今回は読み物です。説明部分はAI成分アリ。
参考記事は最後につけてますので興味がありましたら見てみてください。
「なぜ同じゲームなのに、プレイヤーによって好むカードや戦術がこんなにも違うのだろう?」
と思ったことはありませんでしょうか。
その疑問に答えてくれるのが、有名TCGマジック:ザ・ギャザリングの開発者によって提唱された「ティミー・ジョニー・スパイク理論」です。
この理論はプレイヤーがゲームに求めるものを「体験」「自己表現」「挑戦」という3つの軸に分け、その軸を4つのサブタイプに細分化した全12種類のプレイヤーモデルです。(”プレイヤー”なのでコレクターは別軸っぽいです)
これを使えば、考えの異なる人と出会った時に「あの人はスパイクなんだな」とか「ティミーだったらこんな話をしたら盛り上がるだろう」と整理がついて相手を理解するきっかけになります。
また自己分析を行うことで、自分が向いている(必ずしも向いているとは限らないが)ジャンルのカードを判別できます。
MBTIとか性格診断みたいなものだと思っていただければ大丈夫です。
注意するべきは「どれか一つのタイプだけに当てはまるわけではない」ということです。
誰もがそれぞれの要素を併せ持っており、そのうちどれが強いかというだけのものです。
二つのタイプを両立もしますし、時と場合によっては全く違う一面を見せることもあります。
それではちょいちょい英傑大戦のカード等も交えながらそれぞれのタイプの説明をしていきます。
【ティミー(体験重視)】
楽しい体験を求めるプレイヤー。何かを達成することではなく、プレイそのものから得られる興奮や快感を求めていて、分かりやすく派手な能力・効果を持ったカードを好む。
ティミーはプレイの目的を設定する必要がない。ティミーにとってはプレイの瞬間に得られる体験そのものが目的なのだ。
ティミーはコスト・パフォーマンスに頓着しない傾向があるが、これはティミーがコストを勘案できない初心者だということを示すのではない。
単にティミーにとってはそのコストよりも、それをプレイできた時の楽しさの方がより重要だというだけである。
この分類はプレイヤーとしての能力ではなく、本人が求めることに拠っている。
初心者はティミー的な楽しみを求めることが多いというのが事実でも、逆は真ではない。
ティミーの場合のサブグループは彼が求める「楽しさ」が具体的にどんな楽しさなのかを説明するものである。
①パワー・ゲーマー
「楠木正成」や「呂布」「吉備津彦」など、とにかく派手で圧倒的な計略を好む。コストが重くても、敵軍を一掃する爽快感を求める。
②ソーシャル・ゲーマー
友人との協力プレイや、ローカルルールでの対戦を楽しむ。「今日は男女平等で戦おう」みたいな縛りプレイも喜んで参加する。
③ダイバーシティ・ゲーマー
新バージョンが出ると真っ先に新武将を試し、毎回違うデッキで遊ぶ。「今度は碧で、次は緋で」と常に新しい体験を求める。
④アドレナリン・ゲーマー
「ドリフ土方」のようなランダム要素や、ギリギリの攻城戦での逆転劇にスリルを感じる。運要素も含めてゲームの醍醐味と考える。
【ジョニー(自己表現重視)】
自己表現をしようとする創造力あふれるプレイヤー。
新しいデッキやコンボを自分で創造しそれを披露することを求めていて、変わったコンボを作れるカードや用途の広いカード、逆に有効に利用することが非常に困難なカードを好む。
ジョニーにとってゲームとしての自由度の高さが何より重要となる。それが自らの個性を表現する道具になるからだ。
ジョニーにもサブグループは存在する。ジョニーの場合、表現をどのような形で行うかによって分けることができる。
⑤コンボ・プレイヤー
「楚荘王ユリア」や「斉桓公氏照」「スバル本庄」等、特定の武将同士のシナジーを発見して披露したがる。
⑥オフビート・デザイナー
「傾国の舞」や「忍び単」など、常識外れな構成で勝利を目指す発明家タイプ。
⑦デッキ・アーティスト
「桃園の義兄弟デッキ(劉備・関羽・張飛)」や「利家まつ」など、歴史やテーマ性を重視したデッキを作る。
⑧ユーバー・ジョニー
誰もが「使えない」と言う低コスト武将のみで頂上を目指すような極端な挑戦を好む。常識を覆すことに価値を見出す。
【スパイク(挑戦・勝利重視)】
困難な挑戦を求めるプレイヤー。大抵はトーナメント志向である。
勝つこととそれによって自分の能力を証明することを求めていて、カードパワーの高いカードや、より高いプレイングスキルが求められるカードを好む。
ゲームの本質が取り組みがいのある課題を提示することにあるならば、スパイクこそがその達成に正面から取り組んでいるゲーマーだといえる。
ティミーで言ったことと鏡写しになるが、トーナメントプレイヤーの多くがスパイクであるからといって、大会に参加しないカジュアルプレイヤーの中にスパイクがいないということではない。
より強い相手との、より多くのゲームに勝利することが最も一般的なスパイクの目標になるが、自らの能力を示せるならば勝利以外の要素もスパイクの目標になりうる。
スパイクのサブグループは、具体的に何に挑戦し何を勝ち取ろうとしているかという点で分けることができる。
⑨イノベイター
新カードが出ると即座にその真価を見抜き、次環境を支配する新デッキタイプを最初に開発する。メタゲームの先駆者。
⑩チューナー
既存の強デッキを細かく調整し、武将の組み合わせや兵種バランスを最適化。同じデッキタイプでも完成度で差をつける。
⑪アナリスト
現環境で流行している戦法を分析し、それに対するメタデッキを構築。相手の戦術を読み切って勝利する戦略家タイプ。
⑫ナッツ・アンド・ボルト
計略のタイミング、兵の動かし方、攻城の判断など、プレイング技術を極限まで磨く。同じデッキでも操作精度で勝負を決める職人肌。
以上です。自分がどれに当てはまるかな~といったものはありましたでしょうか。
自己分析をしますと恐らく自分は「ティミー寄りのスパイク」だと思います。
趙奢の様な派手な計略が好き(パワーゲーマー)で、それを使うにあたって構築に特に拘りはなく(ジョニー薄め)、
連突の精度だったりミクロの技術で勝つのが好き(ナッツアンドボルト)です。
もう一つ違う角度から言うと、この前書いた進軍方法の記事で大判進軍を推していたのも自分がスパイク的な要素を持つからで、
武将増量で縁を貯めるという考えはあまりありませんでした。(べしさんの記事見て「確かに」と思って最近貯め始めましたが。)
これは恐らく自分が③ダイバーシティ・ゲーマーや⑨イノベイター要素があまりなく、新バージョンが出てもゆっくり揃えていけばいいだろうと思っていたからです。
こんな感じで自分はこういう要素無いな~とかを理解することで相手に話す内容や前提条件を整理して話せると思います。
良くあるのがスパイクが暴走することで、ジョニー的な要素を持つ人に「○○は弱いから入れない方がいい」等と発言して、衝突の原因になりやすいです。
逆はというと「環境デッキを使ってる人が嫌い」とかでしょうか。
どちらも別々の動機を以ってプレイしているので間違っている訳ではないのですが…
お互い奇跡的に同じゲームしているのですから、仲良くやっていきたいですよね。
自分と相手のことを理解してコミュニケーションしていきましょう。
みなさんはどうでしたでしょうか?
こういう横文字の肩書とか通り名が好きな方は面白かったのではないでしょうか。
どのプレイヤータイプだったのか、コメントで教えてくれても構いませんからね!(チラチラ)
感想だけでももちろんOKですw
それではまた。
参考
Timmy, Johnny, and Spike - MTG Wiki
『マジック』における3つのサイコグラフィック|読み物|マジック:ザ・ギャザリング 日本公式ウェブサイト
Timmy, Johnny, and Spike Revisited | MAGIC: THE GATHERING(英語)
高コスト槍入り開幕乙デッキがどれに当たるのか分かりません
超♂兄貴さん
①パワー・ゲーマーや⑪アナリストになりますかねぇ…
攻城力で一気に城を削る感じや、高コスト槍を対処できないと環境を読んで採用している…
等と考えられるかもしれません。
好きな子達を使い続けたいだけだから…どれだろう?
ティミー?楽しく遊びたいので♪😆
ひだまりさん
自分にローカルルールを追加しているという観点で言えばティミーの②ソーシャル・ゲーマー…?
テーマ性を重視しているということでジョニーの⑦デッキ・アーティストとも取れるかもしれませんね!
懐かしいですね、これ。MTGやってた時は完全にティミーの②でした。
今は…どれもちょっとずつって感じでしょうか?変わったルールの戦友対戦は大好き、4枚型が多いなら晴明・ワラが多いなら諏訪姫を入れる、でも何だかんだ大塩はん大好きなので気が付けば大塩入りのデッキを組んでいる…
うん、楽しければヨシ!
さいとうさん
MTGプレイヤーでしたか!ワイワイやるの楽しいですよね。自分も別ゲームで1000円デッキ勝負とかやってましたわ…。
結論、楽しければヨシ!ですよね。
『ティミージョニースパイク理論』は昔からカードゲーム好きな方が定期的に投稿していたりしますな。
英傑大戦だけでなく、意外とカードゲーム全般的な感じでゲームを楽しんでいる人が多いかも。
自分の場合は大戦シリーズのみしか触れていないですな。
・
以前は分析される感じで苦手でしたが……。昔はティミージョニー寄り、ここ最近はスパイクっぽいです(知人の影響もあった)
「勝利重視」というよりも「挑戦する」ことのほうに重きを置いてる感じですな。
時間が経つにつれて人間、考え方がどんどん変化していくのわかる気がします。
楊狐さん
カードでデッキを組む所が似てるので自然と入りやすいんですよね
自分はTCG⇒三大⇒TCG⇒英傑(現在)と行ったり来たりしていますw
考え方が変わっていくので適度にセルフチェックできるものとして捉えると面白いかもですね~
自分でもどれに当てはまるのかよく分からないですけど、ティミー寄りのジョニーなんだろうな~って感じました。
ほとんど見ないカードを使って勝った時の満足感がたまらないです。