすじにもあるとおり妖怪漫画となります。
それもただの妖怪漫画ではなく熱い妖怪少年漫画となります。


さて、
あるとき、父親に頼まれて家の蔵を掃除をすることになった少年うしおは掃除のために蔵へ行きました。
そこで蔵の中に閉じ込められていたとらと出会います。彼は獣の槍という槍で壁に縫われる形で佇んでいました。
一度はとらを見捨てたうしおですが、蔵を開けた影響によりとらの妖気が流れ出て、他の妖怪を引き寄せることに。
運悪くクラスメイト(ヒロインたち)が訪ねてきて、妖怪に襲われることに責任を感じたうしおはとらの力を借りるべく獣の槍を抜いてしまいます。
しかし、そう簡単に言うことをきくとらではありません。
が、ここで獣の槍を握ったうしおに変化が……。

そこからは読んでからのお楽しみと言うことで(笑)


ここからうしおととらの長い長いお話が始まります。
基本的に獣の槍の力を使いつつ、とらとバディを組んでの妖怪退治の話がメインとなります。
これがもうおどろおどろしさのある妖怪漫画であると同時に少年漫画の熱さが同居する奇妙な爽快感を読む者に与えてきます。
年代的に2000年代以前の作品なので当時の描写で描かれています。
なので現在から見ると古く感じられる描写も多々あると思いますが、そこはおどろおどろしい妖怪の昔話(特に若い世代の方)だと思って読んでみてください。


さて、
続いて肝心の外伝の話となります。
外伝には6編の短編が収められておりますが、その中の1編。
「雷の舞」
この話は画像にもある木曽義仲巴御前が戦に赴くに際し、二人の今生の別れが描かれています。
その別れ際に、巴が子供の頃に出会ったある物の怪との間に起きた出来事を義仲に語ります。
ある物の怪とは……。

気になるでしょう?

まずはうしおととら本編を読んだ後で読んでみてください。
二人の話が、ぐっと来ますよ。






感想:その漫画との運命的な出会いと別れ。
間違いなく、これまで自分が紹介してきた漫画の中で年代的にも古い作品となります。

当時、中学生だった自分は歯医者の待合室で雑誌を手に取って読んでいました。
その雑誌に載っていたのがうしおととらの第1章。
なんだこの漫画は?!


これまで自分が見たことのない荒々しくもおどろおどろしい画のタッチに瞬く間に魅了されていきました。
目が離せず、繰り返し読んでしまう。
同じく置いてある雑誌の別の号で続きが載っていないのかと、漫画の続きを探した記憶があります。
当時はネットもなく、すぐに漫画の情報というのも手に入りませんでした。
何よりも中学生だった自分の世界は狭かったと思います。

おそらく第1巻を手にしたのが、塾へ行く途中のコンビニ。
まさかのコンビニなんですが(笑)
たまたま寄ったら置いてあったと思います。
なぜかここでいつもうしおととらの単行本を買っていました。
それから最終巻までうしおととらとの長い長い付き合いが始まります。
単行本の出版日を確認しましたら外伝は最終巻と同じ年に出ていました。
贅沢なおまけだなと思います。
最終巻を読んでからの本当に最後の物語。
それが外伝でした。

自分はいわゆる単行本派で雑誌では追わず、単行本を楽しみに待っているタイプです。
現在もそのスタンスは変わらずです(といいつネットで連載作は読んでいます)
最終巻のアナウンスで、これで終わるんだという寂しさを感じたことを記憶しています。
長期連載作品を追っていくと作品を読むこと自体、それが日常となり、習慣になっていくのだと思います。
年単位の付き合いで主人公と共に成長してきたような気もしました。
奇しくもうしおも当時の自分と同じ中学生だったこともあって感情移入ができたのかなと思います。
うしおは自分とは全然違う性格でしたから(当たり前か)
そこに惹かれたのかもしれません。

物語はそこで終わりましたが、作品はずっと部屋の中で佇んでいました。
当時購入した漫画として数少なく残っていた蔵書の一つ。それがうしおととらでした。
そして、ふと思いだし、今回久々に手に取ってみた感じです。
これも英傑大戦を始めていなかったら、この投稿をはじめていなかったら、もう一度手に取ることがあったかどうか。
というのも思い出は思い出のままというか、読み終えた作品をもう一度読むのが怖い気もしました。
わかります? 
この会いたいけど、会うのが怖い気持ち。
再会というか再読してみるというのが……。

作品が終わってから、しばらくは距離をおきたいと思っていた当時。
あれからだいぶ時間も経ちました。
今日まで作品を手放さなかったということはそれだけ自分にとって思い入れのある作品なんだなと再認しました。
この機会に読み返してみたいと思います。

皆さんも思い出の作品が何処かに眠っているかと思います。
たまには作品との再会を楽しんでみるのも良いかもしれません。





それではまた新・漫画の話でお会いしましょう。

再見

©SEGA
©藤田和日郎
©小学館
作成日時:2024/08/19 21:36
カテゴリ
雑談・雑感
コメント( 12 )
12件のコメントを全て表示する
楊狐
文士
文士
楊狐
8月20日 7時22分

べしさんコメントありがとうございます。
やはりみんな読んでいますな♪
この機会にぜひ、読んでみてください。

べし
さいとう
さいとう
8月20日 9時40分

うしおととら、懐かしい!何度読み返しても必ずここで泣くって箇所がありますね。
外伝もあったんですね、今度完全版で全巻買おうかな…

楊狐
楊狐
文士
文士
楊狐
8月20日 9時54分

さいとうさんコメントありがとうございます。
やっぱりみんな読んでますな♪ 嬉しいですな♪
自分もそういう箇所ありますな。
ぜひ! 手元に!

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