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先軫仮説序論

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伏龍殿の覇者
伏龍殿の覇者
※あんまり真面目に読まなくて良いよ

はじめに

これは私が先軫という名状し難い何者かに対して、使用という試みを以て対峙しようとした際の記録です。
もしかしたら…この文章自体が人の眼に触れない可能性について私は怯えています。
気付いた時にそれはそこにあり、また気付いた時には彼方の山脈の間から、森林の奥深くから、そして時には張り詰めた水面の底から…その無機質な目を私に(或いは我々に)向けているのです。
隣人たちは気付いているのかもしれません、気付いているにも関わらずそれをワザと、知らないふりをして、それがそこにないかのように振舞っているのかもしれません。
それとも…もしかしたら隣人たちはもう彼らと同じように、その瞳孔に光を宿してはいないのかもしれません。
音が聞こえます、とうてい人間の身体から出るとは思えないような、無機質で機械的な音です。ここは閉鎖的な農村であって、ただのありふれた機織り機でさえもそう多くはありません。
それにも関わらず、そう「それにも関わらず」です。
ガタ、ガタと規則的に音を立てて、隣の部屋からは不穏な音が響いています。それは生活音と言えるのでしょうか?隣人の?いえ彼らの?
その音はだんだんと近くなっていきます、近付くにつれて、ハッキリと、それはまるでよく整備された振り子時計のように規則的な音を響かせているのです。
そして驚くべきことに…気付くと、私は耳を澄ませて「それを感じ取ろうとしている」のです。
これは間違った行いなのでしょうか?いえ、いいえ、必ずしもそうではないハズです。
それは私に隣人の手を取らせる為の、良い機会なのでしょうから

1.印象
このカードは言わずと知れたタイガーショット的なカードです。

ある程度の距離を相手の城に向かって進み、着弾すると相手の城にダメージを与えます。
幾度かプレイするうちに、先軫が産み出す城ダメージが低いのではないかという話になりましたが、小さな単位で区切ってみれば恐らく答えはノーです。

五色の采配について考えた際、その一回の攻めにおいて取れる城ダメージは100%でしょうか?間違いなくそうではありません、では5割でしょうか?
それも恐らくはノーです。かなりクリティカルなカウンターであり、士気を全く使わなければそうなるかもしれませんが、恐らくもう少し低くなるでしょう
城ダメージの20%という数字は20コストの攻城2回と15コストの攻城1回程度に相当します。
そう考えると、先軫が与えるダメージは大まかに見て、平均的な号令が一定数の攻城をするダメージに相当すると言っていいでしょう。そう考えてみるとけっして低いとは言えません。

ただご存じの通り、この計略の本質的な問題は「ボードに対して破壊的な影響を与えない事」です。先軫は基本的に敵を撃破せず、そのサポートもしません。
五色の采配のようなやや防御的な号令であっても生半可に防衛すれば、武将が撤退することもありますし、甘く見積もったなら4割程度の攻城を許すことになるかもしれません。

しかし先軫はそうではありません、ある程度頑張っても2割、無視しても2割です。
そして攻城力は2%と10コストの槍を守るよりも軽微です。

2.整理
守護神タイガーショット理論というのがあります、端的に言ってしまえばタイガーショットの反対側にもう一人の核となる武将を端攻めさせて城攻めを行うものです。
波状的な攻撃となり、一方の処理に手間取っていると、もう片方が無傷に近い状態で着地します。
自分で書いていても分かる所と分からない所がありますが、号令を打たれた後に少弐を打たれると、そこまで脅威であるはずのない計略が脅威に思えるという話に近いのかと考えています。

これは物理的な原因と心理的な原因の二つに分けられます。

まず1つに、タイガーショットに対応するのであれば自軍はそのまま
pt1.成り行きを見守る
pt2.戦器を重ねてタイガーショット自体を通す
事が可能です。相手の「具合」を見てそれじゃあ倒せないよ、というのであればそのまま進めるし、戦器を重ねただけでpt1の工程に戻れるのであればそれで良い訳です。

大きな制約を持ったタイガーショットは武力18の槍で、素武力だけで簡単に倒せる武将ではありません。更に放置できるものでないので多くのケースで「タイガーショットは受けた上で倒す」「タイガーショットを受けないように士気を使って倒す」のどちらかを選択する必要があります、「全て放置してクロスする」の選択肢は15c程しか猶予のないゲームとなるでしょう。
これが物理的な要因です。

もう一つが、重なる計略の問題です。
これはまず前ケースとして、本格的な対応を受けたケースではカットできる手順と言えます。絶対に倒されるような計略を打たれているのであれば、士気4だとか士気5だとかの単体計略を打ったところで、それも捌かれてしまうからです。
しかし「タイガーショットは受けた上で倒す」を選んだケースではどうでしょうか?
せっかく無士気で士気6の計略を受けた後に、士気4のカードに対して計略を使いたいでしょうか?
また守った時に今自分の士気はどれくらい溜まっているでしょうか?
相手も10近く使っているのですからもうすりきりのいっぱいいっぱいでしょう、そこからまた無士気で守りますか?それは遡って…本当に賢い選択だったでしょうか?
これは心理的な要因です。仕掛ける、仕掛けないの選択肢を自分が握っている点で優れています。

非常に大きく話がズレました

改めて、先軫というカードをカテゴライズしましょう

これらのカードは自分の考える「相手の武将を倒すものが主目的でないものの、時間や能力などを用いて攻城を獲得するカード群」です。恐らく同じようなカードもあると思いますが、いったん省略して
これらのカード達は単品で相対すると「めちゃくちゃ上手い人がめちゃくちゃ頑張れば」ノーダメージ、ノーリソースで城を守ることが出来ます
もう少し数値を詰めると前田利家は0.3倍の乱戦時攻城能力がありますが、一般的に2cで攻城と考えると大よそ3倍の6cが攻城に必要です。それは全体9cのうちの7割弱にあたり、上手く回されてしまえば効果時間としては1攻城分程度の能力になるでしょう
対比したとして、先軫はゲームそのものが変わります。守城する、という目的が到着を防ぐ、に代わる訳です。

更に
・前田利家の城門攻城は18%程度、端攻城2回で20%程度です
・サンドリヨン・相楽左之助の端攻城は2回で16%程度です
・これらにはさらなる攻城のような上振れがあります
・サンドリヨンには撃破のような上振れがあります
これらと比較して、どちらが容易で、どちらが優れているでしょうか?
まぁ一概には決められないですよね
贔屓目に見てですが一長一短、という感じがします。

3.構想
先の章で長々と横道に逸れたにも関わらずそれに触れませんでしたが、この章で解決したいと思います。
幾つかの先軫のデッキを作ってきました、また、見てきました。
ややパーツで思い出せない部分がありますが、最も知名度が高い先軫はこんなデッキだと思います

優秀なスイーパーである四乃森蒼紫を搭載して、先軫でダメージを取る。
形上は攻守のバランスに優れた形と言えます。
しかしというか、流行りませんでした。流行り「きり」ませんでした。

理由は色々考えられます、先軫が通らない時もあるから、だとか、蒼紫は1か所ずつ守るからちょっとだけ先軫のダメージより多く攻城を貰ってしまうから、だとか、蒼紫は士気を使い切ってしまうために守り切れない部分が生まれる、だとか
とにかく、今は前三枚で検索しても動画検索で出てこない程に見ることはありません。

もう一つ有名なデッキを挙げます

このデッキもダメージリソースと、優秀なスイーパーをいれた形のバランスデッキですが
池田せんだけで士気7の号令などを守るという訳ではないことが考えられる以上「取られるよりももう少しだけとれ」いうようなやや前のめりに戦うはずです

前提が自説に沿っているため一概に良いとは言えませんが、今の英傑大戦の主流として「城ダメージを完全にゼロに抑える施策」についてはあまり有効とは言えません。

ダメージを取る手段は多岐にわたり、また士気流派など本来のリソースの限界を超える方法も用意されているためです。
そうなると、この二者のデッキを比較した際に(あくまで先軫とサンドリヨンという差だけですが)後者の方が少し前のめりです。
少なくともサンドリヨンほど城ダメージが取れるのであれば、四乃森蒼紫ほどガードを上げる必要はないという事です。

そんな時に初代・守護神タイガーショットの考案者から生まれたデッキがこちらです。


いや、フェルンそれは流石に嘘だよ

要素として分解すると大まかに
・高順が優れた二の矢(二人目の攻城役)であること
・金溜塗胴という攻めに優れた戦器が利用できること
・特技によって前半の形作りがはっきりしていること
・優れたスイーパーとしての周瑜、対抗策としての竹中半兵衛が投入されていること
などが挙げられるようです

使っている人が知っている人なので言いますが、なんといううさん臭さでしょう!とてもじゃないですが論理的ではないように思えます
しかしひとまず内容を確認し、整理した内容から要素を抽出すると、スイーパーはより軽く代替え可能である事が考えられます。
となると大事なのは「高順の立ち位置」と「金溜塗胴の有用性」でしょう

上記から以下のデッキを試してみました。

なんというか、結構めちゃくちゃに見えます。
それでも…結構感触はよく、2勝1敗、特に高順が優れているカードと言えました。
金溜塗胴については効果は大きいものの、ちょっと悩める部分がありそうです。
三国志のコストが順当に詰めるのであれば最高な気はするのですが、やはり「わざわざ入れている」感が否めません
使用時に先軫⇒高順⇒金溜塗胴になれば最高のコスパであるものの、そうでない場合に刀でもそこまで変わらなかったかな…と考える点もありました。

それにしても白眉であるのは高順です。
この武将の計略時の攻城力は25コストの剣豪・弓・鉄砲と槍の中間に値し、インスタントに1つの拠点(攻めるポイントの意味です、ややこしいですね)を作ることが出来ます
幾つかの良いことがあり
・後付けで兵力が回復できる点
・攻城力が十分である点
・機動・奇襲性が十分にある点
・士気効率の点
で見て優れています

これにより残りコストのほとんどのカードは自由枠と言えます
そうして検討するうちに、このデッキもいくつかの(戦略的)拠点を作っていくタイプのデッキであると感じました

4.推測
前章より特に高順に魅力を感じた点は「グダグダになった後に打つ高順のダルさ」です
もう先軫の対応もして、戦器も使われて、端攻めも対処して…そんなタイミングで高順が城門で叫んでいることの面倒くささたるや!
これは2章で挙げた心理的要因の部分にあたる計略だと考えます。

自分で考える限りでは直接的な城ダメージへの影響というよりは相手へ対応を誘発する効果に優れていると感じました。
だって高順が一人で裏に回っているだけで急に25コストの剣豪相当の攻城力に変わったら放置するわけにはいきませんよね?

そういうわけで以下のデッキを考えてみました

いや本当かなぁ~?
ここには追加の戦闘続行要員としての坂本乙女、また直接的な撃破を狙えないものの被弾を軽微にするためのアシリパ、石動雷十太(なんかちょくちょく他作品のキャラクター名が出てくる変なゲームですね)を追加しています


他にも、ゲーム中にやりたいこと(長時間の相手への負荷)に対して、流派の制限がないことに気付きました。
やや雑なチョイスですが、ゲーム中一度琥煌計略を強く使うデッキも作成できるかもしれません。


高順だけではありません
盤面にある程度の滞在のしやすさ、加えて途中からの居座り性能があるカードや、回転率の高いカードと組み合わせることで、同程度の戦場支配率を持ち、城ダメージを有意に奪うことが出来るかもしれません。

しかし…これらは全て推測に過ぎません。
今分かっていることは英傑大戦において、主軸として防衛に特化するよりも、攻城をもぎ取り続ける形のデッキが存在し、そのカテゴリーに先軫が位置するカードなのではないかという「仮説」です。
これを確かめるためには…幾つかの、デッキをプレイするしかないのでしょう
その上で、実際に正解かどうかは感覚で確かめるしかないのです。

終わりに
このようなタイプのデッキとして、サンドリヨンバラのようなアグレッシヴタイプのデッキの他に政子張邈のようなデッキも挙げられると考えています
その中で搭載されている佐原は優れたスイーパーではありますが、それでも十全に全てを守れるカードとは言えないでしょう
それでもやはり守れていると感じるのは、既に相手への城ダメージが充足していること、またその過程によって相手に負荷がかかっているためだと考えられます
またある程度の城ダメージが約束されている場合に、最近では風間玄蕃のような(ある種の)固定値割合で守れるカードが強く役割を持ち、人気があります
そう考えると色々なカードが候補に上がってくるかもしれません、毒状態にするようなカードで武力を無視したり、貫通射撃は威力そのものより攻城速度を緩やかにすることを目的にしたほうがいいのかもしれません
いずれにせよ、これらのデッキは主流派からは若干横道にそれるかもしれません
熱い攻めなら上等、守れなくても取って逃げる、そんなた、まには違うタイプのデッキもいかがでしょうか

 
作成日時:2026/04/02 23:05
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