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晴明メモVer.2.6.0G

by
伏龍殿の覇者
伏龍殿の覇者
前提
4弾通しての感想ではなく大会バージョン(全カード追加後に最も安定したものと仮定する)で使ってみた際の感想です。

はじめに
晴明の前提として対ワラが得意ではないというものがあります。高火力のトップコスト(メイン計略要員)が奪えるシーンというのはまずなく、そうであれば基本的には投げ捨てる武将の中から奪う武将を選択することになります。
今までの弾のラダーシーンではこの「ワラデッキ」に分類するデッキは数多く存在し、晴明にとっての「悩みのタネ」でした。
そのため追加される新カードの中では渡辺綱のような、城アドバンテージを部隊撃破で奪えるカードであったり、ワラキラーと言えるカードを探すことが多くあります。

ですが最終バージョンに向けて環境では
「コンボ」孫臏+山岡鉄舟など
「ファーム系」源頼朝+お船、琥軍など
「単発高火力」五郎八姫など
が台頭しました。

これらのうち前者の圧倒的な火力は前弾のように「号令を1枚の超絶強化で完封する」ことが難しく、いわゆる「この人はワラランカーだな」という人も含めて、バラデッキを利用するなど全体としては多枚数化が避けられた環境となったように思います。


※一因として宝石の存在及び弱体化からこのようになったのではないかということが考えられます。
宝石は超絶強化に対してかなりの大きな恩恵をもたらしました。一方で「宝石を前提とした調整」が続けられ、宝石(というより知力ダメージ付与)弱体化後も計略の性能は変わりませんでした。
これは今後に追加されるカードにも地続き的に同じようなことが言えます。
士気7の高コスト超絶強化+戦器(一度きり)であれば、士気12の号令をある程度の精度で凌ぐことは(全く無傷という事でなければ)許容されますが、士気7と永続的な宝石でそれが行われては「たまったものではない」という気持ちになるでしょう。
そしてこれは宝石がついていない状態の超絶強化はどの程度のパワーに相当するのが望ましいのか?という課題を持つことになります。


この恩恵は大きく、最終バージョンで安倍晴明を全く打てない試合の割合は2割もなかったのではないかと思います。
しかし、ご多分に漏れず、安倍晴明もカテゴリーとしては荒らす傾向が強いカードであり、それは先に挙げたジャンルのデッキが大きな課題として残ることになりました。

0.使用したデッキ

最終的にはこんなデッキを使用していました。
デッキの内容としては葛飾北斎と茨木童子の採用が最大の目的です。
前後述する内容と被る部分はありますが「環境の二極化」がこのバージョンの大きな印象でした。士気が溜まり次第すぐにかなりのインパクトがある計略とアドバンテージを大きく溜めてから潰せる計略は、どちらかがどちらかを駆逐する印象がありましたが絶妙なバランスでどちらも生き残っていました。

始めデッキ形のきれいさ(伏兵等のバランス)から中岡慎太郎のようなカードを検討していましたが、これは前者後者の両方とまともに戦うことが出来ませんでした。試合全体としてはなんとかなったりならなかったりするものの、単体での戦闘の主役という形には出来ませんでした。(晴明を打たずにまつ中岡ワラ、のような形に振舞うことは可能でした。)
この時点で印象として、武力14(15)で戦闘的付加のない渡辺綱のようなカードでは、城ダメージの収支が合わないことが想像に難くありませんでした。

また、どのように武力を増やしていっても後者のようなデッキに対しては立ち向かうのは難しいと考えました。理由としては「そんなもんあったら上手いワラの人が取り入れてそれで済んでいる」筈だからです。

上記のような理由から、
・エミリアという優れたパーツの採用の廃止
・宝石を選択した際の、流派の蓄積の不満を技巧で解消
・安倍晴明へフォーカスを当てたいデッキ
のため、ある程度の余白をもって上図のデッキとなりました。

1.コンボ
傾向としては安倍晴明はコンボに強い傾向にあります。1部隊を減らしている状態で士気を全て使い切るという選択は取りづらく、コンボ要員自体が使用できないこともあるためです。
ですが、昨今のコンボは単発の計略自体が強いことが多く「まぁ普通に単発でキツいな」という感じでした。
それでもコンボし辛いということでほとんどのデッキを後述する「単発高火力」に集約することができました。

2.ファーム系
主に自分の中では3つに分類しており、これはどれも得意ではありません。

2.1.士気流派31
コンボは得意といったのですがハイ・ペースで矛盾している気がします。
しかし主にここで言うべきなのは士気流派1のことです。

安倍晴明には色々な分岐点があります。
最も早く訪れるもので士気5で「打つ」か「打たない」かがあります。
簡単に説明すると「もう相手が詰めてきているのなら打ちたくないし」「戦場に相手が誰もいなくドフリーで効く相手なら打ちたい」わけです。そうして打ったあとに「荒れた試合」になるように目指していく訳です。
しかしここで「一回完全に無視して城ダメはちょっとあげるから士気流派1で士気15を目指そう」という試合の形になると、この「荒れた試合」構想は破綻します。
安倍晴明と士気5の号令を比較した際に、誰が取られても撃破することを前提にして無士気で守るなら武力上昇が全くない晴明の方が安く守れることは想像に難くありません。
そうなると費用対効果としては安く済まされた上に最初の分岐に戻るわけです。

これはワラデッキが衰退していった一因と同じような理由で、安倍晴明も窮屈な立ち回りを強いられることになりました。相手が士気流派にするなら合わせたい、という気持ちがありますが例えば孫臏+山岡鉄舟のようなデッキが必ず選んでくるわけでもなく、ましてや割合で言ったのならそう多くはないハズです。この選択は英傑大戦の面白く、また難しい箇所のように思います。
今回使用したデッキではそのような対策として、海国兵談+葛飾北斎を採用しています。
これは武力の対策、晴明の対策の他に知力の対策をさせることでより難しいゲーム展開を強いる目的があります。(しかもこちらは元から低知力の相手には戦器を変更したりすることも可能です!)
けれどこのプランでは決して天下布武+継承のようなコンボに勝つことはできません。世知辛いね。

2.2.長時間計略
タイトル上は長時間計略ですが、主に辛いのは長時間陣形でした。
魏武に代表される長時間号令は(自分では使っていたものの)あまり見ませんでしたが、柳生宗矩のような超絶強化はその本体が取れることはなく上手く晴明を働かせることは出来ません。
そして何よりも始皇帝や頼朝のような長時間陣形の台頭は「まぁ辛いけど長時間陣形って滅多にいないからね…」という楽観的な姿勢を打ち砕くものでした。

こちらも前述のように海国兵談+葛飾北斎を採用した大きな理由となっています。
この方法である程度「固まったタイプ」の陣形に対しては対抗することが出来ました。(頼朝など)
しかし散開して前進してくる始皇帝に対してはあまりなす術がありませんでした。初と葛飾北斎などを併用して戦いはしますが、中々上手く戦うのは難しかったように思いました。反省としてはもう少し茨木童子を信じても良かったですね。
けれどこのプランでは決して太原雪斎のようなコンボに勝つことはできません。まぁ良いだろ…それは…いないだろ…

2.3.琥軍
これも士気とは違う形でリソース差が開き、中々辛いものがありました。
しかし最もつらかった司馬昭についてはほぼ見なくなり、また秀吉のようなステルス計略のデッキも多くはありませんでした。
印象としては鈴鹿御前が最も多く、次いで楠木正成だったでしょうか、これらはちょうど海国兵談が良いのか他が良いのかの中間あたりに位置しているデッキで、イマイチ正解が分からないまま戦っていました。もう少し見るようになっていたら何かいい案が思い付いたかもしれませんが、あまり当たらないに越したことはありません。

3.単発高火力
これは不思議なモノで、今までは「まぁ普通」くらいの印象で戦っていたデッキ達でしたが今期においてはデッキ単位での変更を余儀なくされました。

一点気付きとして、辛いデッキとそうでないデッキの差異は分かってきました。
昨今カードプールが増えた影響により、かなり強力な2枚弓、2枚鉄編成の号令が組めるようになりました。
性質上盤面に相手の遠距離兵種が残っている状態で打ちたくない式神・六合は、自然に武力8の弓などが入るデッキに対して圧迫感を抱きながら戦うことになっていたようです。
これは無二が採用されていた時にはあまりない印象でしたが、エミリアの使用を経て葛飾北斎で強く感じるようになりました。ここら辺は計略と白兵の折衝の問題なので、今後も付き合っていく問題になりそうです。
バージョン全体の中で強く遠距離兵種は採用されているように見えました。これは恐らく号令同士のマッチアップでの有利不利における採用率なのだと思いますが、なんとなく騎馬単が少ないのを物語っているようにも思えます。
それにより晴明はどんな号令であるかどうかより、遠距離兵種の採用量が苦しいかどうかの分岐だったかと思います(武力が6の弓と6の鉄砲を採用した孫臏より、徳川吉宗の方がやや辛いとかそういう話です)

終わりに
やや駆け足で書いたため内容があまり十分では無くなってしまいました。
頑張って最後に証を増やそうと思ったもののあまり伸びず、結局最後はプレイの方が優先になってしまいましたね。
デッキを見ると今弾における最大の目玉となると思っていたエミリアが抜けたのはかなり意外でした。やっぱりカードは単体で強いだけでも、かみ合わせというのが存在するようです。
次の弾ではどのようなカードに会えるのか、今から楽しみですね
作成日時:2025/07/22 11:50
カテゴリ
日記
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