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新・漫画の話#8 テンカイチ 日本最強武芸者決定戦

by
楊狐
文士
文士
楊狐
月に一度の漫画紹介!



自分ルール六条

一、英傑大戦の武将当人あるいは関連、所縁の人物が漫画作中に登場している。

英傑大戦に参戦しいる武将を題材にした作品を主に紹介していこうと思います。


二、漫画での主人公、協力者、敵役など。作中での役割は特に問わない。
ちょい役でも劇中に出ていればOKにしましょう(判定が緩い)


三、自分が実際に購入し作品を所有していること。
何処かで無料で読んだというのは無し。必ずきちんと購入して読んで行こうと思います。
すでに所有している作品紹介も兼ねていこうと考えていますので、過去に漫画紹介されている投稿者の方と内容が被るかもしれませんが、そのあたりはご容赦ください。



四、現在コラボされている作品はあえて扱わないこと。
公式ですでにコラボされているので割愛しようと思います。


五、月に一度、必ず投稿すること。
投稿するタイミングは月の何処でも良し。ただし、いかなる状況でも必ず投稿すること。
過去に挫折した年があったため。主に漫画のネタが切れたことが原因です。


六、英傑大戦の武将から著しく離れる作品は扱わないこと。
特殊枠は無しにしましょう。必ず武将が出てくる作品にすること。



今回の作品はこちら!








テンカイチ 日本最強武芸者決定戦

原作:中丸洋介 
著:あずま京太郎
出版社:講談社

レーベル:ヤンマガKC


あらすじ
これは我々の知る歴史ではない。
時は西暦1600年。
織田信長が天下統一してから10年が経過していた。
信長は自分の死期を悟ると、最強の武芸者を輩出したものに“この国”を譲ると発表。
天下統一の夢破れた武将たちは、それぞれ最強の武芸者を擁立し、この国の王を目指す!
異種武術時代絵巻、堂々開幕!!!!!!!!


単行本背表紙より抜粋




作品紹介

あらすじを読むとわかりますが架空の戦国時代の流れから最強が誰かというトーナメントが開催されます。
ウェブ上ではよく戦国版ワルキューレと言われているとかいないとか。
一巻の帯には終末のワルキューレ原作者も認知していており推薦文を寄せています。

実はこうしたトーナメント系というかVS系の漫画ジャンルは昔からあったりします。特にスポーツ漫画は必然で大会においてのトーナメント、団体戦がメインになると思います。
系統としては少年漫画のチームバトル、トーナメントをさらに進化させたものかなと思います。

自分の意見としては特にジャ〇プ系統が聖地だと勝手に思っております。
大体コメディマンガから始まり、徐々にストーリー漫画へ移行しバトル化。
チームバトル、トーナメントの流れがありました。
一時期はこの流ればっかりでジャ○プはトーナメント一色だった印象がありました。
というよりも当時の少年漫画の劇中において「トーナメントは一回やっておけ!」という風潮もあってか少年漫画における流行だったのかと思います。

さて、あらすじの通り誰が主人公かというよりもトーナメント参加者の群像劇といったほうがしっくりきます。
本作を読むとわかりますが第一話から、この人が主人公なのかと思っていた人が実は…。
という展開なので、お話の先の読めなさはかなりあると思います。
あと勝負の行方も
「こちらが優勢?」「いやいや、そう来ますか!」
みたいな話の展開や流れがあります。
最後まで決着がわからず、決直後の余韻もありました。
参加者全員に見せ場があるというのが心地よいです。

※三国志大戦コミュニティ桃園より、自身の過去投稿(2022/02/23 )を抜粋。一部改訂。





感想
個人的に漫画の作画を担当されているあずま京太郎さんの絵が好きで偶然、本屋に立ち寄った時に「最新作がある!」と思い購入しました。それが本作との最初の出会いです。

参加者全員が主人公という発明
読者の見たいオールスター夢の共演は、こうしたトーナメント形式にすると作者としてもいいとこ取りができる漫画構成だと思いました。
これは読者側も同じで自分の推しが作品中脇役だったりすると登場回数も少なく、どんなに自分が気に入っていても人気がないといつの間にかフェードアウトしていたりします。特に漫画序盤のキャラにありがち。

しかし、トーナメント形式なら試合という形でそれぞれの見せ場があり、登場キャラの背景も分かりやすいと思いました。

群像劇を描く側も読む側も理解の共有がしやすい
一度に登場人物が紹介されても試合ごとに覚え、追っていけば、いま誰と誰が戦っているのか把握しやすく。
ストーリーの構成、流れもトーナメントなら、キャラ同士が戦い勝ち上がっていく、最終的に優勝する。という群像劇でありながらも分かりやすいストーリーになっていると思いました。
個人的に群像劇は好きなのですが、昨今の特に若い層にはわかりずらい、難しい、らしく。
登場人物の多さと複雑なストーリーから敬遠されがちのようです。
だからこそ上記のトーナメント形式はストーリーの構成も含め大きな発明だと感じました。

ちなみに現状、最新刊である8巻の終わりには画像にもある東郷重位が後援者である島津の代表として登場します。
作中の言葉を借りれば完全に壊れ(イカ)ちょる御仁だとわかりました。
作品を読んでいくとわかりますが、コレまともな参加者いないのか(笑)

第一回戦が本多忠勝VS宮本武蔵と豪華なカードだったので最初からエンターテインメントしている作品だと思います。
「誰が優勝するのか?」最後まで見届けようと思います。




それではまた新・漫画の話でお会いしましょう。

再見


©SEGA
©中丸洋介
©あずま京太郎
©講談社
作成日時:2023/12/26 11:59
コメント( 8 )
8件のコメントを全て表示する
勇者王黄忠
勇者王黄忠
2023年12月27日 11時9分

あずま京太郎氏の絵柄は好きです
ちなみに俺はKOF14のコミカライズで知りました(´∀`)
なおテンカイチも読んでますよw

楊狐
楊狐
文士
文士
楊狐
2023年12月27日 11時46分

松林伯炎さんコメントありがとうございます。
漫画作品というのもあって描写、演出はあったりしますが、個人的には参加者の年齢考証が一番大変だなと思いました。
全員が生存ルートなので歴史のifシミュレーションという見方もできます。
『寛永御前試合』そんな作品もあるのですな。
時代を超えるトーナメント戦の人気はすごいです。どんなに時代が変わっても誰が勝つのかという予想は尽きないと思いました。
何よりも盛り上がりますな。

松林伯炎
楊狐
文士
文士
楊狐
2023年12月27日 11時48分

汁なし担々麺さんコメントありがとうございます。
自分もKOF14のコミカライズから知りました。
あちらの方が話が複雑かな。
それはなによりです🐘

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