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自戒文書(ワラ記)

by
伏龍殿の覇者
伏龍殿の覇者

思い込みによって自らの戦術を歪めてはならない
ワラ記~第1章~

それなりの数の晴明のデッキを使いましたが、先日今まで自分が考えていた「晴明はワラには打てない」というのは誤りで、自分がワラデッキを使っている時は晴明の計略を殆ど問題なく打つことが出来ることに気付きました。

そこで考えた結果、晴明の計略効果の有利性は自部隊が戦場で何らかの行動をしていることを前提としている、と考えました。
例えば相手部隊が戦場におらず、どこでも式神を出せる状況だとしても、自部隊が誰もいなければその式神を飛ばす有利な場所が何処にもないのです。
その上に式神を出した後、敵の騎馬隊が出てきたのなら、それがどんなコストでも取らざるを得ません。(例え1コストでも突撃され続ければ、晴明本体がそのまま撤退してしまいます)
恐らくは15コストくらいの鉄砲であっても自部隊がいなければ取らざるを得ないでしょう。

更にそれを詰めていくと、自部隊が相手に圧力をかけているからこそ式神は有効に機能することに気付きました。
敵城門に25コストの槍武将がいて、相手の部隊は1部隊しかいない…であったり、弓武将を直接出してしまうと式神に取られるけど横弓すると攻城が入ってしまう…という状況が好ましく、相手のワラが城塞2のローテで、十分に何か所も守りつつ、更には部隊を端に投げ、騎馬隊は晴明に寄ってきて…という状況はこちらにとって有利とはいえません。

有利な状況を無理矢理作ろうとした場合、そもそも相手の枚数よりこちらのデッキの枚数が上回っていればいいのです。そうすれば相手はこちらの数か所の行動に対して、全箇所に有効な武将を当てることは困難になります。
そこでいくつかのワラデッキを作りました。トップ・コストの武将が槍なのは、以前に剣豪を使ったワラが上の理論とは関係なくプレイしたことがあったので、色々試してみようという訳です。

結果としては…
一部を除きあまり勝てませんでした。やはり英傑大戦でのワラデッキの運用は非常に難しいように思います。これはプレイスキルの問題ですね。
それもメイン計略が安倍晴明の式神というのだから尚更です。


上記のデッキが使用したものですが、上記の内どれが一番戦績が良かったと思うでしょうか?
筆者としては源義平が入ったデッキが一番勝てるだろうと考えていましたが、結果としては一番最後の15コストが4枚入った形が予想に反し最も勝率がよい結果になりました。

前者の二つのデッキも大敗するわけではなかったのですが、惜敗が非常に多く、配信視聴者と共にやれ戦器が悪い、パーツが悪い、流派が…と話したのですが、明確な答えは出ませんでした。

僅差であれば城塞流派でいいんじゃないか、という話であったり、戦闘により有利な戦器を選ぶべきだったのではないか、とか落雷が必要だったのではないか…という話になるワケですが、僅差で済んだのは兵種流派を選んでいたからかもしれないし、楯無によって詰まったリードの差もあったかもしれません。


決定打となる回答が見つからない中で一つのヒントを見つけました。
それは「簡雍は強い」ということです。

やや飛躍した話ですが、ワラやバラには各武将ごとに役割があります。
源義平は戦闘がメインで端攻めしたりしませんし、無二の計略を何回も打っていたらなんだかおかしな試合になっているはずです。
号令デッキではメイン計略を除けばその他の役割が希薄になる一方で、ワラデッキではそれぞれの武将に適材適所があります。


そういう役割に照らした時に簡雍は分かりやすく、また非常に強力です。伏兵を持ち、入れやすい槍で、計略は機を見た時に躊躇する理由がないでしょう。

ワラデッキでは、守城の際に強力な超絶強化と守城ローテに必要な部隊だけを残して、残りの部隊は攻城に向かいます。1コストの槍は同コスト帯の弓や剣豪に比べれば使い辛いため、投げてしまいがちですね。
そういった役割に照らした時に、使用したデッキはどうだったでしょう?

端攻城という「役割」を考えた際に、以下に武将の例を挙げます

これを見た時に、どの武将で端攻めされる際は防衛するでしょうか?

バンが来た時に守るのは当然でしょう、城が落ちてしまいますね。
坂本乙女であってもかなりの損害が見込まれますが、馬で守るのは何だか心もとないです
虎熊童子であっても守る人が多いのではないでしょうか、それでもこの攻めで落城させる!という時には放置するかもしれません。

1コストの槍ではどうでしょうか?
守る人と守らない人がいるかもしれません。
けれど簡雍が攻めてきた時に守らなくてはいけないことは一般化されています。



簡雍の知力は上限まで上昇するため、1c毎に攻城が成立、攻城力は約2.5%に上昇していて、10c放置していれば1コストの槍とたったの士気2で25%も城が削れてしまいます。
このことから簡雍には存在自体が相手の守城を強制させる、一時的な挑発効果のようなものが見込まれるということですね。


ここからはグラデーションです。簡雍を守るのは当然として、
1.7c毎に2%のダメージが入る龐統は10c放置すれば約12%
2c毎に2%のダメージが入る常盤御前は10c放置すれば10%
2.2c毎に2%のダメージが入る由宇喜一は10c放置すれば8%
の城ダメが入ります。

元の話に戻りますが、ここに僅差で負ける一因があるのではないかと考えました。
知力9と知力5における実数的な秒数の差異は0.5秒にすぎませんが、最も守城しやすい騎馬隊が槍兵相手に突撃を逡巡すれば、攻城の成否には十分な差異があります。
その時に入るダメージはたかだか2%ですが、死に物狂いで1回の争覇を争うワラデッキで4回の攻城は1回の争覇分と等価値になります。

英傑大戦における計略を使用した攻めは、試合中2回、多くて3回程度しかないため、クロスでの端攻城戦術が成功することはそう多くありません。
それでも号令相手には試合の大半で守城のために士気を吐いてしまうワラデッキでは、戦略を広げるものの10試合の内1試合しか打たないことの多い常盤御前を入れている余裕はないのではないか、と考えました。

ワラデッキではダメージ計略や妨害計略など、トップコストのメイン計略以外にもたくさんのケースに応じた計略を入れることが可能です。
一方で本当に必要な計略なのか、メインで使う計略要員とスペック要員の「役割に応じた選択」は本当に正しいのかを再考しなければいけないのかもしれません。








p.s.
でも簡雍は御陵衛士じゃないんだよなぁ

 
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作成日時:2023/09/19 12:04
カテゴリ
雑談・雑感
コメント( 1 )
白犬
白犬
2023年9月21日 1時41分

実践しながら試行錯誤されてる記事は現実感があって参考になります。
晴明はリード取ったあとに相手の攻めをカウンターする力はすごいと思うので、ワラ運用の可能性はありそうですね。
本人に伏兵があると強いんですが、さすがにえげつないか

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