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幕末読書感想文:2巻目:前編

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伏龍殿の覇者
伏龍殿の覇者
1.はじめに
マジで英傑大戦じゃなくて幕末の話してるけどそろそろ英傑大戦にも知識が活かされてくるから許してほしい

2.メモ
・兵農分離ができていない地方武士が明治維新後に武士という特権階級のはく奪に大きく抵抗したという言説は腑に落ちるところがある。
たしかに明日から刀禁止!とだけ言われるのと、武士階級を笠に着て武士的な営業をしていた人が武士階級を奪われるのは意味合いが違う

・数億払っても、誇りと保身と諸々のために武士階級を買うと後々アドが取れる時代が江戸~幕末

・塩の専売とかのイメージがあるけど、中途半端に関東・関西圏に近いと専売できないが九州とか四国の単位で離れると専売が機能して儲かる

・ものすごい金儲けしてる奴らは虐げられてて、武士は九九すら恥じてできないことなんかもあった(松下村塾では教えた)

・龍馬くんの金儲けのルーツは実家→まず他の武士みたいに金儲けを悪いと思っていない、逆説的には上で述べたように他の武士は金儲けを悪いと思っている

・位の桃井、士学館
・技の千葉、玄武館→千葉周作→坂本龍馬
・力の斎藤、練兵館→斎藤弥九郎→桂小五郎

・桂は斎藤弥九郎系列のパワー型剣豪だった…?

・どこ読んでも龍馬は勉強できなかったって書いてあるから知力が不安になる

・土方さんも豪農→金持ち→剣術やっとくかルートの剣豪

・ジョン万次郎って大喜利でここぞってとき以外出しどころない名前かと思ったら結構出てくる

・幕末では幕府数百年の間に平和な世の中で、実質的に権力を持っていた豪商豪農が、武士階級に劣る身分ではあり続けたことによる鬱屈した感情が溜まっていた

・龍馬くんみたいに剣術修行者は剣術いってきま~すと言ってこっそり京とかに向けた攘夷メッセンジャーになれる役割を持っている(普通の武士は役目があって、金に制限があってそんなに越境できない)

・ジョン万次郎に触れたものはあまりのアメリカの強大さに実質的に攘夷が不可能であることを悟る、だがジョン万次郎に話を聞けるのは上士(上級武士)だけなので下士が大半の攘夷志士には上手く伝わっていかない、ジョン万次郎はオーパーツ

・脱藩リレーは虎太郎、そうのじょうくんのほうが先

・良く考えると豪商のまま剣術修行してればよかったのにわざわざ武士になってわざわざ脱藩してんなコイツ

・急に平井加尾とかいう龍馬の女が出てきた、誰なのよその女、普通に大河とか見てる人は分かるっぽい、へぇ〜

・これは薄々思ってたけど長崎に近いだけで近代文明アドがとれる

・坂本龍馬、後藤象二郎と恩讐を超えた会談を行い…たちまち意気投合する。お前はそういうやつだと思ったよ
・アーネスト・サトウがすごい、「世界的に生糸が蚕の病気によって減少」⇒「日本は鎖国してたから被害が少ない」⇒「生糸を輸入したい」⇒「生糸が飛ぶように売れるから横浜に各藩が運ぶ」⇒「売り過ぎて日本国内で高騰」⇒「横浜への運び込みを禁止する」⇒「薩摩だけは権力的に通されてる」⇒アーネスト・サトウ「特定の藩だけが継続して生糸を輸出している…つまり幕府は完全に統制を取れているわけではない…
そして各藩はこんなにも海外貿易をしたがっている…幕府はもう長くはない!時代が変わる!」


・めちゃくちゃ坂本さんと仲良いって書いてる割に陸奥陽之助ってやつ全然資料に出てこない

3.おわりに(続く)
陸奥ってやつの方が何やってるか謎になってきた
色々調べても吉原に行って破門喰らったくらいしかピンとくる内容が無い
作成日時:2022/08/17 23:51
カテゴリ
日記
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