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ひとつ上の配信環境構築について

by
ettol
ettol
はい、どうもettolです。
最近ちょくちょく凝った配信をする機会が多く、色々な知見を得る事が出来ましたので
それをここに備忘録的に記録していこうと思います。

これから、大戦の配信をやってみたいなという方にお勧めできる?情報がいくつかあると思いますので
配信初心者の私ですが、何かのご参考になれば幸いです。


目次
・OBSの設定(ゲストあり演舞場を見る配信)
・ちょっとおしゃれな演出
・アバターを使って見よう




・OBSの設定(ゲストあり演舞場を見る配信)

ゲームセンターで配信する場合は、お店のPCから配信する関係上、おいそれと設定を変更したり、ソフトを入れたりは難しい場合があります。
ですが、家で出来る演舞場を皆で見る配信なんかは色々手を加える事が可能です。
今回はそういった演舞場を見る配信で、特にゲストを招いた場合に使える設定などをご紹介します。

まず、多くの演舞場を見る配信(ゲストあり)をされている方は以下のような設定で配信されているかと思われます。


discordの画面共有機能を利用して、英傑大戦.NETの演舞場画面を相手と共有する方法
これはこれで、問題無く配信出来ますし、手軽な設定です。

ですが、例えば配信でアバターを表示させたり、何かしら別の画像を表示させたり、SE(拍手やガーンとか)を流したり、画面に紙吹雪を出す演出をするなど
OBS上で何かしらのギミックを取り入れた場合には、相手に共有されない形です。

ホストはOBSのプレビュー画面でどんな演出がされているか把握できるので、それに合わせたトークが出来ますが
ゲスト側は何が行われているのか今一把握できない形です。


ということで、可能ならゲスト側にも配信上の演出を同時に見てもらい
反応をリアルタイムで貰えると、協調性が高まりますね
(例えば、拍手SEに合わせてゲストも拍手したり)

ということで、個人的におすすめしたい配信設定は以下の通りです。



OBSの機能で
・ウィンドウプロジェクター(プレビュー)
・仮想カメラ
のどちらかを利用して、その画面をDiscordに読み込ませる方法です。
ウィンドウプロジェクターであれば、画面共有で

OBSのプレビュー画面で右クリックでウィンドウプロジェクターを選択

プレビュー用のウィンドウが出ます、これは配信に表示される映像と同じものです。
後はこれをディスコードの画面共有で選択すればOK



仮想カメラであれば、WEBカメラと同じ様にdiscordの「カメラをオン」で共有できます。

OBSで仮想カメラをON


ディスコードのボイスチャンネルで、一番左のカメラをON
(あらかじめディスコードのユーザー設定→音声・ビデオにて「OBS Virtual Camera」を選択しておく必要があります。


さて、映像はこれで共有できました
ですが、音声はまだ共有出来ていません。

音声の共有方法は色々ありますが、まず前提として
OBSの音声モニター設定を事前にしておく必要があります。

OBSの音声ミキサー左下の設定ボタン(歯車)をクリック

ここで重要なのが右から2つ目の「音声モニタリング」の設定です。
OBSでは操作するメイン画面とは別に映像や音声を別画面でチェック(モニタリング)する機能があります。

音声モニタリングの設定項目はそれぞれ
「モニターオフ」→配信サイトへのみ出力
「モニターのみ(出力はミュート)」→配信サイトへは出力せず、モニタリングとして音声出力
「モニターと出力」→配信サイトとモニタリング両方に音声出力

ちなみにモニタリング音声をどの再生デバイスで出力させるかは、OBSの設定で選択可能です。

設定から「音声」→「詳細設定」→「モニタリングデバイス」で選択できます。
既定というのは、現在のOS上で音楽を流した時に再生される通常のデバイス、まぁ分かりやすく言うとメインスピーカーですね
そこからモニタリングを選択した音声が流れます。

ですので、一例をあげると
マイク音声の設定を「出力とモニター」に設定すると、自分がマイクに喋ると同時にスピーカーからも出力されます。
単にマイクから拾った声を再生するのとは違って、マイクに関するエフェクト(例えばノイズゲートとか、ゲインとかイコライザーとか)がかかった後の音声を確認する事が出来ます。

で、長くなりましたが
このモニタリング用の音声をディスコードに直結する事が出来れば、配信で流れている音声(マイク、BGM、SE)を選択して相手と共有する事が可能です。

いくつか手法はありますが、私が採用したのは仮想オーディオケーブルソフトを採用してみました。
「VB-Audio Software」社の「VB-CABLE」というソフトをインストールすると
再生と入力デバイスそれぞれに選択肢が増える形になります。
OBSのモニタリング再生デバイスでVB-CABLEを選択して、ディスコードの音声入力に同じくVB-CABLEを選択すると
OBSで再生された音声が直でディスコードに入力される形となります。

映像共有と音声共有の両方を行うことで
ディスコード越しの相手と配信にかなり近い映像・音声を共有する事が出来、お互いにストレスフリーな環境になるのではないでしょうか?

↑OBSの設定


↑ディスコードの設定

注意はディスコードは音声自動検出により、マイクをオンオフしているため
OBS側である程度制御している場合は、この入力感度をかなり下げておく事が望ましいでしょう


↑マイクだけ接続して話をする場合は、調整バーはもっと右にある。



・・・・

と、まぁここまで長文書きましたが
別にWEBブラウザをディスコードの画面共有するやり方でも、何か問題があるわけでもなく
むしろ、そっちの方が設定も管理も楽になりますので・・・

あんまり需要無いやり方かもしれませんね。
まぁ、参考までに


・ちょっとおしゃれな演出
OBSではシーントランジションという設定項目があります。
これは、各ソースに個別に設定する事もできますし、シーン全体で設定する事も出来ます。
まぁ、特に意識する事なく、シーントランジションは全て「フェード」(ゆっくり2つの画面が切り替わっていく)で問題ありませんが
少しオシャレにしようと思った場合には「スティンガー」を検討すると良いかと思います。

スティンガーというとなんぞや?ですが
テレビでスポーツ中継なんかを見ていると、度々目にしているはずです。




シーンを切り替える方法は色々ありますが、映像の上から切り替え専用の映像が出て来るとちょっと面白いですよね
ということで、自分でこんなものを作ってみました。





作り方は色々あると思います。
参考になるスティンガーのサンプル集を公開している方もいらっしゃるので、配信オリジナルのスティンガーを入れてみると、少しオシャレかもですね

注意としては、スティンガーは透過情報を持った無圧縮のaviファイルになるので、私が作った上記数秒の映像ファイルでも500Mぐらいになります。



ちなみに、私はaviutlで作成してみました。
作成時間は2時間ぐらいですかね?(微妙なタイミングとか文字の消え方とか拘ってたので)
シンプルなもので、動画編集の経験がある方なら、30分もあれば作れるのではないでしょうか?






・アバターを使って見よう

さて、最近ではVtuberも一般的になってきましたね
おっさんが女性のアバター被って配信するのもわりと認知度が高くなってきたようです。

私も時々やってたりしますが、まぁ、私の場合はVtuberというよりも、ネトゲで女性キャラ使うぐらいの感覚で使っています。
特にキャラクターなりきりって訳でもなく、単に動きを演出する小道具的に扱っています。
人によってこの辺りは捉え方は違うかもしれませんね


では、そのアバターはどうやればよいのか?最初の一歩は何すればいいのか?

というところで、この分野は自分も大して知識がある訳ではないので、自分の知ってる範囲のソフトなんかをご紹介します。


個人的には手や腕を自由に動かせた方が表現できる幅は広いと思っているので3Dタイプを使用しています。
ですが、別にアバターは専用で作る必要も無いので、まずは出来合いのものや無料配布しているものを使うのが手っ取り早いでしょう

「vroid hub」
https://hub.vroid.com/

このサイトはVroidデータを自由に投稿出来るサイトで、投稿されたデータの中には著作権フリーのものもあります。
好みのアバターを探すのも手ですが、私は特に拘りが無いので
Vroid hubが初めから用意しているサンプルデータを利用させてもらっています。
(このサンプルは完成度の高さもありますが、ほぼ全ての著作権がフリーで使用可能なので、そのあたり安心して使えます。)


さて、次にこのモデルデータを動かすソフトが必要です。

このソフトは(おそらく)無料の物はなさそうなので、多少お金はかかります。
知っている範囲では
・Luppet
・Webcam Motion Capture
なんかが有名ですかね
他にもfacerigとかもありますが、、、、

各ソフトの特徴は以下の通り
・Luppet
 WEBカメラ+LeapMotionで表情と手の表現が可能
 LeapMotionはアマゾンなので2万円ぐらい
 Luppet本体は個人利用だと6600円
 Luppet内で小物データの連携が可能なので、リボンや帽子、メガネ等がカスタマイズ可能

・Webcam Motion Capture
 WEBカメラのみで腕の動きもキャプチャー可能
 個人利用の場合、永久ライセンス6980円、サブスクリプション1か月199円のどちらかで利用可能
 
といったところでしょうか
私は数年前にLuppetとLeapmotionを購入したので、改めてWebcam Motion Captureを購入する予定はないのですが
体験版を触ってみた感じで言うと、Webcam Motion Captureの腕の読み取り精度はかなり素晴らしいので
今からやってみようと考えている方はWebcam Motion Captureの1か月サブスクからスタートさせてみるのもいいかもしれませんね


中身はおっさんである


補足:女性キャラになりきりたいって訳ではなく、イケメン男性アバターを設定した方が何故か精神的なダメージが大きかったので、女性アバターを使っていたりします。


 
作成日時:2023/12/30 21:56
カテゴリ
雑談・雑感
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