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晴明がめちゃつよバージョンだった件!

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伏龍殿の覇者
伏龍殿の覇者
始めに
晴明デッキの雑文解説記事にようこそ!なんか扇情的なタイトルにした方が売れると思ったので引きが強いタイトルにしました。

本バージョンで考えたデッキは非常に環境にマッチしていて、目標にしていた位階への昇格を達成することができました。
 
しかしこのバージョンの初期は正四位と従三位を行ったり来たりしていたので、自身が急激に上手くなったりしたわけではないことは想像に難くありません。
つまりはとてつもなくデッキが強かったということ!なので環境から見た本デッキの立ち回りを紹介させていただきたいと思います。
(上がった後は普通に落ちてしまいましたけどね。でも昇格の前もその次も従一位の95点までいったので結構頑張れると思います)


1.環境雑考察
このバージョンは非常にスタンプで取得できる新EXカードの孫権が目立つバージョンとなりました。

しかし孫権があまりにも強いかというとそうではないように思えます。
孫権は現在の環境基準のコストパフォーマンスで見た際、12cと効果時間が非常に長い点が利点ですが、最大出力である+7は2.4c、英傑号令より優れた区間は+6以上の4.8c、英傑号令並の+5以上の時間は全体の7.2cでしかありません。
ただぶつかり合いで打つ分には弱い時間があるにも関わらず、少し早めに打ったりなどの簡単な対策でおおよその問題は解決できてしまうのはまさしく環境の覇者と言えます。


また今回の修正、前回、前々回の修正によって環境の中で大きい位置を占めていた、「とりあえず困った時の安定枠のような号令」や、「号令を抑えることのできる超絶強化」などの抑止力が空位となったため、それらの号令の全盛期と遜色がない孫権が目立つ形になりました。

特に早いターンでリードを取って安定を保持した里見や、相手の号令を潰す土方や劉備の不在は孫権プレイヤーに対してカウンターカードの不在を意識させました。(と言っても土方や劉備は時間が0.8c長くても孫権にぶつかるには困るかもしれません、どちらかと言えば長尾が全盛期のままの方が適切でしょうか)


そのためバージョン初頭で散見された、今回の目玉アップデート枠の号令は結果として大半が押しのけられる形で孫権が使われる傾向にあったように思えます。


その中で幾つかの上方修正で目立つようになったカード、また下方修正を逃れたものの一定のパワーがあるカードに孫権を加えた形で環境が構成されているバージョンというのが所感です。
上記から
「前バーのようなとりあえずリードを取ってから超絶号令(極端に高い武力上昇の号令)で潰すのが難しくなったように見える」
「孫権とかち合っても旨味の無い士気7号令は減ってしまったように思える」
「上に伴って大幅な武力上昇で城を壊滅させるようなワンショットジャンルのデッキは減ったように思える」
「ワラデッキについても永倉新八をメインとしたもの以外は(恐らくは目立った主計略となるトップコストの武将がないため、また6枚孫権が著しく厳しいことが想像できるため)減少した」
のではないかと思います。

2.デッキ簡単紹介

使ったデッキはトップを剣豪として守りの主軸にした鉄砲が2枚入っているワラです。
晴明の計略である「式神・六合」は少ない枚数や、低コストが複数入っていないデッキに対しては非常に強力なものの、ワラデッキに対しては全く効果が無いと言ってもよいくらいパフォーマンスを発揮できませんでした。
そこでワラに強い渡辺綱を…と思っていたのですが、思ったよりワラに強く出れず、結果として対ワラについては常盤御前と折衷案で対策することになりました。(ワラは思ったよりもバラバラに動くことが多く槍は散逸すること、また全員ペタッと貼り付ける戦法を取らないため綱で撃破を狙うにはリスクの方が高かったように思います)

9割9分流派は城塞、戦器は曜変天目茶碗で問題がありませんでした。更に基本は流派2からスタートして3に繋げます。対ワラの場合のみ流派1から3につなげる展開になることがあります。
苦手な風林火山に対してのみ兵種流派で良いのではないかという意見が配信内で出ましたがその通りのように思います。

最も大事なこととして、2.のことからかなり環境が中・低速化しているように見えたため、無二と定恵院の兵力はある程度減っていてもライン維持のために戦場に残すようにしました。これが不足するとフリーでラインを上げた孫権には渡辺綱の武力上昇値が足りずに、定恵院とのコンボで撃退することになり、繰り返した際には士気が足りなくなります。


3.式神の位置とタイミング
安倍晴明の計略「式神・六合」を打つタイミングは以下のケースで分岐します。

・自分が有利で守りへ移行しそうな展開
タイミングは相手の煙が出るか出ないか辺りのタイミングで、可能な限り高め(基準は最前、争覇ライン1、ライン2で分類、最頻は画像のライン1)で打つのを目標にします。

この体制を作る際に不利な展開から始めたり、式神の場所を低めにし過ぎると、開き直って城に籠り士気12まで貯められた場合に無駄打ちになってしまいます。
最低限のラインとして、もし完全に引き籠ったら15~20%城を削れる準備が必要というのが雑感です。

・自分が不利で守る展開
既に相手が出場していて、攻められるケースです。

敵の位置に合わせて自城前で打ちます。何となくこれが使われる展開が多いように思えますが、こうなったらもう渡辺綱で守ってしまった方が安定する場合が多いようでした。
先に有利な場合であげたように、式神が効くポイントと式神の術者が遠くなるため効果時間が減る事、本来は晴明のサポートに誰かが付く必要があります。
上は有利に見える鬼4枚ですが、この先仮に虎熊、金童子を取らせながら酒吞童子を打つような展開を作られるだけでも、残りの部隊が晴明にまっすぐ向かってくるのを咎められません。
守るために積極的に使うことはありませんが、それでも士気がこの先溢れそうな展開、取ってしまえば残り時間がない展開では効果的に使用することもできます。

・リードが欲しい展開
このデッキでは攻める時の手段がほぼ晴明か常盤御前の二択に絞られます。

更にそこから相手の部隊を落としたい場合と、時間を使いたい場合に別れ、常盤御前では相手の部隊を取ることはできません。
ものすごく簡単に言えば、残りのカウントが一定以上あって攻めたい時は反撃を消す晴明で、時間がもうなければ単純に倒され辛くてあとを考えにくい常盤御前を使います。
また攻めたい時にもなるべくラインは高めに打ちます。(とはいっても相手の城の目の前で打ったのは50試合中1回くらいでした)

・特殊ケース
①永倉新八は真横辺りで溜めても「我武者羅な撃剣」だけでは溜め中に晴明を倒せないことが多く、単体で投げられる新八ワラの新八を咎めることができました。また最悪でも帰城してくれます。

②孫権デッキの孫権本体はデッキで見た際に最も武力が低い武将で、号令を打った後に価値のない武将として式神に向かってくることがあります。
ですが、捕獲後撤退させないまま式神の時間いっぱい逃げることで次の手腕のタイミングを大幅に遅延させることができる場合がありました。

4.まとめ考察

ランカーの方の中で過去、晴明稲葉+長時間強化剣豪を使っている方が数人いることは確認できていました。ですがこのデッキを見た時に、デッキの対号令強度が十分あるようには思えませんでした。1コスの槍は非常に脆く2枚採用され、メインでぶつれかるのは中岡慎太郎のみで、貼り付けるカードも乏しいこのデッキは主に竹中半兵衛の最盛期に使われていましたが、自分ではとても使えるとは思えませんでした。Not For Meというやつです。

しかし改めて今回使ったデッキは、強力な剣豪+一定の火力を出せるだけの遠距離兵種に1コスの槍二本を加えた構成になります。
これはライン維持さえ正確に行うことができれば、ある程度の剣豪とある程度の遠距離兵種に弱い槍を加えることで戦線を維持することはハンドスキルにあまり依存しないという説の補強になりました。これはスキルではなく知識の問題でした。

つまりは例えば、

このような不安定に見えるデッキであっても、ラインを維持し、適切なタイミングでぶつかることができれば、号令に対して守城することは難くないという事です。
これは今後のデッキ作成の幅を大きく広げることができると感じられます!
この際に気を付けた方が良い事は、剣豪と遠距離兵種へのコストを配分に出し渋りをしないことでしょう。例として上では乾退助を池田せんにしたい気がしますが、計略を使っていない池田せんが乾より弱いことは間違いなく、コストを下げた場合にコストを上昇させるのであればそれは騎馬隊などの戦闘用の部隊であるべきです。槍は槍として存在することが重要であり、それ自体を強くすることは重要ではありません。
次回のアップデートでは、よりフレキシブルな安倍晴明に渡辺綱等の強力な剣豪を加えたデッキを作ることが可能になるでしょう!3・28は英傑大戦の生放送があります、そこで新しく追加されるコラボカードが、ゲームに新しいバリエーションを産むことを我々は信じています!

5.終わりに
なんか後半海外のゲームのパッチノート見ながら記事を書いたら英文の翻訳みたいになりました。

上がった時の配信のやつとか
更新日時:2023/03/27 23:55
(作成日時:2023/03/27 23:40)
カテゴリ
雑談・雑感
コメント( 1 )
Randy
Randy
2023年3月28日 21時29分

配信でちょこちょこ拝見していましたが、晴明使ってみたくてもいつ使えばいいのかイマイチ分からず仕舞いだったので解説記事嬉しいです!
今作はワラが攻めも守りも難しくて触るの止めてたんですが、ハーフラインを維持して、適切に一定パワーのある計略に士気吐いてちょっかいかけ続ければ割と何とかなるのは知見でした。
ワラの構築・運用論は英傑大戦では少し変わってきそうですね。

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