447

かんたん小話 呉 vs 越

by
らと
らと
前回越の皆さんが追加されましたが今回はライバルであるところの呉の皆さんが追加
また裏書に書いてあること+αで簡単にまとめてみましょう

闔閭は呉の公子ですが王位は従兄弟(叔父説もあり)に持っていかれていました
そこへ父と兄を殺され楚への復讐に燃える亡命者・伍子胥の助言を受け
宴の席で王を騙し討ちして王位を奪います(本人曰く「正しい形に戻した」「取り返した」)

その後孫武を配下に加えるなどして国力を蓄え楚へ侵攻
楚の都を陥落させ楚を滅亡寸前まで追い込むことに成功します
ですが秦の援軍・弟の謀反・留守の本国への越の侵攻…と不都合が重なり残念ながら楚からは撤退
逆に越に反攻した際に受けた矢傷が元で破傷風になり闔閭は没してしまいました

呉は夫差、越は勾践と両国とも息子に代替わり
勾践は呉を攻めるものの完璧に返り討ち、勾践自身まで捕虜となってしまいます
伍子胥は殺すよう進言しますが命乞いをする勾践を見て夫差はすっかりナメてしまい
命を助けるどころかしばらくしたら越への帰国まで許してしまいます
まあ夫差の召使いさせられていたそうなのでものすごい屈辱ではあったでしょうね

斉など皮膚の病、越は内臓の病とたとえ伍子胥は何度も夫差を諫めますが
覇者になりたい夫差は越を放置して中原への外征を繰り返しました
国は疲弊し諫める伍子胥は自害させられ孫武も呉を去ります
その一方で越では范蠡や文種が頑張って反攻の準備を進めていました

そして夫差が本国を留守にしたところを狙い満を持して越は呉へ侵攻
呉は太子を討たれるなど大敗北を喫します
その後も越の攻勢はやまず数年で呉は滅ぼされてしまうのでした

自害の前に伍子胥は言い残します
私の墓には木を植えよ。呉王の棺にするためだ。
私の目をくりぬいて城門に架けよ。呉の滅びを見るためだ。

のちに越軍がなだれこんだのはまさにその城門だったそうです
作成日時:2024/04/17 20:23
カテゴリ
雑談・雑感
コメント( 0 )
コメントするにはログインが必要です
シェア