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打倒幸村!百二十万石に至ったデッキ「6枚S挙兵」の紹介

by
座高市
座高市
 新バージョンになり傾奇システムも始まり、やはり幸村、チンギスハンが未だに跋扈しつつも、その幸村やチンギスハンを倒すべくメタったようなデッキも増えてきていよいよ環境も変わってきた現代。皆様いかがお過ごしでしょうか。
 喜ばしい事に自分は対幸村にぼちぼちやれて、そしてそれを対策したようなデッキにも勝ててしまうSデッキを上手い事組めたので、せっかくだから共有してしまおうかと思います。
 なおこのお話は百十万石~百二十万石の話です。「問題はこれが上位で通用するかどうかだな…」と感じたより上手い方は実際にお試しいただくなり、改善案等頂けますと幸いです。

シーズン1(9/23~9/29)
※当時のpt内訳:左から12、10、15、18、18、30 計103

シーズン2(9/30~10/6)
※当時のpt内訳:左から12、10、15、12、15、36 計100

 足利義晴の「執念の挙兵」を軸にした6枚号令デッキです。とはいえ常に号令を狙い続ける訳では無く、基本的には使わなそうなカードを端に投げて、守る時は超絶強化で対処する、号令が有効な場合だけ号令を撃つという雰囲気で勝負します。
 一応シーズンごとにカードが変わっているので、細かな立ち回りは変わってきます。例えばシーズン2では源頼親が15ptになったおかげで侍の号令を起点にした戦い方も出来ます。
 逆にシーズン1版では騎馬多めのデッキに対して北畠の計略で動きを牽制したりとか、陣形で攻めてくるタイプの相手に公暁でメタったり忍を活かして空き巣攻城を狙ったりなど、そのシーズン時々で1.5コストのカードを上手く使えると意表を突けるのが楽しい構築です。
 ワラ寄りのデッキなので、戦器は六壬式盤で大体OK。たまに鎧を使ったりはしますが、少なくとも号令同士で真正面からぶつかるようなマッチはあんまり無いです。

・6枚S挙兵でやっている幸村対策

・横弓or鉄砲は必ずやろう

 足利義晴はなるべく生存させて、真田幸村に対して横弓を置く事を意識しましょう。1名弓要員がいるだけで乱戦攻城持ちでも止められるチャンスが出てくるし、乱戦攻城を持っていなければ止められる可能性はさらに高まります。弓でなく鉄砲で攻城ゲージを減らすのでもOK。
 なお弓要員を2枚用意するとさらに遅くはなりますが、正直2枚で横弓をやるよりは1体横弓+2体でローテーションを組む方が安定する気がします。

 このため、端投げする際は弓と鉄砲を両方前に投げないように注意しましょう。どちらかは必ず守りに戻れる位置で兵種アクションをして、いつ攻めに来ても良いような態勢を作る事を徹底するのが安定の第一歩。

・集団でまとまって来られない状況を作る

 足並を揃えてこられると対処が難しくなるので、なるべく2部隊程度で来ざるを得ないような状況を作ると守りやすくなります。簡単に言えば画像の上みたいな状況はあんまり良くなく、画像の下のような状況を作るイメージで進めたい。
 とはいえその辺は相手も意識してくるでしょうから、最初に意識すべきはいつでも1枚は端投げしようと決めておくのが良いかもしれません。正直守りで6枚全部使っても攻められていない分リードが広がる一方なので、1部隊くらいは前に出しておいても変わりません。

・幸村の号令は執念の挙兵でぶつからず単体強化でしのぐ
 幸村の計略は単体強化と見せかけて短計を使えば号令になり、兵力も回復する上に、効果時間もアホみたいに長いので並の号令ではまともに対処するのは難しいです。少なくとも執念の挙兵では厳しい。
 なので、2.5コストの単体強化で凌げると良いでしょう。場合によっては公暁の計略や刹那の防護などで凌げると後の展開が良くなりますが、無理して節約して負けるくらいならケチらずに超絶強化をした方が安全。

・城ゲージを守るための行動は全てやる
 足利義晴が持って来てくれる柵を大事にするのは結構大事です。特に柵を最後まで守れたおかげで城門での逆転を防げたとか、相手の号令の時間を稼げたとか、そういう良い事はかなり多いです。
 なるべく後半戦まで柵を持ってこれると、最後の最後で捲られるリスクは減ります。

・初動でなるべくリードを取る
 これは出来ればやりたい努力目標というか、出来ない場合も多いので一概に絶対やれ! というのは難しいですが、初動でリードを取っておけるとかなり戦いやすくなります。
 というのも先にリードを取られる、あるいは五分のまま進んでしまうと相手は待つ選択肢を取っても良くなってしまうので、先にリードを取り相手が攻めざるを得ない状況を作ってから超絶強化で迎撃するという流れを作るのが明確な勝ちパターンです。帰蝶みたいな優秀な防御用カードがあるならまだしも、斬撃範囲が狭まる暗殺剣や動きが遅い/止まっている相手に有効な鍾馗の銃弾などはそういう状況を作らないと中々有効に使えません。
 もちろん先にリードを取られた場合は上手い事待っている相手を崩さないといけないですが、ここを明確に崩す方法まではちょっとまだ言語化しきれていません。まずは相手にリードを取られて苦しい状況になった後の事を考えるよりは、自分がリードを取った方が勝ちやすくなるという事を覚えておいた方が良いと思います。

 具体的には以下の対幸村戦の動画をご覧ください。なるべく上記の動きを実践していると思います。



試合の補足
1試合目:42c頃の義晴の計略は鍾馗の銃弾を打とうとしての誤爆。ただそこ以外は結構理想的な試合展開になっているんじゃないかと思います。18c頃もうまい事凌いでいるんじゃないか。

2試合目:公暁を上手に使えたタイプの試合。18ptで陣形メタを突っ込んでおきつつ忍剣豪で馬の足止めも狙えるのはさすがに入れ得なのでは。これも最後の10cくらいでかなり押し込まれてますが、ケニア系だろうとしっかり柵を生き残らせながら横弓を仕掛けたおかげで安定を取れました。

3試合目:これだけ侍の号令型。とにかく消費士気が軽いので、積極的に使っていった方が相手の士気消費を誘発出来て強いんじゃないかなあ。暗殺剣は火力がすごく出るので当たれば強い反面、逃げられる場合も割と多いので正直対幸村という面で安定感はやや低い印象を受けました。それでもちゃんと斬撃が当たれば追い返せます。

・S挙兵の強み

・低枚数デッキ、またそれを対策したデッキに対して戦いやすい
 今百十万石くらいで流行りに流行っている宝石幸村4枚に対して、先述のコツを実行すれば戦いやすいのはメリットです。もちろんS挙兵対策が幸村側で回ってきたら将来的には勝てなくなる可能性はありますけども、現状は枚数差を活かして攻城を取る、守る事がしっかり出来れば幸村はそれほど怖くありません。
 また幸村や毘沙門を対策するために小早川隆景のようなワントップ潰しのカードを入れている例もぼちぼち見かける気がしますが、そういう単体強化メインの5枚デッキに対しては執念の挙兵を軸にした号令で広く攻めるようなやり口が通りやすい気がします。
 もちろん傾奇高めのTier外号令デッキ、ワラデッキに対しても幸村を過剰に対策し過ぎて負けるみたいな例は少ないです。普通に戦う範囲で低枚数と戦いやすいのは大きなメリットじゃないですか。

・宝石への依存度が低い
 現状S挙兵を使っていて、宝石を持ち込んだ例は少ないです。何となく宝石をつけてワントップを軸にした立ち回りが苦手で……という方は一回使ってみて欲しいです。超絶強化を行う2.5コストをメインで編成するので、どうしても使いたいなら宝石との相性もそんなに悪くはないはず。でも普通の再起の方が使いやすい気がしますけどね。
 さすがに知力戦闘とか乱戦攻城とかは下方されるだろうから、下方後を見越して宝石抜きのデッキも試したいかも……という方も是非。

・足利義晴+2.5コスト超絶強化の骨子があれば多分ずっとA~Sで使える
 足利義晴が1コストなので、よっぽど軸の足利義晴が大流行しない限りは他のカードで傾奇を盛れば将来的にもA~Sで使えるのはTierに乗らない強みと言って良いのではないでしょうか。あとパーツもそれなりにシーズンごとに変わるので、飽きずに使いやすいのもメリット。しかも玄以外の武将でも執念の挙兵の効果は受けられるので、立ち回りが難しくなっても良いなら2色~3色でS構築を目指す事も出来なくはないです。
 これでもし足利義晴が大流行して傾奇0ptになっちゃってS挙兵もう使えないよ~みたいな話になったら、もうそれはそれで嬉しいから良いです。絶対無いと思いますけど。

・S挙兵の弱点

・カードパワーはそこまで高くならない
 残念ながら、カードパワーは一線級のカードに劣ります。というか、皇甫嵩とか琥軍の剣6まで使う大型号令とか、そういうより強い号令もしんどいです。さらに言えば騎馬単も兵種アクションの当て感が腐ってると何も出来なかったりする。
 ただ、頑張ってワラ気味に戦うとか、超頑張って兵種アクションを入れるとか、あるいは相手の渾身タイミングや剣6のタイミングまでにリードを作るみたいな対策などで勝てるかも! という所まで行ける場合もあるので、あきらめずにやる価値はあります。ただしチンギスハン相手は本当に事故待ちになってしまう印象があるので、やっぱあれだけカードパワーがおかしいんじゃないですか。チンギスハンが多すぎる場合はこのデッキを使うのをやめた方が良いかも。

 あと個人的に毘沙門に安定して勝てないという印象もある。もはやアレはミニゲームが始まったと思ってダメでもしょうがないか、という気持ちでやってしまっている側面があって、あんまり毘沙門にマッチする日は別のゲームをやりに行くようにしています。何も解決していません。

・操作はやや難しく、構築は縛られる上にコロコロ変える必要がある
 5兵種に加えて6枚デッキなので、操作は慣れが必要です。自分はかつて俺が英傑!主君の6枚執念の挙兵デッキを真似て使っていた過去があるので比較的使えているのかもしれませんが、まあ慣れるまでは操作がぐちゃぐちゃになってしまう場合がある。
 そしてSデッキにするには見た事の無い計略、見た事の無いカードを使うような場面も少なくないので、いわゆるテンプレのこれをやっておけばOK! みたいなプレイ方針が少ないのは難点。そりゃチンギスハンや幸村はやる事も分かりやすくて強いのは当たり前だよなあ!
 あと戦器や構築も当然安定しません。時代区分なんか気にして組んでる場合では無いし、使えそうな傾奇ポイント高めのカードを選定する必要もあるのでめんどくさいと思う人はめんどくさい可能性がある。超絶強化も内容によっては幸村への対処難度が変わるので、厳しければSにこだわらずAとかにした方が安定するかも。

 ちなみに5枚も試しましたが、5枚にすると手数が減ってカードパワーも落ちるし多面的な攻めも出来なくなる分結局攻城が通らなくなってしまった印象。5枚なら他に高傾奇になってる甲子太郎とか顕如とかの方が可能性がある気がするんだよなあ。


・まとめ

 そんなわけで、6枚S挙兵という傾奇Sデッキの紹介でした。紹介とは言いますが、あくまで自分は俺は英傑!主君のデッキを丸パクリした後に自分でいじって遊んでいるだけです。
 多分使えると将来的にも高傾奇で遊べるし、色々組み替えて遊ぶと結構面白いのでなんか新しいデッキを求めている方はどうぞ。ちなみに自分はどうしても環境デッキに勝てなくなってきたら普通にチンギスハンを使う予定なので、よろしくお願いします。

 おまけとして幸村以外との試合も3つほど掲載しておくので、幸村以外のデッキどうすりゃええねん! みたいな話の参考になれば幸いです。



試合の補足
1試合目:6枚陸抗。同じく多枚数号令系とはいえ、相手の攻勢のピークが後半なのだから前半戦で早めに勝負をかけるという考え方は間違っていないはず。唐皮を早めに打ったのは状況を見据えた奇策……ではなく、単に40c以降でないと追加効果がつかないのを忘れていたせいです。とはいえその結果として相手の城を大きく削れたのだから、まあ良しとしましょう。次回からは楯無を使います。

2試合目:宝石呂布入り騎馬盛り。侍の号令⇒執念の挙兵で武力ゴリ押しが出来るのはこの構築の良い所ではないでしょうか。とはいえこのプランが通る相手ってのもあんまりいない印象があります。

3試合目:騎馬2枚に加えて小早川隆景で低枚数、多枚数共に対策したように見える構築。これは侍の号令を溜める暇が無いのでいきなり執念の挙兵で突っ込んで、そのまま暗殺剣で破壊したような形です。割と乱戦に近い状況になったら立ち回りで暗殺剣をかますチャンスも出てくるので、タイミングを見て暗殺剣をする準備もしておけると良いでしょう。
作成日時:2024/10/04 19:51
コメント( 1 )
楊狐
文士
文士
楊狐
1時間前

自分も尼子誠久ワラで足利義晴を入れてました。
先週はSランクでしたが、今週はAランクだったのでメンバーの誰かが使われているのかなと思っていたら……。
投稿を読んで合点がいきました。

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