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新・漫画の話#3 何度、時をくりかえしても本能寺が燃えるんじゃが!?

by
楊狐
文士
文士
楊狐
月に一度の漫画紹介!



自分ルール六条

一、英傑大戦の武将当人あるいは関連、所縁の人物が漫画作中に登場している。

英傑大戦に参戦しいる武将を題材にした作品を主に紹介していこうと思います。


二、漫画での主人公、協力者、敵役など。作中での役割は特に問わない。
ちょい役でも劇中に出ていればOKにしましょう(判定が緩い)


三、自分が実際に購入し作品を所有していること。
何処かで無料で読んだというのは無し。必ずきちんと購入して読んで行こうと思います。
すでに所有している作品紹介も兼ねていこうと考えていますので、過去に漫画紹介されている投稿者の方と内容が被るかもしれませんが、そのあたりはご容赦ください。


四、現在コラボされている作品はあえて扱わないこと。
公式ですでにコラボされているので割愛しようと思います。


五、月に一度、必ず投稿すること。
投稿するタイミングは月の何処でも良し。ただし、いかなる状況でも必ず投稿すること。
過去に挫折した年があったため。主に漫画のネタが切れたことが原因です。


六、英傑大戦の武将から著しく離れる作品は扱わないこと。
特殊枠は無しにしましょう。必ず武将が出てくる作品にすること。



今回の作品はこちら!







タイトル:何度、時をくりかえしても本能寺が燃えるんじゃが!?
原作:井出圭亮
漫画:藤本ケンシ
出版社:講談社
レーベル:ヤンマガKC


あらすじ
日本史上最大の下剋上、「本能寺の変」。
戦国の覇者・織田信長は天下統一を目前に
家臣の明智光秀に討たれてしまう。
けれど気づくと、
彼は「変」より7年前に戻っていた。
しかも、目の前には裏切り者の光秀がいて……。

単行本背表紙より抜粋







作品紹介
名は体を表す。その言う言葉通り、タイトルやあらすじからも織田信長がタイムループで己の歴史を繰り返す物語です。
タイムループの条件は「本能寺での信長の死」※後のネタバレになるのでとりあえず1巻での条件。
この条件を守ることが出来れば何度でも信長はやり直すことが出来ます。
ただし、本能寺以外での死を迎えた場合は……。

こちらもネタバレになるので伏せますが、概ね作品の中身としては信長が本能寺の変を超えて生存する歴史ルートを信長自身で切り開いてゆくという話になります。
正史ルートの問題をどう信長が解決していくかも見所となります。


正史ルートを信長自身が攻略してゆくゲーム感覚的な面白さが本作の魅力と言えます。
また脇を支える戦国武将たち。キャラクターの濃い人たちも大量に出てきます(笑)
武将の人物造形がすごいな。
タイムループものにおけるガジェットとして巻物があり、それを与える作中のマスコット的存在の目的とは一体?
謎を解いてゆく部分もタイムループものとしての魅力を出しています。

これまでの作品紹介と違って結末が決まっていないため、ネタバレ回避の感があるのはご容赦ください。
現状で伝えられるのは上記の「本能寺で信長は死ぬ」ということです。
それを回避するためにどう行動するか?
誰もが一度は考えるifのストーリーを信長自身で挑んでみた!
織田信長好きの方にお勧めしておこうと思います。




感想
なんだこの駄目なおっさん!?(おい!)
というのが初見で漫画を読んだときの信長に対する気持ちでした(おいおい!)
作品自体がコミカルというか、ギャグというか、大喜利のように信長が燃えた本能寺で死ぬので何回失敗しているんだとツッコミを入れるのが楽しい読み方かなと思いました。
何をどうやっても謀反される。しかもされる相手が毎回違う。
しかし、それも巻数が増えてゆくごとに徐々になりを潜め、信長と対峙する武将たちとのドラマがあったりします。
特に明智光秀とは何度も対峙し、徐々に信長は光秀の真意に触れてゆく事になります。
信長の知らない武将たちの側面、そうした部分を探り、知り、考えてゆく。
そして、そこから怒濤の解決策を生み出してゆく。
調査パートと推理パートからの解決!という流れはミステリものにも通じるかなと思いました。

とはいえベースはコミカルかつ、軽いノリもあり、そこは信長だからこそ成立する雰囲気が合ったりもします。
戦国ものである以上は人の死を語る事からは逃れることができず、それをどう読者に魅せるかもジャンルの見所だと思いました。
本作はストーリーのメリハリがあり、緩めるところは緩め、締めるとこはきっちりと締める。
普段のうつけな感じの信長と決断を迫られたときのシリアスな信長のギャップもまた作品の魅力だと思います。
そう考えると王道の主人公像にぴったりと信長がはまるのかなと思いました。
信長の正史ルート攻略法も俄然面白くなってきており、今後もどう攻略していくかの動向に注目していきたいと思います。




それではまた新・漫画の話でお会いしましょう。

再見



©SEGA
©井出圭亮
©藤本ケンシ
©講談社
作成日時:2023/07/23 14:19
コメント( 4 )
4件のコメントを全て表示する
さいとう
さいとう
2023年7月23日 19時36分

これはノーチェックでしたね。
今度ちょっと書店で1巻探してみます。

楊狐
楊狐
文士
文士
楊狐
2023年7月23日 21時58分

ミロ(真)さんコメントありがとうございます。
会わないはずの武将とも会うというのも、この作品ならではですな。

ミロ(真)
楊狐
文士
文士
楊狐
2023年7月23日 21時59分

さいとうさんコメントありがとうございます。
ぜひ、読んでみてください!
1巻は大喜利みたいな感じでサクサク読めると思います。

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