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六合事略決

by
伏龍殿の覇者
伏龍殿の覇者

はじめに
ER安倍晴明というカードがあります、現行バージョンである「廻天の五芒星」の花形であり、専用の特殊な群雄伝があるにも関わらず
そこまで全国対戦で見かけることはありません。

何故でしょうか?

答えはシンプルです。
「なんか…よく分かんないから…」
ですね。

こんなにもユニークで、イラストも計略も優れていても、打って前に出て城ダメージを取る計略と比べてしまうと色々な部分で強さが分かりにくいかと思います。
そこで今回は、簡単な安倍晴明の使い方を紹介することで、色んな人にも使ってもらいたいというのがコンセプトになります。

1.使用場所
勿論どこでも計略は使用できますが、手軽に使う目的では使用する場所は大きく分けて幾つかには分類できます。

<柵(櫓)の裏>
安全性を重視する場合にはここになります。
ただしそこまで柵がないといけないという訳ではなく、後述する城門、端のどちらかに柵が加わったイメージです。
柵があることによって、速度が上昇した相手等から時間を稼ぐことが目的です。
晴明の大きな目的としては奪った相手の武将を使って、効果が切れるか晴明自身が撤退する前に奪った武将を撤退させなければいけませんが、速度が上がらない相手であれば柵がない状態で城門で式神を出したとしても大抵の場合奪った武将の方が早く倒れてくれます。
ただ例として馬超と源義朝が向かってきたとして、どちらも良い武将ですが奪えたとしても柵がなければ計略を使って本体に突っ込んできた時に咎められません。


<城門(中央線上)>
最も頻発するケースの一つで、柵が無くても城門で発動することが多いです。
この場合は右にも左にも式神を飛ばせるため、準備が万端の時は中央のラインで打つ方が楽です。また他の武将は両方への端攻めも可能です。
「準備がそこそこ整っていて、守り始める時」はこのポジションになります。


<両端>
実はあまり発生しないケースです。相手が来てしまっているけどやむにやまれずに式神を発動する時は、来ている相手とは遠い端側で溜め始めることが多いです。
枚数が少ない相手では他の計略を使うより式神を発動する機会が多いですが、相手は枚数が少ないため逆サイドで溜め始めた晴明に向かっていくこともできないケースが発生します。
ただ準備が万端で攻め等に使う場合は、端だと式神が有効に機能する場所と本体が離れてしまうケースが多く、相手が晴明に端攻めしてきた時に誰かが戻るか、式神を戻してその武将を取らざるを得ない形になるため相手のデッキにはよりますが中央ラインで打つより若干点数が落ちると考えています。
「すぐに晴明が必要で、相手が攻めて来る位置がある程度どちらかのサイドで分かっている時」はこのポジションになります。相手が中央を攻めてきている時には、どうしても式神が欲しくなってももう遅いケースが多いです。


<争覇線自城側>
先のケースは守る場合で、このケースでは攻める際に使用します。
争覇線より上で使う時には「争覇ゲージが上がる」「晴明と他の武将の位置が近くなるため守りやすい」等のメリットがあります。ここで溜める際にはデメリットが多そうに思えるかもしれませんが、例えば馬が島田の伊藤甲子太郎デッキでは、晴明の横に1コストの槍がいるだけで相当晴明が倒し辛いことが想像できる筈です。
先のケースで書いた通り、中央線上で使う方が左右どちらにもいけるために使いやすく、左右端で溜めることは原則ありません。(こんな場所で溜めるのは準備万端である証拠ですからね)
「相手の攻めが終わって、こちらが攻める時」はここで発動すると、若干のアドバンテージを得られます。しかし相手に速度が上がる計略があるとどれだけ準備万端でも潰されてしまうため、あまり推奨されません。

特殊ケース
<争覇線敵城際>
先の<争覇線自城側>と比べても、最もアグレッシブな使い方です。相手がケニアなどの3枚デッキの場合でかつ、ある程度まとまった城ゲージが欲しい時等に使います。
最前線では問題なく横に槍が置けるため、式神と相まって相手の騎馬隊が簡単に晴明を倒すことはできません。そもそも号令を合わせて使用する時には問題なく使えたりしますが、号令を使う場合は攻城させながら使用してしまってもよいでしょう。

<敵城(攻城)>
どうしても数%のダメージが欲しい場合に使用します。晴明に乱戦しても1部隊は式神が奪ってしまうため、残り部隊が1部隊しかないという時には決して守れません。
また攻城しながら守城に式神を投げるというクロス端投げ式神も検討しましたが、単色でないと上手くいかないように思えます。

2.使用基準
枚数が少ない相手には強く、枚数が多い相手には弱い、というのは共通の認識であるように思います。
それについては概ね間違っていないため、以下に補足を書いていきます。

<ワラデッキ>
使いませんが、士気が溢れそうなら使えます。相手が攻めてきた直後でもワラは主力だけ戻ることが多く使えるケースがあります。更に相手が城塞流派の2を使用している場合には使い辛くなります。

<4枚デッキ>
どんな場合でも有効に思えますが、「1コストの馬が入っている」「メインが陣形計略である」「25252020の編成で、武将自体の個々の戦闘能力が高い」が高い場合には留意すべきです。

「1コストの馬が入っている」
⇒このケースでは攻めで使うのを控えるべきです。1コストの馬を差し出されて終わりのケースが多くあります。一方で守りでは、馬がいない号令は城塞流派2のローテーションだけで守れる場合もあり、比較的どの武将を奪っても有効に働きます。

「メインが陣形計略である」
⇒奪った武将を極力早く撤退させなければいけません。晴明本体が撤退させられ、式神で奪った武将が相手に返った際、号令であれば計略効果は失われていますが陣形であれば陣形内の武将は効果を得ます。特に酒井や四天王陣などの回復陣形では大きなデメリットになります。

「25252020の編成で、武将自体の個々の戦闘能力が高い」
⇒このコスト構成では、白兵だけで十分晴明を倒しに来れる可能性があります。
他でもそれは同じように感じるかと思いますが、号令がかかった武将を奪う場合、他の号令がかかっている敵武将との戦力差は非常に大きくすぐに奪った武将は撤退します。
一方で素武力の場合は残りの2部隊と乱戦させても中々撤退させることができず、戦器の増援で問題なくリカバリーしつつ晴明を倒したりすることも可能です。

<ケニア(3枚)デッキ>
とてつもなく有利に思えますが、ケニアデッキには晴明が有効に機能しないことがあります。
4枚でも記載しましたが、個々の戦闘能力が高い上に更に個々の計略が強力であり、また「武将自体が少ない」事もあげられます。
例として相手が25コストの槍をこちらに投げているとして、その武将を取ってしまうと残りの馬の計略で簡単に晴明は撤退してしまいます。
馬の計略の移動速度の速さや、乱戦でも十分に晴明を倒し得るかは頭に入れておくべきです。
また相手の武将自体が少ないため、殆どの時間が武将を奪えないで終わってしまうケースもあります。
1馬2槍のようなデッキには非常に有利ですが、2馬1槍のポピュラーなケニアデッキ相手では使う場所を意外と選ぶことになります。
守りでは弱く、攻めでは強いというケースが多いように思います。多くは相手も攻城されているのに守城部隊を出さない訳にはいかないためです。

<騎馬単デッキ>
4枚の場合では有効に働き、5枚の場合はあまり働きません。
奪える武将は騎馬単の場合移動速度が高いため、相手が決めることができます。相手の騎馬単が4枚でも、15コスト以下の武将を入れている場合には十分注意して使用するべきのように思います。

3.使用方法
守るために相手の武将を奪って使う他に、いくつかの代表的な使い方があります。

<高コストの攻城補助>
高コストが攻城している際に後ろから式神を走らせると、相手は1コストの武将を奪わせるためにそこから出城させたいところですが、その1コストはマウントと高武力の乱戦との板挟みになります。
式神は出場ラインから少しだけ離れたところに置いて、1コストを撤退させるように動かします。1コストが撤退してしまうと相手は結果的に式神と合わせて2部隊の武将が減ることになるため、大きなアドバンテージを得ることができます。


<持ち去り>
兵力を減らした相手の武将を自陣側に持ち帰ります。その武将が晴明の前にいると晴明を直接倒して武将を取り返すことができないため、持ち帰った時間+その後の撤退時間の間武将を奪うことができます。特におすすめは騎馬隊の武将で、騎馬隊は兵力がかなり減っていても本体の移動速度が速いため自陣側に持ち帰ることができます。

<楯と矛>
式神は鉄砲(弓などの遠距離兵種)を守る楯になり、また鉄砲隊は相手のコストが低い槍部隊を撤退させることが可能です。
1コストの槍部隊を2人の鉄砲隊に向けても式神に触れる前に撤退してしまうことは想像に難くありません。

終わりに
簡単で代表的な使い方にまとめましたがいかがだったでしょうか、なんだか使いたくなってきたりしませんか?しないかもしれません。
また本タイトルは占事略決から取ったものです。
シャーマンキングのコラボで思い出した方もいるのではないでしょうか。
本来は「占う事があった際に、占い方を決めるカンペ」みたいなもので、これこれこういうことがあるみたいなんだけどそもそもどう占おうか?占った結果、これ良いのかな?みたいな感じのようです。
それと同じように本記事が安倍晴明を使う時の一助になることを願っています。

 
作成日時:2023/07/03 12:41
カテゴリ
テクニック
コメント( 1 )
楊狐
文士
文士
楊狐
2023年7月4日 16時13分

晴明はちょこちょこ使っています。
ため時間見誤って守りに間に合わなかったときもありますな。
<高コストの攻城補助><楯と矛>は試したことあります。
利家ワラ使っているので利家のライン上げに使ったりしていました。高コストの横弓排除とか。
毎回ではないですが定期的に晴明に触れることができればと思います。

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