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Mrs.グリーンアップル「コロンブス」について

by
三宅前六品
三宅前六品



 今回は、Mrs.グリーンアップルのmv(ミュージックビデオ)が、炎上した件について考えてみます。

























 6月13日、Mrs.グリーンアップルが新曲「コロンブス」を発表したところ、mvが差別的である、と炎上しました。


 Mrs.グリーンアップルとは日本のポップミュージシャンで、紅白歌合戦にも出場するぐらい人気のあるバンドです。私もMrs.グリーンアップルは好きでカラオケでよく歌います。



 














 



 私は仕事の休憩時間に、たまたま開いたネットニュースでMrs.グリーンアップルの「コロンブス」のmvが炎上していることを知りました。

 炎上してるといっても、どうせ、最近流行りのポリコレで、たいしたことのないことを大袈裟に問題にしてるだけだろう、と思いながら、mvを観てみました。

 私のmvを観た感想は・・・
「さすがに、これはやばい」です。やばすぎて恐怖感を覚えるぐらいで、思わず引いた笑いが出ました。

 mvの配信を止めた方が良いのではないかと思っていたところ、公開から17時間後にMrs.グリーンアップルのボーカル、所属事務所、レコード会社から謝罪のコメントが出され、配信が停止されました。




























 mvの内容は、Mrs.グリーンアップルのメンバーがコロンブス、ナポレオン、ベートーヴェンに扮し、南の島に住む類人猿とホームパーティを開く、といった内容です。





    以下、mv「コロンブス」の問題点























・曲の題名が「コロンブス」。


 昔のコロンブスはアメリカ大陸を発見した冒険家で、偉人として扱われてきましたが、昨今のコロンブスは原住民を虐殺した侵略者であり、奴隷商人として忌避される人物になってます。

 アメリカには祝日に「コロンブスの日」があったのですが、原住民の虐殺、奴隷制度を彷彿させるということで、「原住民の日」に変わったそうです。(あんまり覚えてないが新聞で読んだ気がする。)


 ちなみにですが、アメリカ原住民を意味するインディアンは、アメリカ大陸をインド大陸と間違えたコロンブスが、原住民をインド人(インディアン)と呼んだことが由来です。

 よって、アメリカ原住民を意味するインディアンは差別用語になってます。そのため、現在では、アメリカ原住民の方を、ネイティブアメリカンと呼ぶそうです。
 


















・コロンブス達が、類人猿の住む家に不法侵入する。



 南の島にある家に不法侵入します。コロンブス達は、警戒した様子で家に入っていくと、中には複数の類人猿が住んでいました。

 通常、見知らぬ家を訪ねるときには、ノックして、家から出てきた住民に挨拶をして、許可を得てから家に入るものです。しかし、コロンブス達は住民の許可を取らずに家の中に入っています。

 コロンブス達は警戒しながら家の中に入ります。ナポレオンにいたっては、サーベルを半分抜いているので、強盗をくわだてているのかと思ってしまいます。

 また、ナポレオンはフランスの皇帝ですが、他国民からすると侵略者でもあります。剣を抜いた状態で他人の家に入ることが、侵略戦争を暗喩しているように見えます。

 なお、史実のコロンブスはアメリカ原住民の方を人間扱いをせず、虐殺してます。家に住んでいる類人猿をアメリカ原住民にみたて、人より劣るものとして扱っているように見えます。




















・ベートーヴェンが類人猿にピアノを教える。



  ベートーヴェンと2匹の類人猿交互にピアノを弾いてピアノを教えています。ベートーヴェンは、ややふざけてピアノを弾いているように感じます。

 かつて、宗主国が植民地を作ろうとするとき、文化レベルを向上させることが目的であるとして侵略戦争を正当化してきました。

 また、植民地政策として、宗主国の言葉を公用語とし、宗主国の音楽を歌わせることを強制しました。ベートーヴェンが音楽を教えるシーンは宗主国の文化を押しつけているように見えます。
 


















・「コロンブスの卵」のシーンで類人猿が卵を食べる。



 「コロンブスの卵」という言葉があります。コロンブスが卵を立てることができるか、と問い、卵の底を割って卵を立てた、という逸話から、簡単そうなことでも最初に行うことは難しいということを意味する言葉です。

 mvにも卵を立てるシーンがあるのですが、1人の類人猿に卵を食べさせています。原住民はコロンブスの問いが理解できない知能の劣る猿という印象を受けてしまいます。




















・乗馬を教えるシーンで類人猿に敬礼をさせている。



 最初、類人猿が人形の馬で乗馬の練習をしています。ナポレオンに変わり、馬に激しく鞭を入れ、馬の乗り方を類人猿に教えているとき、類人猿は敬礼をしています。

 奴隷を自国の兵隊として、戦争に出すことは、よくありました。この乗馬の訓練のシーンは奴隷を兵隊として使用するため、訓練させているように見えます。



















・類人猿とビデオを観てコロンブス達が涙をこらえる。



 戦場で倒れた類人猿をもう1人の類人猿が抱き抱え、死んだことを嘆いているようなビデオをみんなで観ます。このビデオを観たコロンブス達は涙をこらえています。

 奴隷を宗主国の戦争に駆り出し、奴隷が宗主国のために戦場で死ぬことを讃美しているように見えます。
 




















・類人猿に人力車を引かす。



 世界を旅して巡っているようなシーンで、類人猿がベートーヴェンの乗る人力車を引いてます。疲れた類人猿は苦しそうに肩で息をしています。

 類人猿を奴隷として使役しているように見えます。類人猿に人力車を引かせる、という意図が分かりません。この発想が出てくることに驚きを覚えます。

















 このように「コロンブス」のmvは終始において問題があり、侵略戦争と奴隷制度を肯定してるように思えるものになっています。

 私が見たときには、「コロンブス」のYouTubeのコメント欄に数千ものコメントがついていましたが、擁護するものは、ほとんどなく、Mrs.グリーンアップルを心配するコメントが多く付いてました。

 ちなみにですが、このmvのプランニングディレクターにはMrs.グリーンアップルのボーカルの名前が記されているので、mv制作陣の言われるまま従った、という言い訳ができません。


















 
 Mrs.グリーンアップルのボーカルいわく、時代の違う偉人と類人猿とのホームパーティーをイメージしたmvとしていて、人種差別を意図したものではないとコメントを出しました。

 Mrs.グリーンアップルファンの見解として、コロンブスをアメリカ大陸を発見した探検家で、教科書に出てくる偉人として解釈したため、mvが意図してない伝わり方をしてしまった、とファンは擁護してます。



















 しかし、どこの世界に、住民の許可を取らずに抜刀した状態で家の中に侵入し、住民に敬礼させて、人力車を引かせるホームパーティーがあるのでしょうか?

 人類は約500万年前に類人猿から枝分かれして進化してきた、と考えられています。歌詞の中に500万年前と書かれているので、類人猿は人類の祖先を表しているのだと、私は思いました。

 実際、Mrs.グリーンアップルのボーカルの謝罪文の中に、人類の祖先である類人猿とのパーティーをイメージしたもの、と書いてます。



















 それならば、祖先である類人猿がいなくなれば、人類が存在しなくなるので、コロンブス達は類人猿を丁重に扱うはずです。人類の祖先に人力車を引かせるなんてことはありえません。

 また、携帯電話からだとよく見えないのですが、コロンブス達が観たビデオの題名は「monky attack」らしいです。なお、英語では、類人猿=apeになります。

 よって、このmvに出てくる類人猿とされているものは、人類の祖先の類人猿ではないものとして扱われていることが分かります。
















 Mrs.グリーンアップルのメンバーが知っていたか、までは分かりませんが、このmvにはコロンブスが侵略者で、奴隷商人であったことを知っていないと出てこない表現が使われています。

 したがって、コロンブスを探検家と捉えたとするファンの見解は検討違いです。おそらく、このmvを作った人達は、風刺の効いたブラックジョークで通用すると考えたのだと思います。

 確かに、コロンブスが侵略者であり、奴隷商人であったことは事実です。しかし、この手の風刺は侵略戦争を行ったことがない国の人が行うことです。

 日本も侵略戦争を起こし、アジア諸国を植民地にしてるので、日本人がコロンブスをブラックジョークにするのは無理があります。


















 また、「コロンブス」の楽曲はコカコーラ社とタイアップ曲になっていました。奴隷問題に敏感なアメリカに本社がある企業とのタイアップ曲で、センシティブなブラックジョークを飛ばすものではありません。

 なお、コカコーラ社は「あらゆる差別を認めない」とのコメントを出し、「コロンブス」の曲が使用されていたcmの放送を停止してます。



 私は表現の自由を広く尊重する立場を取っており、私への誹謗・中傷であるなら、実害がない限り、表現の自由で保護するべきと考えてます。

 しかし、そんな私でも今回のmvは不適切であったと思います。人種差別や侮辱行為は表現の自由で保護されるものではありません。


















 最も驚くのは、このようなmvが世に出たことです。mvの制作には多くの人が関わります。誰が見ても問題があるものだったのに、なぜ誰も注意しなかったのでしょうか?
 
 コカコーラ社はmvの確認はしていなかった、とコメントを出してますが、mvが公開される前に、この曲がコカコーラのCMで使用されていたので、題名が「コロンブス」であることはコカコーラ社の人達も知っていたはずです。

 例え、mvに問題がなかった場合でも、アメリカに本社があるコカコーラ社が「コロンブス」という題名の曲をCMで使っていることが分かれば、アメリカで問題になります。

 日本のコカコーラ社はCMで使用する前に、題名の「コロンブス」に問題があることを注意して、題名を変えさせなければならなかった、と思います。
 















 また、所属事務所、レコード会社にも問題があります。明らかに不適切なmvに気が付かなかったのは、所属事務所、レコード会社の管理体制に不備があるからです。

 所属事務所、レコード会社は管理義務を負うので、mvが法令に違反していないか、差別的なものになっていないかの確認をしなければなりません。

 しかし、このようなmvが世に出てしまったところから分かる通り、所属事務所、レコード会社は、完成したmvの確認をしてません。mv作りは現場に丸投げしてるのでしょうね。

 















 また、「コロンブス」のmvは明らかに不適切と分かるものだったので、mv制作中や完成後に視聴したときに、差別表現が含まれていることに気がついていた人はいたはずです。

 おそらく、芸能界は縦社会なので、問題があっても言い出せない空気感があるのでしょう。スタッフさんの中では、「あのmvやばくね?」となっていたと思います。

 まあ、差別的だから撮り直すとなると、コストがかかりますし、納期もあるので、権限の弱い者が問題を指摘することは難しいのかもしれませんね。


















 
 以上のことにより、このような不適切なmvが世に出てしまった理由は、



・権限を持つ者がmvを不適切と感じられなかった。
・mv制作陣に差別的な人がいた。
・不適切な表現を指摘できない空気感があった。
・所属事務所、レコード会社が確認をしなかった。


からで、これらのうち、ひとつでも適切に対応できていれば、今回の炎上は防げていたと思います。ありえない対応が続いた結果、ありえない差別的なmvが世に出てしまいました。再発防止策が求められます。






















 さて、ありえない対応といえば、大戦組管理人、桃園管理人が行った、私の記事の削除もありえませんね。「お客さんの書いた記事を勝手に削除すると問題になる」ということは誰でも分かることです。

 大戦組管理人は私に対して、規約に違反している、とコメントで警告をしましたが、コメントには2人しか「いいね」が付きませんでした。

 ちなみに、バルゴさんが書いた、私を誹謗・中傷する記事には10人ぐらいの「いいね」が付いてました。

 私への誹謗・中傷より、支持されてないところを見て、自分のしようとしてることが、通常の感覚からずれている、と大戦組管理人は気がつかなかったのでしょうか?

 普通は分かると思うのですが、まあ、今回のMrs.グリーンアップルのmvのように当事者になってしまうと、明らかに問題があっても案外、気が付かないものなのかもしれませんね。




















 さて、現状、弁護士を交え、訴状の文言を詰めている状況です。今夏中には裁判が始まりますので、準備をしておいてください。訴状を出したときには、ここで、また報告いたします。










おしまい




 
更新日時:2024/06/28 11:38
(作成日時:2024/06/24 03:07)
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