今回は内容証明郵便を送るときに、やりがちな間違いについて説明します。
内容証明郵便を送る前に、郵便局員さんが文字数、行数が適切であるかの確認を行い、合わせて誤字、脱字の確認を行なってくれます。
誤字、脱字は、その場で訂正することができますし、誤字、脱字を直さなくても内容証明郵便は送ることはできます。
しかし、文字数、行数が規定を超えてしまうと内容証明郵便を送ることができず、訂正するにしても、文字位置がずれるため、その場での訂正が難しいです。文字数、行数は間違えないようにしてください。
句読点は1字として数えます。やりがちな間違いとして、文頭に句読点がくるのを嫌い、文末に他の文字と一緒に句読点を入れてしまうと、文字数が規定を超えてしまいます。
文字は1マスに1文字しか書けないと思ってください。
また、内容証明郵便は、文章中に住所を書かなければなりません。内容証明郵便が間違いなく届くよう、正確に住所を記すべきですが、通常の郵便と同じように、マンション名を省略しても送ることができます。
ただし、内容証明郵便内に書く住所と内容証明郵便を入れる封筒の住所は同じでなければならない、というルールがあります。文章中の住所にはマンション名を書いたが、封筒の住所はマンション名を省略した、ということはできません。
また、英数字と漢数字は別の文字とされます。内容証明郵便内に書く住所を横書きにして、封筒の住所を縦書きにすると、英数字と漢数字をよく間違えるので、注意してください。
内容証明郵便の名前は本名で書くのが普通です。しかし、私は君主名で活動しているので、本名で内容証明郵便を送ると、セガは誰から送られてきたのか分かりません。
このようなときの名前は、三宅前六品 こと 本名 と書きます。訴訟を起こすときも誰から訴状が送られてきたのか分かるよう、同じように書いてください。
ただ、内容証明郵便は住所さえ明確であれば、本名でなくても送れます。私は大戦組管理人に内容証明郵便を送るときに、郵便局員さんから「宛名が大戦組管理人で届くのか?」と問われました。
私が、大戦組管理人の宛名で届くことを伝えると、内容証明郵便が受理され、実際にセガに届きました。
内容証明郵便を訂正する場合、訂正箇所を二重線で消してからハンコを押し、枠外に訂正をしたことを記さなければなりません。
その場で内容証明郵便を訂正するのは面倒ですし、訂正すると、どうしても読みにくくなります。
内容証明郵便が訂正だらけだと、本気で責任を追及する気がないと、相手に受け止められる可能性があるので、訂正はなるべくしないようにしてください。
また、内容証明郵便が2枚以上になるときには、割印が必要になります。内容証明郵便を送るときには、ハンコを忘れずに持っていってください。
なお、内容証明郵便は内容証明以外のものは送れません。写真やUSBメモリなど、内容証明郵便以外の物を相手方に送りたい場合は、書留郵便で送るようにしてください。
初心者向け訴訟講座⑦「提訴の予告通知について」に続く