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新・漫画の話#2 ABURA

by
楊狐
文士
文士
楊狐
月に一度の漫画紹介!



自分ルール六条

一、英傑大戦の武将当人あるいは関連、所縁の人物が漫画作中に登場している。

英傑大戦に参戦しいる武将を題材にした作品を主に紹介していこうと思います。


二、漫画での主人公、協力者、敵役など。作中での役割は特に問わない。
ちょい役でも劇中に出ていればOKにしましょう(判定が緩い)


三、自分が実際に購入し作品を所有していること。
何処かで無料で読んだというのは無し。必ずきちんと購入して読んで行こうと思います。
すでに所有している作品紹介も兼ねていこうと考えていますので、過去に漫画紹介されている投稿者の方と内容が被るかもしれませんが、そのあたりはご容赦ください。


四、現在コラボされている作品はあえて扱わないこと。
公式ですでにコラボされているので割愛しようと思います。


五、月に一度、必ず投稿すること。
投稿するタイミングは月の何処でも良し。ただし、いかなる状況でも必ず投稿すること。
過去に挫折した年があったため。主に漫画のネタが切れたことが原因です。


六、英傑大戦の武将から著しく離れる作品は扱わないこと。
特殊枠は無しにしましょう。必ず武将が出てくる作品にすること。



今回の作品はこちら!






タイトル:ABURA
原作:NUMBER8
作画:貘九 三口造
出版社:小学館
レーベル:裏少年サンデーコミックス


あらすじ
動乱の幕末・京都_____
殺された仲間の遺体を取り戻すため、
わずか七人の御陵衛士が新選組に立ち向かう……
日本剣術史上、最大の激戦”油小路事件”が始まる。

単行本背表紙より抜粋






作品紹介
原作に新・漫画の話#1でも紹介した
NUMBER8さんを迎えた時代劇漫画。
題材となっているのは「油小路事件」

英傑大戦記#34でも触れましたが、実際に京都の油小路七条の辻で起きた事件をもとに漫画は描かれております。


油小路事件発端

慶応3年3月10日1867年4月14日
新選組を離脱し御陵衛士(高台寺党)を結成した伊東甲子太郎勤王倒幕運動に勤しみ薩摩藩と通謀して、新選組局長近藤勇を暗殺しようと企んでいること(※)を新選組が間諜として潜り込ませていた斎藤一から聞き明らかとなった。

※ただし、当時の伊東の書簡は対話を重んじるものばかりで、伊東自身も人を斬った記録が油小路事件以外にはなく、さらには近藤勇を暗殺しようとしたものがないため、近藤暗殺計画自体が存在しなかったとの説もある。


御陵衛士が江戸幕府と敵対していた長州藩に対して寛大な処分を主張する建白書を提出したことが、長州厳罰論を説く近藤勇を激怒させ油小路事件につながったものといわれている。

同年11月18日12月13日
近藤勇は資金の用立て・国事の相談があるとの口実で七条の妾宅に伊東を招いて酒宴を張り、帰路に新選組隊士の大石鍬次郎らが待ち伏せてをもって伊東を暗殺した。
伊東は深手であったが一太刀敵に浴びせ、「奸賊ばら」と叫んで本光寺前で絶命したという。

出動隊士は17名から40~50名まで諸説あるが、出動した可能性のある隊士は、原田左之助永倉新八島田魁大石鍬次郎岸島芳太郎横倉甚五郎宮川信吉、松原幾太郎、相馬主計、三浦恒次郎、芝岡剛三、斎藤一ら。他の局長附も出動したと思われる。


VS新選組(7人VS新選組隊士約40~50人)
新選組は油小路七条の辻に伊東の遺骸を放置し、その周りに伏せ、遺体を引き取りにきた同志をまとめて粛清しようとした。
遺骸を引き取りにきた同志は藤堂平助篠原泰之進鈴木三樹三郎服部武雄毛内有之助加納道之助富山弥兵衛の7名であった。
この待ち伏せによって、新選組結盟以来の生え抜き隊士で元八番隊組長を務めた藤堂平助のほかに服部武雄・毛内有之助の3名が討死した。
偶然、現場を通りかかった桑名藩士・小山正武の談話(史談会速記録)によると、新選組隊士40~50名が御陵衛士7名を取り囲み、まず藤堂が討たれ、次に毛内が討たれ、最後に服部が奮戦したが及ばず討死したということである。


藤堂に関しては、近藤と試衛館以来の同志である永倉新八原田左之助が逃がそうと試みたものの、近藤の心情を酌めなかった他の隊士に斬られた。

毛内有之助の遺体は五体バラバラで無惨だったらしい(『鳥取藩慶応丁卯筆記』)。

服部武雄は隊内でも相当な二刀流の使い手として鳴らしていたため、服部の孤軍奮闘は鬼気迫るものがあったという。
民家を背にして激戦し新選組にも多数の負傷者を出したが、最後は服部の大刀が折れたスキを狙って原田左之助が槍を繰り出し、一斉に斬りかかって絶命した。


鈴木・加納・富山は逃げ延び、翌19日午前4時過ぎ、今出川薩摩藩邸にかくまわれた。その後、油小路から逃げ延びた篠原と不在だった阿部・内海も今出川薩摩藩邸に合流し、その後、伏見薩摩藩邸に移された。
伊東らの遺体はしばらく放置してあったが、光縁寺に埋葬された。その後、慶応4年1868年2月、鈴木三樹三郎らによって泉涌寺塔頭戒光寺に改葬された。

資料:wikiより一部抜粋
緑文字の名前は英傑大戦に登場している武将となります。


事実は小説より奇なりという言葉があります。
恥ずかしながら自分はこの作品に触れるまで、この事件があったことを知りませんでした。
しかし、読めば読むほど凄まじい出来事だったことと思います。
史実をもとに描かれる時代漫画は数あれど誇張なく7人が罠と知りながらも仲間の遺骸を取りに行く展開。
そして、そこで新選組隊士たちとの死闘は壮絶であり、勇を感じるものでした。
一巻を手にとり、なんならweb連載で第一話を読んだ時点で続きが非常に気になり、上記にもある通りwikiの方も読んでなお、
この事件、この漫画の終わりを見届けたいと思いました。

文字だけでない漫画の力
当然ながらwikiには絵もなく、文字のみ。史実が淡々と書かれています。
実際にどんなことが起きたのかは想像するしかありません。
それを形へと昇華させたのがこの作品です。
ひとりひとりの人物像の構築から動向、事件全体の全貌、関わった人々の心情、非常に読みごたえがありました。
特に罠だとわかっていても死地へと身を投じる七人それぞれの心中。
新選組との熾烈極まる死闘の中で、生存への道へと気持ちを変化させる。
時代背景を考えれば苦渋の決断でもあったはずです。

そうしたものを描いているこの作品をぜひ、みなさんにも読んで欲しいと思いました。



感想
この作品に触れて服部武雄を知りました。
今では自分の推し武将でもありますが、作品を読んでいなかったら推しになったかわからなかったです。
それぐらい魅力がありました。
七人の中で最も身体が大きく、唯一鎖帷子を身に着けて出陣しました。
作中でも描かれていますが服部は先のことを考えていたようです。
死地に赴いた後の事…。

服部には最初から仲間たちの生存を優先するという考えが頭にあり、そのための鎖帷子着用でした。
つまり自分が囮役を考えていたようです。服部の獅子奮迅により七人中四人が生存。
その後の話へと続いてゆきます。

英傑大戦では、その台詞から最強キャラ付けがされましたが。

攻城時の「最早逃げ場は無いと心得よ」は相手に対してだけでなく、仲間を逃すための自身へ対しての言葉でもあるのではないかと自分は思えました。
もしかしたら制作側が意図した演出ではないかもですが自分はそう思えてならないのです。
そうであってほしいですな。

計略:不退転の決意
この計略内容にしても武力が上がり、効果中に斬撃を行えるようになる。ただし効果終了時に兵力が減少する
斬撃ができるようになるのは二刀流である服部を示し、多くの敵を斬撃に巻き込み道連れにできる戦法でもあります。
そして、最終的に兵力が減少する。
最後の力を振り絞り一時的に武力上昇値も高く、二刀流による攻撃もできながらも最期は無傷ではなく兵力が減る…。
仲間のために自身の命を燃やし尽くした感があり、服部武雄らしい計略ではないかと思いました。
撤退の台詞も「満足よ」と静かに一言いうのが…。
すごい、らしく感じました。

なんか漫画の感想というよりも服部武雄の感想になってしまいましたが(笑)
二巻はまさにそんな服部武雄の生きざまが描かれております。もちろん、他の仲間たちがどのように生き延びるのかも。

そして…。

巻の終わりには次回予告。
次が最終巻となります。

彼らが、その後どうなったのか?
どうしたのか?
最終巻も確実に手に入れ、その最後を見守りたいと思います。




それではまた新・漫画の話でお会いしましょう。

再見




©SEGA
©NUMBER8
©貘九 三口造
©小学館

 
作成日時:2023/06/26 15:55
コメント( 2 )
さいとう
さいとう
2023年6月26日 19時22分

ABURAも買ってますぜ、この服部さんはもう新撰組最強の男ですわ
10コスト使えると御陵衛士デッキにしたくなるのは間違いなくこの漫画のせいです

楊狐
楊狐
文士
文士
楊狐
2023年6月27日 8時39分

さいとうさんコメントありがとうございます。
おお! 購読しているとは嬉しいですな!
服部さんの戦いぶりは最強キャラ付けがされるのも納得です
自分も影響受けて戦祭りは御陵衛士デッキで参加していました
影響力大きい漫画です

さいとう
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