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恐山アンナ研究:仮説と実証

by
伏龍殿の覇者
伏龍殿の覇者
はじめに

恐山アンナは今日において最も難解な英傑大戦のカードの1つです。


バージョンアップを経て性能が上昇したものの、未だに計略を主とした使用方法は確立されているとは言えません。
何故かと考えた際に「分類分け」のフェイズが終了していないように思えました。
そこで「分類分け」とその説明について、まずは記載していきます。

前置き
「分類分け」というのはどのようなことでしょうか?
代表的な例として挙げられるのはサンドリヨンです。

サンドリヨンは今でこそ端攻城の女王、張り付く前ならどうとでもなるが張り付いてしまえば号令を打っても守るのはなかなか難しいといったカードの認識となりましたが、当初は難しいカードであるといった印象や色々な形のデッキを見ることがありました。
ですが有名プレイヤー等の影響によって最終的には上記の使い方に収まったように思います。
一方で筆者個人としてはこの使い方に既視感がありました。

それは三国志大戦でのSR郭淮、通称ビーム郭淮です。

このカードは計略発動後「武力が上がり、移動できなくなり、武力によるダメージを与えるアクションを一定時間ごとに行う」というもので、非常にサンドリヨンに似た部分がありました。

一方で
・射撃レンジは無限
・射撃は自動(向き先依存)
・あくまで武力による兵種ダメージを与える
という差異もありました。

例えば郭淮と反対端に置いてもマウントは届きますし、操作ができずドローショットができないということはありません。ただ武力に依存するため、武力が低い武将にかなりダメージが与えられる一方で、サンドリヨンのように自分より高い武力の武将にもダメージを与えられるということはありませんでした。

それでもドローショットが打てるようになる、という計略効果は大戦シリーズにおける斬新な計略である一方で、郭淮と類似する箇所が多くあるように思います。

それでは恐山アンナはどうでしょうか?

1.「分類分け」の意義について
恐山アンナが使われている試合を配信等で見ていると、前述したサンドリヨンや郭淮と同じように攻城ラインに持っていって計略を使用し、攻城しながらマウントしているシーンを多く見ることがありました。
それ自体は強力なダメージを出す一方で、読んでいる方もご存知の通りの問題がいくつかあります。

・武力は上がらない
・溜め計略
・本人が死ぬと効果が終わってしまう
・士気が6
大きなところでは上記が挙げられます。

つまり「分類分け」としては、サンドリヨンや郭淮に近い武将でダメージリソースとして運用する目的で使われているわけです。
ここで人の名前を挙げた上で否定するのは大変心苦しいのですが、やはり立ち回りとして嵌まる感じがしないのは否めません。流行っていない点から見ても、難しさを感じたのではないでしょうか

そんな事知っているよと言われそうな話ではありますが、本人の武力が上がらないため他で上げなければならず、また先の両名のように瞬間的な火力があるわけでもありませんので、そんなことするならもう1個号令でも重ねたほうがいいんじゃないかしらんというわけですね。

そこで、最初の議題である「分類分け」「カテゴライズ」が再度必要と思ったわけです。

2.仮説
何戦か強く恐山アンナの計略を意識して使う中で気付いた点がありました。
それは計略の火力が不十分ではないということです。

そう感じたシーンを切り取ると恐山アンナに剣豪の護衛1枚程度いるだけで、麻倉葉クラスの超絶強化を撤退させることが出来ました。
そりゃそうだろという気もしますが、(逃げようと思えば逃げれるという点には一度目をつぶって)移動速度の速い馬でさえ向かってくれば倒せるのであれば、同じように坂本龍馬や高杉晋作などの一点だけ強固な攻めであれば打ち破れるということでしょう。

この良い点は、安倍晴明と比べても式神は低コストの武将に阻害されず相手の状態に殆ど依存せずに1か所破壊し得るということです。これは明確な恐山アンナのメリットです。

そこで火力が十分であることから再考した結果、
・1か所(概ね一部隊)に対して継続的なダメージを与える点
・遠距離に対してダメージを与えられる点
・ダメージを与え続けるために移動することができない(しにくい点)
上記の特徴から、もしかしたら恐山アンナは超絶弓のような運用が可能かもしれないと思いました。

過去の配信などで言われている内容から、時間が短いように思う方もいるかもしれませんが
、主流の超絶弓として使用されている源為朝と比較してもそう短くはありません。
そして源為朝が同武力の武将を倒すのは大よそ6cであり、恐山アンナと同等の時間がかかります。
より低武力の武将を早く倒す点で大きく劣りますが、より高い武将については恐山アンナに軍配が上がります。(そんなやついねぇんだよな)


3.実践
では実践です!

デッキは以下のような、超絶弓ワラとしての形をイメージして作りました

結果…


めちゃくちゃ負けました








???







ここで問題が発覚しましたが、なんとプレイヤーに超絶弓ワラの素養が無かったのです。
これは思ってもみない問題でした。青天の霹靂、寝耳に水です。

しかし実践すれば瓢箪から駒も出るというもの、やはりやらないと分からない点もあり、いくつかのリカバリ・プランとしてメモをまとめます。

・本人が槍なのに立ち回りが超絶弓のため計略を使う時に槍が無くなる一方で、白兵では火力が出ない槍になってしまう。
→槍が無くなる点は以前より指摘されていたが、全体の白兵火力が足らないため代替えとして槍よりも剣豪の積極的な採用が求められそう。

・負けたのは普通の号令や、亀ワラ
→負けたといっても100:0の負けではなく、リードを守り切れずに僅差で負け、という試合が多かったため、やはり超絶弓の役割としての立ち回りは果たせているように思えます。


超絶弓として考えても5枚で全体的に武力が高い号令が面で張り付く、というのを点で守り切るのは困難であることが想定できます。つまり、全体を面で守ったりできる計略が必要なのですが中々難しいですね、マイルドに考えれば里見辺りを入れるのが妥当でしょうか?
しかし一方で家康のような低枚数の号令デッキ相手は、相手が回復を含めても十分に部隊を取り切ることが可能で、やはり火力としてはそこそこあるように思います。

ワラに負けた、というのはデッキ構成自体が悪かったように思います。
計略を使って荒らしながら内乱まで取る、という動きは綺麗に決まったのですが、自陣に相手が来てしまった時に直接介入できる計略が少なすぎました。
長いアドバンテージを取る計略ではなく、短時間に武力がしっかりと上がる計略はあった方が良いように思います。またそれは弁慶のような凌ぐ計略(遅延タイプ)より、アクションダメージが上がる方(暗殺剣など)が有効ではないかと想定しています。

他にも色々書きたいこともありますが、第一印象としてはこういうものでしょう。

簡単に言えば、1部隊取れるけど3部隊は取れないし武力も上がらないから、面で攻められちゃうと弱いってことですね。
上記は恐山アンナをメインで使用するためやや極端なデッキとなりましたが、高コスト高武力の号令はどうにかなるものの平たい5~6部隊の号令については苦手なようです。比企尼何かは地獄を見ることになるでしょう。


4.まとめ
これを見て、やはりきつそうだ、やめておこうという方もいれば、普段アゲアゲデッキを使っていてアンナを入れていたけど高杉晋作が苦手なので打つ機会があるかもしれない…とか、(もしここに書いてあることが本当なら)ああいうデッキを組めば計略を使えるかもしれないと思った方もいるのではないでしょうか

恐山アンナ自体は、戦器を使う際に時代アドバンテージがあります。スペック自体は計略が下方修正された事もある楊端和並で、どこにでも入れることはできます。
こんなカードの計略が二十分に使えてしまっては問題もある事もあるでしょう。

今後上方修正されることもあるかもしれませんが、劇的に変わらなかったとしても計略の使い道を探すくらいはできそうです。

頑張って次のバージョンアップまでデッキを考えることにしましょう

えっ、次のバージョンアップは……明日?














 
作成日時:2023/08/29 14:40
カテゴリ
雑談・雑感
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