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足利尊氏と直義を入れたデッキの話

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伏龍殿の覇者
伏龍殿の覇者
はじめに
本記事は足利尊氏の最適解についての考察を書くものではありません。
せっかく兄弟で実装された足利尊氏と足利直義を二人同時に使用したいと考えた末の試行錯誤の結果です。
また、考案及び使用当初は宝石環境と呼ばれる偏ったものでした。そのため宝石に対してはかなり大きく戦果が出るものの、現在のシェアは号令にまた戻りつつあり、シンプルな号令は何であっても割と苦手です。ちょっとごちゃっとした号令は得意です(皇甫嵩とか)
先日無事に昇格することができたので、一区切りとして残しておこうと思います

1.使用デッキ

基本コンセプトは号令ではなく復活バラをイメージしています。
4枚デッキについてもある程度使用・検討したのですが、「とてもじゃないが落城できないぞ」と思い、攻城力を重視した落城狙いの構成路線は早めに変更しました。
一因として孫堅(天啓の幻)もそこそこ使用した経験があり(と言っても100回程度ですが)、その中で賢母を加えた天啓であっても一撃で落城するのは困難でした。
対比して足利尊氏・直義の構成は35コストの騎馬、20コストの弓兵を使用し、その攻城力はどちらもおよそ15コストの槍に相当するため、天啓と比較した際に攻城力は低くなることが想定されました。残りのコストを槍槍とすれば攻城力の問題は解消されますが白兵が辛く、そうでなければ落城狙いのデッキとするのは困難に感じます。
一方で武力10〜12(宝石、先陣)を擁する足利尊氏を強化・復活させるバラデッキは白兵的にも優れた運用を行うことができました。紫にはハンニバルや、審配、夏姫など強力なサポート計略があり、バラ構成とした際の計略や構築のバリエーションは豊富です。
そのように試行錯誤し、攻城力や戦闘力を残しつつ戦える形を模索した結果なったのがこの形です。
(と言っても一番最初に組んだデッキとほとんど同じで、めちゃくちゃ負けた後にデッキを戻して槍を1枚変えただけなので、最初に組んでいた直感というのも不思議なものです)

2.戦器選択
基本的には宝石を選択します。
戦器は原則使用しないので英魂だけ気にしてください。
武力と知力ダメージが推奨で、残りの英魂は相手に合わせて可変可能です。
残りの枠はほとんど好みで、自分は完殺を選択することが多いです。一時期は足利尊氏の計略との兼ね合いから復活を選択していたのですが、祇園女御と相性があまり良くなく完殺にしました。知力は選択することもありますが、ここは別に隠密であったり、ひょっとしたら乱戦時攻城でも良いかもしれません。
スペックとして並べた際には
10/8復活
10/8忍
10/10無特技
10/8攻城術
10/8完殺
(2024/11/12上記パラメータ誤っていたため修正しました)

のようになります。このように並べた際に、主に低速の相手に一番ボードに与える影響が大きいのは完殺だと思って選択しました。現在では低速の宝石槍を主体とした号令が減りつつあるため、本当に何でもよさそうな感じがします。
相手に合わせた変更の一例として、騎馬単(盛)が相手の場合は速度にします。当たり前ですが高コストの騎馬なので、速度がつけられると槍が少ない相手には有利に動ける感覚は有意に感じることができます。
またワラバラのような構成が相手の場合は、相手のカウンターのダメージがそう高くないと判断して復活英魂を付けて2回尊氏を打つことも選択できます。1回分の計略のバリューを高めた方が良いかはなんとなくで決めていて、知力2を選択することも多々あります。
後述しますが相性の悪いマッチアップがいくつかあり、それらに対しては通常の戦器を選択することもあります。大体しても負けますが、そこは試行錯誤の中で何か解決する方法があるのだろうと考えています。

3.流派選択
基本的には部隊流派を選ぶようにしています。
前提として士気、城塞流派については比較検討していますが、兵種については検討していません。
部隊になったのは消極的な理由で、技巧がなく、開幕に流派の稼ぎ頭の弓は伏兵であり、35コストの馬である尊氏は自由に突撃させてもらえるほど他の武将が抱きつきやすい構成でありませんでした。
また5枚バラという構成の都合から大きく城ダメージのやり取りもしたくないデッキであり、被弾によるゲージの上昇も少ないためか、試合中に流派ゲージが5溜まらないことが多々ありました。
そのような場合、士気流派3は40c前後に点灯し、城塞流派2も55c前後、更に流派3がたまらない事も頻発し、それであれば部隊の方が寄与率が高いであろうという選択です。
こちらも例外はあり、流派ゲージ4は溜まるため呂布ワラに代表されるワラデッキ相手などは城塞1→3で十分と考え、変えることもあります。

4.個別カード説明
足利尊氏


言わずと知れた幕府の頭領です。言わずと知れたと書きましたが、正直追加されるまであんまり記憶にはありませんでした。歴史上の大半の人物は大戦シリーズに追加された後に「あぁ…確かに…聞いたことはあるかも…」という感じで生きています。
実は待望のスペック要員でもあり、今回はそこに目を付けました。コンセプトでも書きましたが35騎馬ということもありスペックは高く、また武力や知力など一方に尖ってもいません。紫という勢力は優秀なサポートカードがある一方で筆頭コストの騎馬が酒吞童子だったこともあり、高コスト騎馬バラデッキを作る際にも25コストに抑えてワラに近い構成になる傾向がありました。
また酒吞童子の計略をいざという時に使う場合、別に酒呑童子だけが鬼であってもそこそこ効果は強力なのですがあまり好まれはしないようです。一方で足利尊氏は有利そうな相手には主体となって計略を使用することができ、そうでなければ高スペックの活躍が期待できます。

足利直義

当初あまり人物を知らなくて切れ者のイメージでしたが、めちゃくちゃキレてるやつでした。カードはめちゃくちゃ小奇麗な顔をしています。
高コストのメタ計略を有する武将で超高コスト相手に非常に活躍……しませんでした。
理由としては35コストオーバーの武将は速度が上がったり付加効果がある上に、大前提スペックが高いため、例えば真田幸村の計略の武力上昇効果はなくなったけど速度上昇と波紋が残ったね、みたいな展開になりがちでした。そうなると別に倒せたりはしないし、士気差2だけで相手は波紋出せて~、ということも多く、そうなっては主たる運用というよりは一時しのぎ的な感がありました。
ただそれでもこちらの士気が余りがちな時に使う運用であれば「相手が何かを使わざるを得ない」形に持ち込むことができるため強力です。自分がジリ貧で使うよりは相手に強く圧をかける方が体感では上手くいったように思います。
また更に言えば35コストより30コストに上手く刺さった印象です。何故かはあんまりうまく言えません。全体的な構成の都合かもしれませんし、30コストの計略の武力上昇がチャラになったら尊氏には敵わないからかもしれないですし、環境にいる30コストが比較的直義に比べて必要士気が高い傾向にあるからかもしれません。
使い続けると段々仲良くなっていける武将なので、数戦で諦めずに握っていると分かってくるときがある武将です。

虎熊童子

虎要素7割、熊要素2割、童子要素1割の鬼です。鬼の中では最も人間を滅ぼそうと頑張っています。他の鬼は割とやる気のない大学生くらいのテンションで人間を滅ぼそうとしています。鬼における優先度は上から酒、踊り、綱、そして人類の絶滅です。
当初は少しでも尊氏の計略を強力に打つためにスペックの優れた武将として入れていましたが、徐々に部隊流派との相性や、少し粉かけたいだけの時の攻めであったり、細々としたところで有用な計略であることを再認出来ました。
ふんわりとした表現ですが「攻めの起点」とすることも可能で、士気が余った時に虎熊童子から開始できると、そのまま後続がラインを上げて尊氏に繋げることも可能です。
しかしあくまでスペック寄りの武将としての起用であり、困ったときにちょっと使えるというよりは強いタイミングで計略を押し付ける役割を持っています。

井伊直盛

ほんとにこれを入れるんですか?と思いながら使ったら離せなくなる1枚です。あまり目立たないながらも実装されている名門井伊家の中では最年長、桶狭間でも先鋒を務めています。せっかくなんで先陣にエラッタしてくれても良いなと思いましたが、気合が先陣にエラッタされただけと発表されたらみんなで「なんで?」って言うと思います。
効果はシンプルで士気2で+3が永続です。これが本当に痒い所に手が届くといった性能で、開幕で自城に来てしまった20コストの武将がどうにも止まらなくても士気2払ってまぁまぁ守れる、といった感じになります。尊氏の計略中は祇園女御と共にマウントや弓止めの役割を持ち、また効果が続いている内に祇園女御と一緒に帰城することが推奨されます。1コストの武将の攻城力は期待していないため、そこそこ十分に働いてくれたら帰ってくれた方が役に立ってくれるというわけです。また尊氏で攻めているうちに端攻めされても、精鋭+尊氏中なら武力は16となり宝石がついた30コストだって捌けちゃいます。

祇園女御

どれを調べても、と言われている、と言われているといっぱい出てくる謎の人物です。実際には女御ですらないらしいですね。まぁでも一番有名な陰陽師も実際には陰陽師ではないので大体それと一緒です。
デッキの中では最も重要な武将です。核となるこの計略は渾身を無理に狙う必要がありません。渾身・弱渾身であれば兵力満タンの速度アップと武力上昇が大きく付くのですが、非渾身でも兵力半分の+4くらいで復活します。夏姫やリーナと比べても丁度中程度の士気で上振れもあるため、足利尊氏をリアニメイトするだけで1か所は大体守ることができます。
宝石と復活の相性の良さは言わずもがなで、突破できないデッキにとってはリーナチンギスハンよりスパンが短い分悪夢となるでしょう。

5.運用上のちょっとしたこと
ここからがこのデッキのめんど…面白いところなのですが、対戦するデッキに応じて立ち回りはガラッと変わります。足利尊氏の計略は忌避されることが多いものの、性能としては非常に強力な計略であり、アクションをしなくてもほとんどあらゆる号令にぶつかり勝つことが可能です。
まぁそこらへんはめちゃくちゃデカい騎馬が制限されたタイミングでめちゃくちゃデカい士気を使って最後には撤退してしまうので当たり前なのですが、戦闘では負けなかったのに試合は負けた!ということが多々あります。それぞれのデッキへの対処を書いていくのが良いかなと思っていたのですが、本当にそれぞれ書いていくととんでもないことになることが分かりました。類型を想定した基本的な立ち回りの考え方について書こうと思います。

①カウンターが怖ければ打たないで
(このデッキにおいて)最も頻発するケースです。
足利尊氏の計略が完全に無視されて攻城できた場合、2cに一度攻城できたとして9c中約4攻城、ざっくり計算で5×4が2部隊の40%、城門が1.6倍の8×4の32%、合わせて7割程度が効果時間中の攻城力です。
尊氏は終了後に撤退してしまうため、守ってもらって部隊を撃破できても尊氏は欠けた状態となりその後の継続した攻城は難しく、ほぼ全く守られなかったとしても上述の通り落城はできません。また尊氏がマウントの必要を迫られると攻城力は2割減ります。
そして士気9の渾身は非常に隙が大きく、猶予をもって守ったのであればそこから相手がカウンターを狙うのは容易です。
なんだかデメリットばかり書いている感じもしますが
・大量の点が取れるデッキかどうか
→そもそもワラ相手に6割取れちゃえばあんまりその後の展開とかって気にならないですよね
・1箇所だけ祇園女御で守った時の城ダメージはどうなるか
→攻城力が高くても攻め手が大きい槍1枚だけ等であればそこは守ることは容易です
・カウンターに速度を伴い祇園女御が間に合わないか
→士気は0からリスタートするため、神速号令等でカウンターされると空手で守ることになります
・士気流派や琥軍流派相手にいたずらに城ダメージを与えすぎていないか
→どうせ落城しないとしたら終盤に有利になるデッキは一気に有利になってしまうかもしれませんね
等を考慮して、計略を使って攻城して良いか、受けの手段として使うべきか選択しています

②祇園女御は迷わないで
渾身計略って渾身が発動しないとなんだかめちゃくちゃ損した気がします。
祇園女御は根幹となる「復活効果」と「武力上昇効果」は非渾身の状態でも発動するため、渾身でなくても大きくは価値が損なわれません。どうせ後で打つか今打って余計に得するかの2択です、なら早く打ちましょう。

③弱渾身でも尊氏は最強ではある
これも渾身の問題です。
一般的に渾身計略は最高のコストパフォーマンスになるように持っている士気を調整、もとい低減させてから使用しますが、自壊効果を持つ尊氏は「士気が0になる」に加える形で「最も大きいコストの撤退」というデメリットがあります。
しかし尊氏の計略ですが士気が渾身ぴったりの9~9.9ではなく、10~10.9の間でも+8と40%の速度上昇とかなり大きな効果を得ることが出来ます。
これに何の差があるのかというと「相手の号令が来そうなとき」「士気12になってしまって」「しょうがないから士気4の計略を打って」「残り士気8にしてちょっと士気が増えるのを待ってから」「士気9の計略を打つ」というような行程を踏まなくても、士気2だけ使ってすぐに尊氏を打つだけで30コスの孫権ですら十分戦うことが出来ます。
このデッキでは井伊直盛を採用していることもあり、防衛に若干更に強くなる上、効果は永続に続きます。
調整のために計士気13使って残り士気が0…という展開は、落城を狙い後続のゲームは省略できる袁紹のようなカードに向いているように感じています。それであれば+8でも勝てる相手に余分な士気調整をして全力を出さなくても打てる、というのは考慮した方が良いように思います。

④足利尊氏はミスしないで
そりゃそうなんですけど35コストのミスってめちゃくちゃデカいですね
なんとなくコストが高い武将って言っても脳内に限度があって、25騎馬が剣豪にビリビリさせられちゃうとかって1試合で1回くらいあっても良いかなぁという感じがしますが、騎馬という迎撃⇒即撤退なども発生し得る兵種に35コスト割いているため、ここは意識の改革が必要でした。
コスト感だけで言えば、止まろうとしたけどちょっと止まれなかったから20槍と15槍が撤退しちゃった、くらいの損害を受けるのでほんとに気を付けた方が良いです。ほんとに

おわりに
今回の文章の中ではある程度デッキの構造におけるデメリットの記述が残りました。
読んでくださった方の中で「じゃあ松平を入れれば…」とか「4枚にしたら…」と思われたかも知れません。
足利尊氏にはまだそういう、方向性の全く違う正解のようなものが多く残されているような気がします。
なんとなく自分の頭の中にも「もしこんな立ち回りが出来たなら…」という偶像としての足利尊氏像があり、それに近付けるように努力をしています。

難しい計略だとは感じますが、実は貴方にあった計略かもしれません。たまに見るけど、全然違うデッキがいっぱい出てくる、みたいなカードになっていったら面白いだろうなぁ、とひそかに思っています。

 
更新日時:2024/11/12 21:59
(作成日時:2024/11/11 00:32)
カテゴリ
紫軍デッキ
コメント( 3 )
tetukyojin1
tetukyojin1
11月12日 0時14分

項目2のスペック説明の所で、足利尊氏の素のスペックを10/10と見て記載されているように感じましたが、知力+2が必須でないのなら表記知力は-2された値になると思います。また、武力+1を必須にするようでしたら、表記も+1される想定ですかね

tetukyojin1
tetukyojin1
11月12日 0時23分

伝え方がややこしくなってしまったので追記しますと、足利尊氏の素のスペックは10/8ということですね。知力をつけても10/12にはなりません

伏龍殿の覇者
伏龍殿の覇者
11月12日 21時59分

ご指摘の通りです、誤っていたため修正しました。(2024/11/12記)

tetukyojin1
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