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【小話】黄歇・羋啓・羋顛【名前で言われるとわからない武将達】

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らと
らと
本名で呼ばれるとピンとこないけど
三人とも今後カード化されそうな有名どころさんです

黄歇 楚の春申君
羋啓 秦の昌平君
羋顛 秦の昌文君
たぶんこれならああ!となる率がグンと上がりそう

秦の昭襄王の御代
楚の太子である羋完(のちの楚考烈王)は人質として秦で暮らしていましたが
ある日父である楚の頃襄王が病に倒れてしまいます
早く帰国しなければ弟の誰かが王になってしまう恐れがありますが
人質ですからはいそうですかと帰してくれるわけがありません

そこで羋完の侍従であった黄歇はなんと秦の許可を取らずに
勝手に羋完を楚に逃がしてしまいます
昭襄王は当然激怒しますが自らの命を顧みず主に尽くすは天晴であると
最終的に黄歇も楚へ帰国することが許されました
これにより楚王となった考烈王の厚い信頼を得た黄歇は
戦国四公子・春申君を号することになるわけですね

さて
それはそれとして人質が勝手に逃げたオトシマエは必要です
そこで羋完のかわりに弟を改めて人質として差し出すことで丸くおさまりました
彼が秦の昌文君・羋顛になります
はい 漫画キングダムでも序盤からレギュラーのあのおっちゃんです

そしてもうひとり
羋完は人質とはいっても昭襄王の娘を娶っており
彼女との間には息子も誕生していました
こちらが秦の昌平君・羋啓です
秦王の孫であると同時に楚王の息子なんですね彼

このようにこの時代
他国の王族が国の中枢で大臣してるという事象は案外よくあったようです
秦は他にも斉の王族孟嘗君を宰相として招聘しようとしていますしね(頓挫しますが)

他の戦国四公子もカード化されるといいなあ
ではまた
作成日時:2024/08/03 20:28
カテゴリ
雑談・雑感
コメント( 2 )
べし
文士
文士
べし
8月4日 8時25分

知らない人達だ!と思ったら、メチャクチャ知ってました。笑
あれは本名じゃなかったのか…

らと
らと
らと
8月4日 22時0分

昌平君が楚の王族なのは結構知名度高いネタなのですが
秦の王族でもあることはそういえばあんまり・・・ということで触れてみました
昌文君が楚の王族なのもあまりネタになりませんね

べし
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