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戦器早覚一覧:後編

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伏龍殿の覇者
伏龍殿の覇者
前編の続きです。項番についてはリセットします。


1.木刀
主人公坂田銀時の持つ武器の木刀には"洞爺湖"に宿る仙人がおり、坂田銀時に必殺技を教えようとした。
それが今回の計略となったという逸話はない



2.宗三左文字
天下人の元に常にあったことから天下人の刀とも言われている。
ただ天下人が実質秀吉からだとすると秀吉から家康に渡った刀なんて数百あるし、秀吉より前からカウントするともうちょいで天下人の刀だったりしないかとも思う。
しかし言うだけあって経路が三好長慶⇒武田信玄⇒今川義元⇒織田信長⇒豊臣秀吉⇒徳川…と堂々たるものである。金戦器に相応しい一品。銀戦器

3.アーミー・リボルバー
名刀アーミー・リボルバーだ!ズドン!
短筒より新しいリボルバーだ、画像を調べると坂本龍馬が持っていたというS&Wのことだろう。
乱戦中武力が2000くらい上がってもいい気がするが、まぁしょうがない。気になるのは今後出てくるマスケット銃なりはこの枠なんだろうか?金枠マスケット銃ください。

4.蛇矛
新三国志大戦で「燕人張飛の蛇矛!」と高らかに宣言していた蛇矛である。
なお三国時代に蛇矛は存在せず、三国志演義の創作である。
まぁそもそも槍もないという話が通説だった記憶がある。戟と呼ばれる先っぽにちっちゃい鎌みたいなのが付いてるやつが将兵の基本装備だ、もしくは刀

5.大典太光世
天下五剣の一振りで、霊的パワーがすごい。
前田家に伝わっている面白オカルトエピソードが軽く調べても3つくらい出てくる。魔除けの太刀だからかは分からないが士気が上がる。
戦国の太刀に相応しい気もするが汎用品となっている。

宝刀ぶっ刺しマンこと剣豪将軍足利義輝が今わの際に使ったとも言われるが眉唾、大体同じようなこと言ってる、良い刀は全部抱いた。

6.天羽々斬
てんうーうーざんとはもはや過去の名。
スサノオがヤマタノオロチ斬った時に草薙剣に当たって欠けちゃった方の剣、一応現存していてフツノミタマノツルギと一緒に祀られているという。フツノミタマノツルギはシャーマンキングで出てきたやつ。
カルラ舞うとかのオカルト作品では割と加工されて使われてたりしていて、草薙剣は三種の神器だから弄りずらいけどこっちは出してもOKみたいな扱いがある。
勿論戦国時代のコストを4.5コスト以上で効果が発動する。なんでだよ、せめて光世と入れ替えろよ。

7.三日月宗近
打ち除けが多い故、三日月と呼ばれる。
打ち除けとは焼き入れ中に発生する模様のことです。
実際に見たことがありますが不思議なもので、刃紋の先にゆらゆらと波(三日月)のような線がチラホラ入っていてぶっちゃけちょっと何か品質に問題があるのではないかという風に見えますが、これで良く斬れるというのですから不思議な浮遊感ともいうべき印象を与えます。
アニメだったらそれで幻影とかを出すが普通に目を凝らさないと見えないのでそういう効果はありません。
ちなみに将軍が最期に使ったという逸話はこれにもあります。
だが一応の通説としては普通貴重な刀剣というのは白鞘というイメージ的にはヤクザのドスみたいな木製の入れ物で管理している。
それは鉄で出来た刀が湿度の影響や手入れの上で拵(こしらえ、実際に使うために付ける鍔などを含めた装飾)が邪魔になってしまうので、常にしっかり鍔とか付けて使える状態で置いてあるわけじゃないという事ですね。

そうなると足利義輝は最期鎧を着た三好の兵を十数斬ったとすら伝わっているので(特にエビデンスはないので三好側が好意的解釈されるために盛ったかもしれませんが)普通は拵がしっかりした平時用の刀剣から使っていったであろうことが推測されます。
ただ夢が無いので最期三日月も大典太も使ったことにします。

8.和泉守兼定
カッコよくて強い!最近流行りの刀だぜ
打った和泉守兼定は1837年生まれで土方より2歳年下、最新技術で打ったと言えばたしかにそうであるが、ただやはりというか刀というものの製造の全盛期はもう少し前なのでどちらが良いかというのは語り辛いものがある。
そして刀剣としての和泉守兼定は打刀であるが、簡単に刀剣について解説すると
太刀は主に戦場で使うものだったので、馬上での抜刀を考慮してベルト部分から紐で垂らして装備する、若干打刀よりは長い。
打刀は太平の時代に常に持つもので、良く時代劇で見るような二本差しとしてベルトに直接ぶっ刺して持ち歩くのでちょっと短い。
また太刀はブラーンとぶら下げるので刀身が下で上に向かって引く(馬をイメージすれば分かりやすい)
打刀は自身から相手に向かって抜くイメージなので、刀身は背の方に向くなど自身が刀剣を抜く方向と逆のベクトルに位置することが多い。
自身でイメージして引いてみればどちらがどちらかは分かりやすいだろう。
構造上長さや装備の方法から普段から太刀を持つ人は減り、基本的に大小二本というのは打刀と脇差に移っていった。
そもそも太刀を持ち歩く人がいたのかは知らない、太刀持ちという刀剣のさきっちょの方を持って掲げて君主に太刀を渡す人はいたけど。

戦場刀というにはちょっと短く普段使いのフォーマルな刀剣であり、新選組のように市井を守るべく奮闘した時に使われた刀で、戦場刀と甲乙はつけ難い。
最近までは東京の土方歳三資料館とかで見れた気がするが、たしかどこかの展示にいくから移されるって聞いた気がする。

9.青龍偃月刀
これも有名な関羽の刀、勿論関羽の時代にはない。できたのは960年以降だとか
まぁそもそも1300年だかに200年ごろの話をガッツリ小説にしたるで!という決意が凄い、勿論ネットなんかないから一次資料を読み込みに読み込んでこの武器が良いな…!とか思って持たせたのだろうけどそこはフィクション的な面白さが必要である。
また基本的な説話や講談などは市井で語り継がれてきたようなので、面白歴史ネタとしての下地部分はあったのだろうと思われる。
かれこれ1000年位趙雲カッケーーーーー!!って言ってたのではなかろうか


10.木製軍配
これまで何か書かなきゃいけないのだろうかと不安になってきた。
調子に乗って字の量を増やしてしまっていたので何か書かないと不安に駆られる。
所謂慣用句としての「軍配が上がる」は勿論これのことで、相撲とかで勝った方に軍配を上げる。
また検索すると軍配とは以降に出てくる軍配団扇の略称であると出てくる、あーもうめちゃくちゃだよ

11.蒼海配
蒼海は大海のことだとある。これについては適当な采配が無いので仕方がない

12.緋炎配
ほらもう、セガさんのほうもめんどくさくなってきちゃってんじゃん、モブBじゃん
ちなみに緋炎に意味はない

13.碧玉配
もう見た
ちなみに碧玉はバリバリ意味があって、これだと宝石とか宝玉みたいな意味になってしまう。
そして常々思っていたが、この文字の「碧」には「あお」の意味があるので文字として使いづらい。
日ノ本の民にとってはこれは「あお」でもある。


14.玄天配
もう見た(ボブネミミッミ)
玄天にも意味がある、北の空、冬の空、色んな意味がある。4つで出すなら青龍配、朱雀、玄武、白虎とかにすればよかったじゃんと思わないでもないが玄武が緑のイメージなのに玄の字を使っている所に問題がある。

15.金箔采配
やっとモブのターンが終わった。
しかし采配を見るともう戦国時代ごろには役目を終えていそうで、理由としては軍配に取って代わられてしまった感じだ。
そもそもこんな猫じゃらしみたいなやつで何をしようというのだ、これを戦場で振られても視認性が低いし何か知的な効果があるとは思えない。しかし慣用句としての采配を振るは残った。采配を振るうは誤用だそう、なんでだよ、どっちでも意味一緒だろ
と思ってちょっと調べたら、確かに采配を振る、の采配の使われた時期は戦国より前だとして、旧仮名で考えたら「ふ」も「う」も「ふ」で書かれなければいけない(例として「竹取の翁といふものありけり」)だとすれば、「采配をふるふ」が成立しないであることは理解できる。

16.羽扇
これはイメージとしては諸葛孔明が持つものであろう。
勿論三国志が4.5コストで発動したりは……しない。
武力が高いではなくて知力が高い、で出れば色々分かるような気もするし、武力が高いものに支援するイメージもあるし分からない。
願わくば武力10の孔明が追加されないことを祈る。


17.軍配団扇
やっと出てきた。軍配の本命である。
まずは軍配と言えば総称として軍配団扇を差すらしい。
比較的遠目で見ても視認性にも優れ、団扇自体に神事で使われるなどの儀式的な役割があり、面も広くおしゃれ文字やイラストをプリントしやすい利点がある。猫じゃらしとは大違いだ。
ただやはり西洋軍学の流れとともに無くなっていった、栄枯盛衰
戦国のコストが4.5コスト以上で使えたりもしない。

18.軍扇
奇妙なことに日本では軍配の一部として扱われており、英語サイトではJapanese War fanとしてWikipediaのページが確立されている。
興味があればそちらを読むと良いだろう。

中を見ると比較的鉄扇を厚く紹介しており、コマンドを出す以外にもこれで戦うという事について書いてある。
凄い、クラシカルというか良い日本のイメージだ、これからも編集者には頑張ってもらいたい。

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これで閉幕、みんなも戦器覚えられたかな






 
更新日時:2022/07/28 13:25
(作成日時:2022/07/28 12:36)
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