「やぁ、無二だよ。みんな久しぶりだね。
今回は文字だらけの回になってしまって見づらいと思うけど、どうか目を瞑って見てくれると嬉しいな。
「というわけでこの間から新たに加わった群雄伝、英傑時代の物語を他の人も交えて解説していこうと思うよ。英傑大戦の世界観を読み解く絶好の物語になっているから、どんな感じなのか楽しみだね。
「それじゃあ今回のお客様を紹介するね。今回はこの人。
「このような場に呼ばれるとは、なんとも不思議な感覚だね・・・。私は安倍晴明という。陰陽道に長けているが、私自身はごく普通の人間だ。よろしくお願いするよ。
「・・・式神を操る人を普通の人間って呼べないと思う。
「そうかい?あれもただ契約を交わして霊を呼んでいるだけに過ぎない。当代の陰陽師だって修業を積めばいつかはできるはずさ。君の時代でも高名な人物はいるんじゃないか?
「・・・無二はそこらへん分からないから・・・
「私は星々を見渡し、未来の吉兆を占う事を生業としていた。それが藤原道長公より賜った責務だったからね。・・・あの日も私はいつもと同じように星の動きを見通していた。だがあの日だけは・・・星は見たこともない動きをしていた。
「第1話の敵は妖怪・土蜘蛛にその一味と戦ってたね。晴明さんはその時どんな事をしたの?
「京に妖が現れる予兆は感じ取っていた。当時は妖がいるという事は当然だったからね。すぐに妖怪退治を生業としていた源頼光公に助けを求めたのさ。
「頼光さんが、妖怪退治を生業にしてたの?
「本来頼光公は道長公に仕えて国司をしていたから、そう簡単に表に出れる存在ではないんだけど、妖怪となると話は別になる。その時は頼光四天王を呼んで悪鬼羅刹の退治に向かうんだ。あの時は頼光公自身は行けなかったけど、渡辺綱殿や碓氷貞光殿に助けられたよ。
「その渡辺綱さんや碓氷貞光さんって人も、頼光さんに負けないほどの腕だったの?
「そうさ。綱殿は頼光殿から名刀”髭切”を授かっていた妖退治の達人だったし、貞光殿も大蛇斬りの大鎌を操る剛の者。四天王はいずれも皆その豪勇が語り継がれる者達ばかりだったんだよ。
「なるほど、そういえば晴明さんの頃って妖怪とかが普通に存在していたって聞くけど、本当だったの?
「今の時代の人間からすれば信じられないかもしれないが、”鬼”と呼ばれる存在や妖といった存在は民衆が見た、と言ったり
伝聞によって語り継がれてきたりとその存在を数えれば枚挙に暇がなかったのさ。人を食らったり、時には人を驚かしたり・・・
基本的に妖という存在は”人に害を成す存在”として伝えられてきた。私はそんな妖を封印したり、陰陽の術を用いて結界を張り、
妖が安易に攻め込めないようにするという事も裏でやってきた・・・。今回もそのような事かと思っていたのだが・・・
「うんうん。
「こちらが勝利を確信した時、土蜘蛛が突如現れた謎の穴に逃げるようにして消えたのだ。私はとっさに土蜘蛛を追ってその穴に飛び込み・・・それからが私にとって最も長い時間だった。
「謎の穴?それって・・・どこに繋がってたの?
「時間と空間が目まぐるしく変わるような感覚に襲われた後・・・私が流れ着いたのは、平安京だった。だが、そこは私の知る平安京ではなかったのだ。この話に関しては・・・また次の機会に話したいと思う。
「・・・話が突飛すぎてよく分からないけど、とにかく晴明さんはそこですごい経験をしたんだね。多分それが次のお話になるのかな。ありがとう。
「今回はここまで。このお話は文字だらけになってしまうけど、なるべくわかりやすく工夫するつもりだから、どうか最後まで見て行ってね。次回も無二とお客様で第二話について話していこうと思うよ。それじゃあね、ばいばい。
ゲスト安倍晴明!
好きな武将がゲストなので待っていた甲斐がありました🐘
色違いの会話形式だと、誰としゃべっているかがわかりやすいですな。
>>> 楊狐様
いつもコメントありがとうございます。
どうにか分かりやすく、と思考した結果こうなりました。分かりやすいと言っていただけたなら幸いです。ゲストはとりあえず物語で出てきた武将を中心に招待しようと思っております。