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初心者向け訴訟講座⑪「憲法、法律、及び、規約について その3」

by
三宅前六品
三宅前六品
   



「憲法、法律、及び、規約」の内、今回は規約について説明します。


















        規約について



 
 憲法は「国民の権利と自由を守るため、国家権力に制限するもの」法律は「一定の目的のため、国民の権利と自由を制限するもの」です。

 憲法はアメリカの草案を基にして作られ、改正には国民投票が必要になります。立法は、選挙で選ばれた国民の代表者が国会で行います。
















 憲法、法律に対して規約は性質が異なり、規約は当事者同士の約束ごとです。規約は契約の一種であり、同意によって成立します。

 大戦組や桃園、英傑大戦netに入るとき、最初に規約を読まされます。「誰が、こんな長い規約を読むんだ?」と思いながら読み飛ばす、アレです。

 規約を読み終えると、最後に同意するか、しないかを選択を求められます。同意しないと、掲示板や大戦netは使用できないので、規約の同意は事実上の強制になります。


















 
 契約を結ぶのに要式は定められていないので、契約書を交わす必要はなく、口頭で行う契約も効力を有します。なので、規約を結ぶのに、ネットで一律に同意を求めるやり方は法律上問題ありません。

 本来なら個別に契約を結ぶべきなのですが、掲示板の規約を個別契約にしてしまうと運営の負担が大きくなりすぎるので、仕方ないですね。

 
















 法には「上位法優先の原則」があり、法の中で解釈が異なるときは、上位法が適用されます。以下が法の優先順位です。



 憲法 〉法律 〉命令 〉条例 の順で優先されます。




 補足として説明すると、命令とは、行政が定める法規のことです。条例は地方公共団体が定める法規のことです。憲法、法律、命令、条例、これらをまとめて法令と呼びます。

















 では、 憲法 〉法律 〉命令 〉条例 

この中に規約を入れる場合、規約の優先順位はどこになるでしょうか?




 正解は最後です。規約は契約です。契約を結べば、法令に従わなくてもかまわない、となると、法令を定める意義がなくなってしまうので、規約の優先順位が最後であることは妥当です。

 

















 しかし、法には「契約自由の原則」があります。お互いに合意の上で契約を結ぶのなら、国が関与する必要はない、という考え方です。

 なので、法令に違反する契約は許されませんが、法令に違反しないのなら、契約の内容は自由に作ることができ、契約が法令に優先されます。

 例えば、お金を貸したときの利息は、法定利息を超えることはできませんが、お互いの同意があるのならば、法定利息より低い利息で契約を結ぶのは自由です。

 そして、契約を結んだ以上は法的拘束力を持つので、後から「法定利息で支払え」とすることはできず、裁判を起こしたとしても、契約の利息で支払え、とした判決がでます。

 

 






 

 

 今回、私は、提訴の予告通知を行い、法律に基づき大戦組管理人、及び、桃園管理人に質問状を送りましたが、解答はありませんでした。

 では、大戦組管理人、及び、桃園管理人は、なぜ質問に答えなくてもかまわない、と思ってしまったのでしょうか?





















 大戦組管理人、及び、桃園管理人が質問状に答えなくてもかまわない、と思ってしまったのは、以下の規約を根拠にしてるからです。




 

 
















 大戦組管理人、及び桃園管理人は、「予告なく削除する場合がある」となっていることを根拠にし、規約に基づき予告なく削除をしたのだから、質問に答えなくてもかまわない、と規約を曲解したのでしょう。

 私は法律に基づき質問状を送ってます。上位法優先の原則に基づき、規約より法律が優先されるため、質問に答えなかった事実を規約で対抗することはできません。




















 また、大戦組管理人は、私の書いた記事に対し、コメントで以下の規約に違反していることを警告し、私に記事を削除するように求めました。






















    大戦組利用規約 第二条 七項



 他のお客様に対する中傷、脅迫、その他、不安・不快にさせる言動、行動、行為。

















 私は、この規約に違反している認識がなく、私の記事のどこの部分が、誰に対して、この規約のどれに違反するのか分かりませんでした。

 なので、私はコメントに「規約に違反しているとは考えてません。」と異議を申し立てました。しかし、大戦組管理人は異議の申し立てを無視して私の記事を削除してます。



















 なぜ削除されたのか分からなかったので、管理人に対し、質問状で「私の記事のどこの部分が、この規約のどれに違反したのか?」を問いましたが、解答はありませんでした。

 私の記事に中傷、脅迫はなかったはずなので、おそらく大戦組管理人は、私の記事が規約の「不安・不快にさせる言動」に抵触すると勘違いをしたのではないか?と考えてます。

 では、規約のいう「不安、不快にさせる言動」とは何を指しているのでしょうか?


















 私の場合、字下がりをしてない文章や句読点を使用してない文章を読むと、不快に感じます。

 改行したときに1マス空白を入れることを「字下がり」と呼びます。ネットでは、文章を書くとき字下がりを行わない人が多いです。

 私は、本や新聞を読む人なので、字下がりや句読点など、通常あるものがない文章を読むと、狭いところに閉じ込められたような不安感を受けます。

















 以前、作家さんがSNSで字下がり、句読点を使用しているか、気になって調べたことがあるのですが、さすがに作家さんは、SNSでも字下がり、句読点を使用してますね。

 作家さんは、あり得ないぐらい多くの本を読んでいるので、通常あるはずの字下がりや句読点のない文章をみると、居心地の悪さを感じるのだと思います。

 SNSであっても字下がり、句読点を使用することに問題はないですし、作家さんは仕事で毎日、文章を書いてるので、字下がりや句読点の使用は手癖になっていると思います。

 


















 ただ、今、活躍している作家さんは子供のころにSNSがなかった世代です。私は字下がり、句読点のない文章を不快に感じますが、その理由は老害で、「頭が固くなってるからなのかな?」とも思っています。

 次の世代あたりから、生まれたときからSNSがあった世代になるので、作家さんであっても、本とSNSで字下がりや句読点の使い分けが、当たり前にできるかもしれませんね。
 
















 
 私は改行ごとに全て字下がりを行ってます。私の記事を読んだ方から、改行や余白に関して読みにくい、と言われたことはありますが、字下がりについて何かを言われたことはありません。
 
 なので、字下がりしない人が字下がりをしている文章を読んでも気にならないが、字下がりをする人が字下がりのない文章を読むと気になる、ということが分かります。

 よって、公的な文章を書くときは、ネットであっても字下がりを行うべきです。

 



















 話を戻します。では、私が大戦組の管理人であった場合、字下がり、句読点を使用してない文章を不快として、規約に基づき記事を削除することは許されるのでしょうか?





















 正解は、許されません。規約の「不快、不安になる言動」に、字下がり、句読点の不使用が含まれているとは通常、考えられないため、規約に必要な同意が取れてないと判断されるからです。

 字下がり、句読点を使用するかは、書き手の自由です。字下がり、句読点を使用してない文章を不快に感じるのは個人の感想にすぎません。

 上位法の「表現の自由」「著作権」で保護された記事を、下位にあたる規約によって削除するためには、削除しなければならない明確な理由が必要になります。記事を削除した理由が感想であってはなりません。
















 また、私は「規約に違反しているとは考えてません。」と大戦組管理人の警告に対して異議を申し立ててます。

 掲示板に投稿した記事は、「表現の自由」「著作権」で保護されてますので、規約で簡単に削除することはできません。

 したがって、規約の「不快、不安になる言動」は、差別行為や個人情報の暴露等「公序良俗に反する明らかに不適切な言動」を指している、と私は解釈しました。

 私の投稿は、「公序良俗に反する明らかに不適切なもの」ではありませんでした。にもかかわらず、大戦組管理人は私の投稿を削除しています。このことから、私と大戦組管理人で規約の解釈が異なっていることが分かります。

















 上記にて規約の成立には同意が必要であることを説明しました。私の異議申し立ては、規約の同意が成立していないことを主張するものです。

 本来なら、削除前に規約の解釈についてのすり合わせが必要になります。しかし、大戦組管理人は、何の報告もなしに私の記事を削除しています。

 したがって、規約の成立に必要な同意が取れてないことになるので、大戦組管理人の私の記事の削除は、規約に基づいて行われたものではない、ということになります。
















 私は、これから始まるセガとの裁判で、「大戦組管理人は規約に基づかずに私の記事を削除した」と主張します。

 したがって、セガ側は「通常、規約に含まれていると考えられる理由で、私の記事を削除する必要性があった」ことを反論として説明することになります。






















 

 以上のことを含めまして、今回、大戦組管理人、及び、桃園管理人が、私に行ったことを分かりやすく例えて説明してみます。



















 あなたは、規約に「騒音を出すと退居させる」と定めてある賃貸マンションを借りました。

 ある日、大家から「騒音がひどいから退居してくれ。」とあなたに通知がありました。しかし、身に覚えがなかったので、「規約に違反するような騒音は出してないです。」と、あなたは反論しました。

 数日後、あなたが仕事から帰ると、大家が、あなたの許可なしで部屋に入り、全ての家財道具を処分していました。問いただしても大家は一切事情を説明しません。
 
 さて、あなたなら、どのような対応を取るでしょうか?
















 





    そりゃあ、訴訟を起こしますわね。





















初心者向け訴訟講座⑫「訴訟のながれについて」に続く




 
更新日時:2024/03/18 08:27
(作成日時:2024/03/18 03:51)
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