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歴史話:アジアンミュージック

by
王桃盗賊団
文士
文士
王桃盗賊団
どうも、王桃盗賊団の者です🍑



さていきなりですが皆さん、下の3枚ののカードに共通する点は何だと思いますか?👇🏻



…まぁ、経正が大ヒントになっていますね🥴



はい、正解はイラスト内で弦楽器を所持しているという点です🎶

しかも彼らの所持している弦楽器は全て、ギターのようにネックとボディで構成された物の上に複数の弦を張ったタイプの物となっています🎸
これは正しく言うとリュート属という類の弦楽器になります

今回の歴史話は彼らの持つそれぞれの楽器についてです👍
そこから、それぞれの時代の音楽という物を見てみましょう






まずは卞氏が持っている楽器、三弦についてです

これは秦の時代に作られた弦楽器で、特にイラスト内で持っている物はネックが長い大三弦と呼ばれる物です✨
を刻子で揃えた役とは関係ありません🙄

これかなり細かい事なんですが、卞氏が大三弦を持っているというのは音楽史好きからすると「おー、よく分かってるじゃん」となる要素だったりします😎
というのも、ネックが長い大三弦が使われたのは中国北部で、南部になるとネックが短い小三弦が主に使われていた為ですね👌
よって、大三弦を持つというのはの人間である事の証明となり、武宣皇后たる卞氏に相応しいアイコンとなるのです



なお三国時代の音楽は非常に重要な文化で、政治の場でも楽団による演奏が行われており、細かな音の違いが交渉にも影響を及ぼしたとされています🤔
周瑜が宴席において僅かな音色の違いを聞き当てた逸話がありますが、この逸話は周瑜の芸術センスすげぇ」という点以外にも「音楽に精通している=政治的手腕も高い」という当時の風潮を踏襲したアゲ要素となっているんですね

特にではこの傾向が強いです👍
例えば竹林の七賢と称される阮咸は4本の弦を張った楽器の名手として、その名がまんまその楽器の名称となりました🤯
また太楽令という音楽マスター的な官職には、天才音楽家と評される杜虁などが名を連ねています






次いで経正の楽器は、ご存知琵琶ですね

琵琶は西アジアのウードが元となっているのですが、その起源については未だ判然としない程に歴史のある楽器です👴
日本では正倉院蔵の琵琶が最古とされています

平安時代では貴族の嗜みとなっており、経正は覚性入道親王より賜った青山という名の名器を所持していたとされています✨
後にこれは返上される事になりますが、その逸話が記された平家物語を語っているのが全国各地の琵琶法師というのはなんとも運命的ですね



その琵琶法師に代表されるように、日本において琵琶は古くからメジャーな楽器でした👍
他のリュート属楽器に比べると打楽器に近い、いわゆるスラップ奏法に近い音色が出る事から、単独での演奏に適していた為に普及したのでしょう✌️
筑前琵琶や薩摩琵琶など、独自に進化発展していったブランドも存在します

現代でも、特に音色がダイナミックな薩摩琵琶は色々な音楽で使われています💥






最後は高杉が持っている楽器、こちらも有名な三味線です

画像は津軽三味線ですが、高杉が愛用していた物は道中三味線と呼ばれる分解可能なタイプの携帯式です👍
萩博物館の高杉晋作資料室に現物が保管されています

三味線の祖は先述の三弦です😎
これが琉球王国にやって来た事で三線となり、戦国時代頃には日本の堺にやって来て三味線となったとされています✌️
秀吉が淀殿の為に作らせた三味線、その名もが、現存する最古の三味線だそうです



ちなみに、三味線のボディには猫の皮が貼られている事は有名ですね🐱
しかし実は今では犬の皮を使うケースが多く、また合成皮も普及し始めているそうです🐶
特に津軽三味線のような激しく打ち鳴らすタイプの三味線だとか、廉価で耐久性を重視したタイプの三味線に関しては、薄くて高価な猫皮は適していないみたいですね






というわけで、3つの弦楽器についてでした🙇‍♀️
それぞれ似ているようで音色も違いますので、機会があれば是非聴き比べてみてください👂

今回は以上‼️
作成日時:2023/07/20 23:12
カテゴリ
雑談・雑感
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