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英傑大戦の現在のマッチング制度が抱える欠陥に関する一考察

by
伸逸
伸逸
 この記事は英傑大戦の現在のマッチング制度に対して筆者が抱えた不満をぶちまけるだけの記事です。あくまで自分の思考を整理するための文章化であって、しっかりとしたデータによる裏付けのない雑感に過ぎないことをご理解ください。


はじめに
 『英傑大戦 六極の煌剣』稼働に伴いマッチング制度が一新され、従来の位階をモチーフにした階級制度が終了。『石高』と呼ばれる新しい概念が導入された。しかしこの石高によるマッチング制度にはプレイに関わる納得感および満足感を大きく損なう欠陥が存在していると考える。今回は現在の石高制が抱える問題点をいくつか書き出し、それに対する改善案らしきものをひねり出していこうと思う。


問題点① プレイ回数による差配
 石高は勝利によって増加し敗北によって減少する。60万石までは敗北しても石高の減少が起こらないため、ここまではプレイをしていけば右肩上がりで階級が上がっていくことになる。しかし大型アップデートより前の階級とプレイ回数を一切考慮せず強引に一からスタートさせるという乱暴な調整を行った結果、マッチング画面でプレーヤーが確認できる勝利数の数に大きな差が生じるという事態が度々発生している。仮に対戦相手の勝率が5割ちょうどだった場合総プレイ回数は単純で二倍、しかもそれより勝率が低かった場合さらにプレイ回数の差は開くことになる。

 これが一つ目の欠陥で、プレイ回数による石高の増加という大味なシステムでは、バージョンアップ以降数を重ねていないだけで前バージョンからの実力の蓄積がある人間とまだプレイ回数の少ない人間がマッチングしてしまうという事態を防止できない。しかも勝利数に差こそあれ階級が同じならばある程度同等の実力が保障される(無論プレイ回数の大小という問題はあるが)が、石高システムにはそれすらないのである。


問題点② 降格措置がない
 総試合数の大小によるマッチングの不公平は階級制にせよ石高制にせよ生じる事象ではあるが、以前はこの問題の発生をある程度防止かあるいは抑止する降格措置が存在していた。勝率の高いプレイヤーがより高いマッチング帯へ、低いプレイヤーは低いマッチング帯へと機械的に差配され、ある程度棲み分けするようにされていたのである。

 この制度の利点として、負けを重ねたプレイヤーが実力の低いマッチング帯である程度練習を重ね、上のマッチング帯にもう一度戻ることが出来るという点がある。このゲームにおいて階級とは自分の実力の裏打ちでもあり、それが通用しないとわかれば何度でも先の位置からやり直せるという事実は対人戦を行う上で非常に良いものである。要するに、納得感がある。大負けしても自分には早かった、相手が強かったという事実を階級がある程度保障してくれるのである。

 だが現在の石高制度には降格措置がない。一段階上の階級の人とやりあって負けても一切お咎めなしである(厳密には石高の減少が伴うが、その数値も微々たるものであり、しかも上の階級との戦闘での減少値が低下するというアップデートが度々行われている)。つまりかなりの数ゲームプレイをするか連勝を繰り返す以外、マッチング帯を変更する手段がない。これがどういった事態を招くか。

 勝っても負けても対戦相手の実力は長期間変わらない。勝てているならいいが、負けが込んできた場合にこの事実はマッチングに対する著しい不満となる。しかも自分の実力が通用しない、じゃあ一度下のマッチング帯からやり直そうということも制度が不可能にしている。要するに、どんなに負けても敵の実力が変わらないのである。

 自分はこれがこのゲームが抱えている最大の問題点だと考えている。楽しむためにゲームをしているのに負けを強制されるようなマッチングが延々と続くのである。しかもその事実がわからないのならまだいいが、先述の勝利数によって対戦相手がどの程度経験を積み重ねているのか容易に想像できてしまうのである。このような状況に不満を抱くなと考えるほうがおかしい。


改善点 というか要望
 対人戦を前提にしたゲームにおいて、先述したマッチング制度の問題は極めて重大だと考える。世間を騒がした強カード(巴御前とか韓信)は自分が使う側に回るかメタカードを仕込むかアップデートを待つかといった多彩な対抗策をとれるのに対し、制度上の問題は一度ハマってしまうとプレイを控える以外出口がない。

 個人的な改善点および要望として、やはり降格制度の実装はぜひとも行ってもらいたいのである。実質右肩上がりしか保証されていない石高制で公正に近いマッチングが実現できると考えるほうがおかしいのである。敗北に対する措置は現状明らかに不足しているとしか考えられない。

 あるいは現状の石高制を残したまま、旧来のマッチング制度である階級制を別のゲームモードとして実装する。評価基準を二つ作ることによって、片方を新カードや使ってみたいデッキの練習場に、もう片方をガチモードの主戦場にという棲み分けをプレイヤーにゆだねることが出来る。FPSゲームなどでよく採用されているカジュアルとランクという概念を英傑大戦にも導入するのである。


終わりに
 
先述した通り、この記事はあくまで主観であり、この記事を書こうと思った動機も抱える不満点の整理と自分の実力不足をマッチング制度の問題へと転嫁する不純なものである。とはいえ言語化にはかなり頭を使ったし、動機が間違っているからここの内容も100%間違っているとも考えていない。

 現在のマッチング制度に満足している人も、あるいは不満を抱いている人も、この拙い記事のように自らの意思を文章化して公表することができるのなら、どんなに素晴らしいことだろう!この感想を、記事の結びとする。 
 
更新日時:2024/09/01 01:05
(作成日時:2024/08/31 19:19)
カテゴリ
雑談・雑感
コメント( 2 )
べし
文士
文士
べし
9月1日 8時32分

私も同感です。
石高制になってからずっと言われてることですよね。
やればやるだけ勝てなくなるので、どんどんつまらなくなるんですよね。
自分の腕より上の階級に上がりすぎたと思ったら、しばらくやり控えて同じくらいの人が上がってくるのを待つしかないんですよね…。
上手くなれば良いだけなんでしょうが、そこまで連敗に耐えるには、通常のゲームでは求められない相当な覚悟が必要になりますよね。

伸逸
esuperi
esuperi
9月2日 19時39分

LoVより大戦はこの仕組みのがいいかなあ

伸逸
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