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新・漫画の話#20 陰陽頭賀茂保憲

by
楊狐
文士
文士
楊狐
月に一度の漫画紹介!




自分ルール六条

一、英傑大戦の武将当人あるいは関連、所縁の人物が漫画作中に登場している。

英傑大戦に参戦しいる武将を題材にした作品を主に紹介していこうと思います。


二、漫画での主人公、協力者、敵役など。作中での役割は特に問わない。
ちょい役でも劇中に出ていればOKにしましょう(判定が緩い)


三、自分が実際に購入し作品を所有していること。
何処かで無料で読んだというのは無し。必ずきちんと購入して読んで行こうと思います。
すでに所有している作品紹介も兼ねていこうと考えていますので、過去に漫画紹介されている投稿者の方と内容が被るかもしれませんが、そのあたりはご容赦ください。


四、現在コラボされている作品はあえて扱わないこと。
公式ですでにコラボされているので割愛しようと思います。


五、月に一度、必ず投稿すること。
投稿するタイミングは月の何処でも良し。ただし、いかなる状況でも必ず投稿すること。
過去に挫折した年があったため。主に漫画のネタが切れたことが原因です。


六、英傑大戦の武将から著しく離れる作品は扱わないこと。
特殊枠は無しにしましょう。必ず武将が出てくる作品にすること。






今回の作品はこちら!








陰陽頭賀茂保憲

著者:伊藤勢
出版社:角川書店
レーベル:コミック怪

あらすじ
時は平安中期。
当時の最新知識を統括する陰陽寮の最高位、陰陽頭を務める希代の陰陽師賀茂保憲

弟子の安部信太丸ととともに、京の都に跋扈する魑魅魍魎を封じる保憲の活躍を描く新たな陰陽コミック登場。

背表紙より抜粋



©伊藤勢
©角川書店






作品紹介&感想
陰陽師レツゴー!! というわけで賀茂 保憲です。
作品自体は彼の活躍が描かれた作品集な感じで、その中から2編ほど紹介します。

九尾
登場するのは玉藻前……。ですが(?)
賀茂 保憲、彼が調伏の祈祷を行い本性を現したのは九尾の疫之狐狗窼(キュウビノエキノコックス)でした(笑)
はい、こういう漫画です。


本性がばれたかとおろおろする玉藻前ですが、実際に取り憑いていたのはエキノコックス(狐に付いている寄生虫)だったという。
このエキノコックスを倒すために別の寄生虫を使うという流れで玉藻前がツッコミを入れるとうのがお約束ですね。
オチは虫下しの薬を賀茂 保憲から玉藻前もらうというもの。
これが平安ギャグ漫画というやつですな。
全編通して勢いがあります!


牛王
こちらは前後編。
丑御前と戦う坂田金時(他、四天王並びに源頼光)が登場します。
丑御前に関しては諸説ありますが、この作品では角の生えた丑御前登場。
しかし……。角が生えいるからといって鬼というわけではありません。
一筋縄ではいかないのが伊藤勢作品の面白いところです。
こちらは怪獣もののような展開になっていきますので、平安ではよくあること(ええ?!)


ユーモアな存在の陰陽師
きちんと伝承や伝奇、神話を土台に独自の解釈を用いて描かれる作品は非常にユーモアがあり、作中でも考察があったりします。
漫画でありながらも荒唐無稽なものではなく作者のフットワークによる取材経験があってこそ作品が生きてくると読んでいて感じました。
ファンタジーを描くにしても全部嘘ではなく、例えば架空の生物を描くにしても土台となる生物がまずいて、その生物の観察をしたうえで、では自分の解釈はこうで、こう描きたいというものを描いている。だからこそリアリティが生まれ説得力のあるファンタジーになっているのだと思います。
この辺の部分をおざなりにしてしまうと整合性のない物語が生まれてきてしまうので、そこが漫画家の腕次第だと思いました。



さて、長らく続けてきました新・漫画の話も今回で#20を迎えました。
ちょうど20回目と言うこともあり、キリの良いところかなと思います。
つまり今回で新・漫画の話を最終回とさせていただきます。

別の投稿でも触れましたが現在自分が体調を崩しておりまして。
病気になるといろいろとネガティブなことを考えてしまいがちです。
改めて自分の健康を見直しつつ、来年以降の仕事や生活、未来のことも含めてしばし思うところもあり。
新・漫画の話の投稿は一旦終了しようと考えました。

当初はライフワークのひとつと考え、大戦組と共に歩んでいきたいと考えていましたが……。
気持ち的にも余裕がなく。
毎月、投稿を考えるのが楽しみだったはずが、徐々に追われる日々になっていた気がします。
そうしたこともあり、来年は自身のことも含めて色んな事を見直そうかと考えています。

いつも自分の投稿を、新・漫画の話にお付き合いいただきました皆様。
ありがとうございました。



©SEGA
©伊藤勢
©角川書店
更新日時:2024/12/29 17:24
(作成日時:2024/12/29 17:21)
コメント( 4 )
4件のコメントを全て表示する
RikiroU
RikiroU
2024年12月29日 18時22分

お?伊藤勢氏の作品っすか。
あっし好きなんすよね。斬魔剣伝(→羅睺伝)とか。
全くのノーマークだったので今度本屋行ったとき探します。

それはそれとしてお体お大事に。

楊狐
楊狐
文士
文士
楊狐
2024年12月29日 20時44分

Chaosさんコメントありがとうございます。
そうです!豪血寺一族!
一部のキャラクターがコンプラになるため続編が作られない。ぐぬぬ。
賀茂保憲は諸説(安倍晴明の師匠、あるいは兄弟子)あるようですが、英傑大戦への参加は可能だと思います。
伊藤勢作品は表紙とは裏腹にコメディテイストだったりします。
当初はストックもあって新しい作品の開拓もしつつ楽しんでおりましたが、徐々にストックも減り購入するのも厳しくなってきた部分もあります。個人で続けるには限界がきたかもです。
自分が病気しているというのもあって気持ち的にも一旦企画を見直してみようかと思い終了することにしました。
長い間お付き合いいただきありがとうございました。

Chaos
楊狐
文士
文士
楊狐
2024年12月29日 20時47分

RikiroUさんコメントありがとうございます。
おお! 知っている方が!
自分はデビュー当時から追いかけている作家さんだったりします。
斬魔剣伝(→羅睺伝)は過去にも新・漫画の話で取り扱っています。
最近は原作付きでコミカライズが多いようですな。
お気遣いありがとうございます。

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